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主人公と悪役に必要な要素とは?【答え:成長・障壁・衝突】

今回はこちらのYouTubeのテキスト版になります。

こんにちは、染島です。過去にはなろうでバトル物を連載、完結させました。

今回はそんなバトルものでよくある「主人公vs悪役」という形式について、それぞれに必要なもの、物語を魅力的にするものとは何かについて語ります。

この「主人公vs悪役(「ライバル」とする場合もありますが、今回は「悪役」で統一します)」というのは物語の王道パターンの1つと言っても過言ではないかと思います。
では、この形でストーリーを構築する上で、主人公と悪役に必要な要素とは何なのか。
結論を言いますと、主人公に必要な要素は「成長」、悪役に必要な要素は「障壁」です。
そして、最終局面での彼らの衝突が、物語を魅力的に仕上げます。
これがどういう意味なのか、それぞれ解説していこうと思います。

①主人公に必要な要素=成長

まず主人公に必要な「成長」ですが、これは言い換えれば「変化」と表現することもできます。
基本的に、主人公は初期状態では悪役には敵いません。だから、悪役を倒すために成長しなくてはなりません。
そして、その変化の果てに主人公は悪役を倒して自分の理想を叶えます。これが、物語の主軸になります。

ただ、最近では主人公が最初から強いというパターンも少なくありません。
しかし、それでも常に主人公が最強である例は0ではないですが稀です。そして、その稀なケースというのは何かしらトリッキーな仕掛けがあったりして、王道から外れている場合が多いです。
なので、王道を進むならばどんなに初期から強い主人公でも、ある時ピンチに遭遇してそれを乗り越え、さらに強くなっていく、という場面はあった方が盛り上がります。

②悪役に必要な要素=障壁

対して、悪役に必要な要素とは、主人公にとって頑強な障壁であることです。
そのためにまず必要なのは、変わっていく主人公に対して、悪役は決してぶれずに変化してはいけない、なおかつ主人公とは正反対の信念を持っている、ということです。

それから、もう1つ。初めは主人公にとって圧倒的な存在でなくてはなりません。
最初は天と地ほども差があった悪役と主人公の力の差ですが、主人公は徐々に成長して悪役の力に迫り、肩を並べるようになってきます。このプロセスの中で、物語もじわじわと盛り上がってきます。
そして、クライマックスには悪役の鉄のようにブレない信念と、それを真っ向から否定する主人公が全力で衝突することになります。ここに、王道と言えるストーリーラインの面白さがあるわけです。

まとめ

それでは、まとめとして今回の話を簡単におさらいしていきます。
まず、主人公と悪役は対の存在であり、主人公は成長、つまり変化して自らの夢や目標を掴みにいくのに対し、悪役は主人公とは正反対の思想を一貫して持ち続け、主人公にとって最大の障壁として君臨します。
そして、クライマックスで相容れない両者の衝突がドラマを生むことになります。

これが、「主人公vs悪役」の基本とも言える王道パターンになるわけですが、バトルものは絶対このパターンに沿って書かなければいけないというわけではありません。
しかし、王道を書かなくても、その流れを知っておくことは非常に重要です。頭の片隅に入れておくと、ストーリーラインを作る際に必ず役に立つと思います。是非覚えておきましょう。

それでは!

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