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小説

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カクヨムなどの小説投稿サイトに掲載しているものの中から掌編小説、または二次創作をnoteに掲載しています。
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【二次創作小説】シン・アンパンマン補完計画:II

【二次創作小説】シン・アンパンマン補完計画:II

 ジャムズ避難所管制室にて。

 赤い服に赤いマントを纏った少年がモニターを見て、呆然としていた。

「コード:Roll、ロスト。これで、作戦に向かったジャムズメンバー全員の信号が消滅しました」

 その少年、Kidのコードネームを持つキッドマンが背後にいた先輩へ伝える。

「……。今からでも遅くない。やっぱり、僕たちも行くべきだ!」
「そうだよ、パンダ先輩の言う通りだ!」

 コード:Cream

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【二次創作小説】アンパンマン補完計画:Q

【二次創作小説】アンパンマン補完計画:Q

 しばらく走ると砂漠に出た。そこには謎の建物とパラボラのようなものがあった。

 日は既に落ちており、もう暗い。夜が訪れたのだ。

「あれは……」

 バタコが呟き、チーズがブレーキをかける。アンパンマン号R型は走行を止めた。

「アンアーン(何?)」
「……バイキンマンの研究所だ」

 入り口と窓が一つずつある箱のような建物。玄関扉にはバイキンマンのマークがあった。

「行く、か」

 あのカレ

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【二次創作小説】アンパンマン補完計画:序

【二次創作小説】アンパンマン補完計画:序

「出たなお邪魔虫!」
「バイキンマン、悪いことはやめるんだ!」

 今日もアンパンマンはバイキンマン退治のために戦っていた。晴天の中、悪と正義の声が響き渡る。

「今日こそは倒してやる! アンパンマン!」

 そう宣言するバイキンマンはUFOの下から大量のカビルンルンを放出してくる。

「させるか!」

 アンパンマンはすぐさまカビルンルンを殺しにかかろうとした。しかし、カビるんるんが光を発しだし

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【小説】土に落ちた汗は光り消えた

【小説】土に落ちた汗は光り消えた

 太陽の明かりが黄色がかり始める午後四時。我が校の体育祭は紅団が勝利を収め、無事に終了した。

 湯木明里が教室に戻ると、既に半数以上のクラスメイトが帰ってきた。ハチマキが机の上に散らかってたり、写真を撮っているものもいたり。そして、汗とグランドの匂い。それらを感じることはこの先もうないのだと思うと、高校生活最後の体育祭が終わったことを痛感した。

「明里、私たちも写真撮ろ」

 そう呟きながら、

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