GIGA・BITE 第7話【後編】
【前回】
【5】
目を覚ましたメロが最初に目にしたのは、薄明かりに照らされた鉄格子だった。
取り敢えず、自分は壁にもたれかかっていて、牢屋のような場所に閉じ込められている、ということは理解した。
カビ臭く、湿った空間。頭上からは水滴が落ちてくる。
トキシムと戦い、気絶した後の記憶が無い。自分が今何処にいるのか、何故こんな場所にいるのかもわからない。そもそも、その記憶も薄れてしまっている。どのくらいの時間が経ったのか見当もつかない。
腕が痺れている。見ると、壁に取り付け