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SKYtransのミッション・ビジョン

こんにちは
SKYtrans(スカイトランス)代表の山﨑哲生(やまざきてつお)です

今回は都内でドローン事業を行っている
SKYtransのミッション・ビジョンについてです

大層なミッション・ビジョンなんてなかった

この記事は
会社設立から約1年半が経ったタイミングで書いています

ドローンの仕事を始めた当初は、従来の航空機よりも地上に近い範囲で作業ができるドローンの可能性は感じていましたが、SKYtrans創業経緯の通り、言ってしまえば「面白そうだからドローンで仕事を始めました」程度で、大層なミッション・ビジョンはなかった(考えていなかった)です

しかし、未だ1年半ではありますが、顧客・パートナー・経営者・起業家仲間・投資家・友人などと話しているうちに、ミッション・ビジョンの重要性をひしひしと感じていました

振り返れば、当の本人である私も、就活では企業のミッション・ビジョンについて理解しようと努めましたし、入社後も経営理念を元に自分の行動を律しようと心がけたこともありました

また、ビジネスマンと話していても、金稼ぎよりも夢や信念を持って頑張っている方を応援したくなることが多かったです

企業戦略という見方をすれば、世の中にサービスが充足している個の時代において、「同じサービス・商品を購入するなら、想いに共感するところから購入しよう」というように差別化の1つになりうるため重要なことだと言えます

重要だとわかっているミッション・ビジョンを自分の言葉にできていなかった主な理由は、この小さな企業で、大層なミッション・ビジョンを語るのは早い、売上を立てることが最優先という言い訳を盾にただ先延ばしにしていたことです

企業活動においては、どのような素晴らしいミッション・ビジョンがあったとしても、稼げていないと話にならないことは百も承知ですが、ミッション・ビジョンが差別化要因の1つになりうるのであれば、”にわとりたまご”なのかもしれない と考えを改め、経営理念を言語化することにしました

ミッション・ビジョンの意味合い

ミッション・ビジョンをご紹介する前に、それらの意味合いを整理しました

私は企業業活動は社会課題を解決する手段と捉えており、企業のミッションを「企業が社会で存在する意義」とし、ビジョンを「ミッションが達成された時に理想とする社会の姿」としています

企業によっては、ビジョンを「将来の会社の理想の姿」としたり、ミッション・ビジョンではなく、ステートメントやフィロソフィーのような、かっこいい感じで経営理念を表現されていますが、弊社では先ほどの定義にしています

ミッション「テクノロジーを気軽に使える未来をつくる」とは?

SKYtransのミッション(存在意義)は、「テクノロジーを気軽に使える未来をつくる」です

なお、現在はドローンをテーマに事業を行っていますが、ドローン業界が発展した将来、晴れて弊社の存在意義がなくなる(役目を終了する)はずなので、テクノロジーとしています

話を本題に戻し、まずはこのミッションに至った原体験を2つに絞って紹介します


1つ目は、大学生の頃、ボルネオ島の村にホームステイをした際に、テクノロジーの可能性を目の当たりにした体験です

ホームステイ先はマレーシアから小さな飛行機で海を渡り、陸路で3時間、水路(川の上)で3時間程度走った、まさにジャングルの奥地のようなところにありました

家に電気・水・ガスは通っておらず、風呂は川、シャワーは溜めた雨水という、原始的な生活環境でした

川の風呂に入っていると「そこはワニができるから気をつけてね!」と注意され、野球ボール並みのダンゴムシにつまずき、ホタルの光が街灯変わりなど、驚いたことがたくさんありました

その中でも、一見すると原始的な環境に住む人達が、ガラケー(今はスマホなんだろう)を使って、電話やネットサーフィンをしていた様子が衝撃的でした

メールをして都心部の友人と連絡を取ったり、ニュースを読んだりと...当時ホリエモンがインターネットの力でグローバル化が加速するといっていた現象を目の当たりした感じでした(もう10年以上前だと思うと恐ろしい)


2つ目の原体験は、コンサルやプロジェクトマネジメントの仕事を通して、テクノロジーの有用性を実感したことです

5年コンサルティング会社で勤務し、2年フリーランスで大手のキャッシュレス決済事業部のプロジェクトマネジメントに携わり、副業でドローン撮影を請負っている過程で、ドローン(IoTデバイス)やAIなどの新しいテクノロジーを導入したいと経営陣が考えていたとしても

・既存の仕事を行いながら新しいチャレンジに手を挙げる人材がいない
・社員の平均年齢が高く新しいテクノロジーに抵抗感がある
・コスパが良いか見積もれない
・予算がない
・周りに相談できる相手がいない

といった様々な理由から導入が先延ばしになっている、競合と差がつけられてしまっていることに、課題感を抱かれている経営陣の方々と出会い支援してきました

支援する中で、課題を解決できるテクノロジーはすでに世の中にありふれていること、シンプルに業務の手間が減って仕事が楽になりましたと評価をいただけたことなどを通し、テクノロジーの有用性を肌で感じてきました

これらが2つの原体験(テクノロジーの可能性を目の当たりにしたこと、テクノロジーの有用性を実感したこと)です

また、手前味噌ですが、私の強みは新しいテクノロジーをキャッチアップして、わからない人にわかりやすく説明すること、使えるようになるまで支援することです

このスキル?は、好奇心旺盛という性格、コンサルやフリーランス時代に新しい情報を収集して→やってみるというサイクルを回し続けたことで、養われてきました

先ほどの原体験とこの強みを掛け合わせ、社会にどのような価値を生むことができるか?と考えた結果、「テクノロジーを気軽に使える未来をつくる」というミッションに辿り着きました


※補足:テクノロジー格差について
今はテクノロジーが目まぐるしく進歩しています(2022年11月にリリースされたChatGPTは急速に社会に広がっています)し、この先の未来もテクノロジーの進歩が鈍化することはないと思います

そんな現代において、テクノロジーを使える人とそうではない人との間で生じている「テクノロジー格差」が社会問題だと言われていますが、特に企業間の格差については、競合優位性をつくるために投資した企業の成果でもあると考えており、極端に言えば、テクノロジー格差はあって然るべきだと考えています

格差よりも、投資したにも関わら、うまく使えななかったということに問題意識を抱いています

ビジョン「人間とテクノロジーが共生する、人間味あふれる社会」とは?

ミッションが達成した暁にどのような社会になっていて欲しいか、なっているべきかをビジョンで表現しています

SKYtransのビジョンは、「人間とテクノロジーが共生する、人間味あふれる社会」です

簡潔に価値観を表現すれば、テクノロジーの可能性・有用性を実感しつつも、「結局、人」ということに尽きます

とても大きな例え話をすると、マトリックスやターミネーターように人の倫理観が損なわれた世界でテクノロジーが発展すれば、人の脅威となってしまう、そのような社会を実現したくありません

企業のテクノロジー導入の取り組みにおいても、テクノロジーに人が合わせるように業務を変えてしまうと、かえって使いづらくなり、時が経てば使われなくなり、導入は失敗に終わってしまいます

このビジョンには、ドローンの導入支援やドローン業務の改善支援をする際に、人中心でアクションするという行動指針の意味合いも込めています


また、人間味とは、創造(クリエイティビティ)、共感、義理、人情といった古くから大切にされてきた人間らしさを指しています

行きすぎたテクノロジー発展の先に待ち構えているような、テクノロジーのために人が生きる社会ではなく、人とテクノロジーが共生し、人間味があふれる豊かな社会を目指しています


※補足:テクノロジーの発展によって仕事がなくなるについて

テクノロジーが発展することで無くなる仕事はあると思いますが、仕事がなくなった結果、必ずしも失業者が増え生活が苦しくなることだけにつながるとは思いません

むしろ、今生活が苦しい人や不自由な人がテクノロジーとクリエイティビティを活かして稼げるようになったり、単純作業の効率化が進んだ先には、逆に人が行う仕事にもっと付加価値がつくようになると考えています

昔は人が手で物作りをしていましたが、機械や工場で大量生産できる時代が訪れ、今は人が手作りしたものに価値があると考える人が増えてきているようにも思います

なんでもバランスが大事だという通り、テクノロジーの良い面、悪い面を受け止めて、ビジネスをしていきます

おわり

長文でしたがお読みいただきありがとうございました

ビシネスは結果が全て、稼いでこそなんぼ の世界なので、まずは結果を残すことに集中しつつ、ご紹介させていただいた価値観を大切にして取り組んでいきます

引き続きよろしくお願いします

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