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夏休みの宿題が「休めない大人」を作っている?

本日の記事には少し重い話題が出てきます。
気になる方は、読み進める事をお控え下さいm(__)m







「毎年9月1日が近づくと、子供の自殺が増えるんです。その理由の中の1つに『夏休みの宿題』が含まれているケースもあるんですよね」

何気なく聞いていたネットラジオで、思わず手が止まってしまった。

もうすぐ夏休み。

お子さんは、「しっかり休む」ができていますか?


デンマークそもそもラジオ

工藤勇一先生がゲスト出演されていたので、このラジオを聞いてみた。

21世紀になった今も、夏休みや休暇を取るのに罪悪感を感じる人が多い日本。
毎年、ほとんどの人が少なくとも5週間の休暇を取るデンマークに暮らして気づいたのが、日本人のこの休暇への罪悪感は、子どもの頃からいつも夏休みの宿題があって、休みにただひたすら遊んだり開放感を満喫する経験が圧倒的に足りないことが原因なのではないか⁈ということでした。

番組概要欄より

ラジオの中では、夏休みの宿題だけではなく「宿題」そもそもについて工藤勇一先生が色々話をされていた。

日本人がどうして「休む」事に抵抗があるのか?等、働く人も興味深い内容なので是非聞いてみてほしい。

さて、我が家の長男も来週から夏休み。

まだ夏休みの宿題の詳細は貰っていないけど、親としては「宿題」として出されたら「なるべく早く終わらせるように促そう!」と無条件で反応してしまう。

因みに去年は夏休みに楽しい予定を入れすぎて、後半に慌てて宿題を終わらせた。

今思うと、自由研究・読書感想文という「任意」の宿題までやらたので親のエゴだったな…とちょっと反省する。

1日1人以上の子供が自殺する国


このラジオを、夕食の準備をしながら気軽な気持ちで聞いていた。

ところが後半になり、工藤勇一先生が冒頭の通り「9月1日を前に自殺する子が増える」という話を始められて手が止まった。

私も去年、夏の終わりにそんな記事を書いた。

日本では年間500人以上の小中高生が自殺していて、1日あたり1人以上の子が自ら死を選んでいる状況だそうだ。

急に泣けてきた。

勿論、宿題だけが原因ではない。
だけど、少なからず勉強や学校が原因のケースもあるだろう。

もし「夏休みの宿題」が憂鬱で子供が自殺してしまったら、親や先生はどんな気持ちになるだろう?

きっと近くにいた人は、宿題に対する考え方が大きく変わる。

だけど、実際にそういう事があっても「では宿題を失くしましょう」という話にはならない。
乱暴な言い方をすれば、問題が放置されている。

でも、シンプルに考えれば
子供を自殺に追い込んでまで、宿題が必要なのか?


これは、大人がちゃんと考える必要があるのではないだろうか?

そんな中、昨日の廣田さんの記事。

お子さんのお友達が、勉強・スポーツと忙しすぎる件について書かれている記事です。

これを読んで、夏休みの宿題どころか親がわざわざ子供を追い込むケースも都心部に行く程多くなるよな…と実感しました。


企業に勤めていると、やたらと「ストレスチェック」とか「ハラスメント内部通報窓口」に関する告知がある。

だけど子供は?

子供も「子供SOS」等の電話番号を学校から沢山貰ってくる。

でも、どんなに話を聞いてもらっても「親に自由時間を奪われている事」が悩みのタネだった場合、結局逃げ場がない。

じゃあどうして親はそこまで子供にハードスケジュールを課すのか?
と言うと。

やっぱり親が「休む」「休ませる」事に抵抗があるからじゃないか?


遊んでいて良いのか?
周りはこうしている間にレベルを上げてるのではないか?


という不安感があるからだと思う。


親から変わるべきなのか。
子供を取り巻く外的な環境から変わるべきなのか。

さっぱり分からないけれど。


少なくとも、子供は親の所有物ではないという事を忘れない。

子供に基本的な生きる力は身につけて欲しいけれど。
他人からの評価や、中学受験、大学受験を目標に掲げるような育て方は捨てよう。

改めて、そう感じた。

〈あとがき〉
昨日、子供が小学校から持ち帰ったチラシ類の中に「夏休み〇〇コンクール」みたいなモノが3枚位ありました(笑)
アレを主催する企業とか団体って、営利目的なんですかね?
開催する事で知名度が上がるとか裏の目的があるのか。
純粋に子供の興味関心を育てる事に重きを置いているのか。
凄く不思議に感じます。
夏休み、宿題が一切なく全く勉強しなかったら子供はどんな感じですかね。
せめて5日間位は「何もしない」という日が取れたら良いな~と思います。

今日も有難うございました。


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