50年後を見据えた設計ができますか?
「私は33歳で50年後の未来も他人事ではありません」
家事をしながら、東京都知事選挙の政見放送を聞いていた。
思わず、手が止まった。
このフレーズがジワジワと効いてきた。
50年後、私は生きてる可能性は低い。
だけど、きっと子供達は生きてるだろう。
歴史的な円安、急激な人口減少。
10年後も見えない中で、50年後の事を想像したらゾクっとした。
こういう事じゃない?
私が思わず手を止めてしまったのは、この方の政見放送だった。
東京都知事に立候補された時に、成田修造さんがXで称賛していた。
「AIエンジニアで、若い起業家」
今まで全く知らない方だったけど、「どうやらAIに強い人らしい」位の認識で見ていた。
その安野さんがネット番組で石丸伸二さんと対談をしていた。
これね。
すっごく良いので、是非見て欲しい。
何が良いって、経済に強い石丸さんと、ITに強い安野さんの
アイディア交換会みたい。
それか、スタートアップ企業を一緒に立ち上げた仲間が「こうなったらいいね!」「こっちも良いよね!」と、盛り上がる様子…みたいな(笑)
この2人に限らず、50代、60代、70代、どの候補者の方も
「ITを使って」「DX化をして」とか言うけれど。
聞いてて「誰かに原稿書いてもらったよね?」「使い方知らないでしょう?」と感じてしまう場面が多々ある。
数年前に、初代デジタル大臣の平井卓也さんが国会でipadでメモを取ってる姿をニュースが大騒ぎで取り上げていた。
平井さんはITツールを使いこなしている!
ITに強い人だ!
デジタル大臣誕生!!
みたいな騒ぎだった。
でもね。
こんな事で大騒ぎする先進国、他にあるの?
国会も、オフィスも、学校も。
みんないつまでも昭和と変わらないツール使って、それが当たり前。
昭和の頃、家にパソコンがある人なんて殆どいなかっただろう。
だけど令和になった今、パソコン・スマホ・タブレットがどの家庭にも1台どころか家族の人数分位所有してる家も少なくない。
つまり「日常生活では誰もが相棒として持ってるITツール」なのに。
職場や学校では「特別なモノ」として扱っている。
この感じがとても遅れていると思う。
先日書いた「キリトリ線方式」の話のように。
仕事も私生活も、教育現場も、全ての人が「もっと効率化できるのでは?」という発想で向き合わないと、生産性は上がらないと思う。
だから、今回の都知事選に限らず色々な場所でトップが若返る事。
ITを当たり前に使える人が先頭に立つ事は大事じゃないかと思う。
これって明治維新の頃に、「読み・書き・そろばん」がちょっと苦手な人がリーダーになっていた様なものじゃない?
「良い時代」を知らない世代
知人の中に、メガバンクで支店長を務めていた70代の方がいる。
その方はバブル真っただ中を経験し、住む予定もない土地を買ったり、大量の株取引をしたり、「良い時代」を存分に楽しまれている。
少し前に、株価が「バブル期超え」をした時は大層喜んでいた。
「日本企業はどんどん良くなってるから、この株高は本物だ!」とご満悦だった。
正直、私は面食らってしまった。
どの辺りが「どんどん良くなっている」のか、全く分からなかった。
この「株価バブル超え」について、石丸伸二さんはインタビューでこんな風に話していた(大体の記憶)
田内学さんも、この件で浮かれている国民や日経新聞に警告を鳴らしていた。
因みに、田内学さんと同じ位私の中で「面白かった本」を書いたちきりんさんもSNSで「株価バブル超え」について大喜びしていた。
この「感覚の差」は何だろう?
すると1つの答えに辿り着いた。
それは社会人として
「良い時代を知ってる世代」と「良い時代を知らない世代」
の差ではないだろうか。
あくまでも個人の主観であるけれど。
「良い時代を知ってる世代」の方は、いつも目標が「バブル期」な気がする。
「あんなに素晴らしい時代があったんだ!あの頃に戻りたい!」
そう願っているように見える。
一方で、40代以下の人は社会人としてバブルを体感していない。
良い時代を経験した事がない。
就職氷河期
雇止め
派遣切り
リーマンショック
コロナ
無観客の東京オリンピック
浮かれた事ないんじゃない?って位、シンドイ30年なのだ。
それなのに、再び「株価バブル超え」で上の世代は大喜びして、下の世代は「本当にこれおめでたいの?」って疑問を感じている。
勿論、上の世代の方全てが同じ思想とは限らない。
私の主観でしかない。
だけど
リーダーというポストには急激な人口減少時代という現実を直視できる人に就いて欲しいなと心から思う。
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