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20240813「空を充填する」

わたしの空っぽさを
何かで充たそうとして
汲んでは注ぎ
汲んでは注ぎ
溢れるくらいに
汗をかき
また平らげては
もう一度汲む
干上がった喉の向こうで
欲している雨の塊
どれだけ打たれてもいい
だけども果敢ないのなら
どれだけ掬ったなら
乾きは癒されるのだろう
充分にあれ
不足であれ
均等さは揺れている

外側の強度と
内側の弱度を
成るだけ均等を与え
それでいて
違う風景を付与する
与えられた行間を絡ませ
その繊維に与える
既に備えられた方蜜は
とろりと歪み
更に別の形へと移項している
その劣化と艶さ加減を見逸らし
曲面をなぞり
淡いの流れを読んでいる
偶にしか見えない嘘
確かさの眩惑で
あらためて光の調整を言祝ぐ
宙を晒しそして空を充填する

どれもが待っている
そんな雰囲気の下方では
待っているのか
放っているのか
どうとでも捉えられる
可能性は既に崩壊しつつ
また隆起のうねりをそのままにして
知らぬ顔ですんと存在している
気づけない催しのそれで
包まれつつも
開放さえ開閉を露わにさせて
それ自体の意味を全うしている
少しずつ零れ
またどこかで充たす
あれよの痕跡で
認めつつも
裏表の連関を各々に齎すだろう

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