おっちゃん

家族から「おっちゃん」と呼ばれています。所有資格は、中小企業診断士、全国通訳案内士(英…

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家族から「おっちゃん」と呼ばれています。所有資格は、中小企業診断士、全国通訳案内士(英語)、公認内部監査人(CIA)

記事一覧

「みっともない老い方」by 川北義則

60歳もそこそこ進んだ身ではあるが、改めて恥ずかしい老人にならないためにこの本で書かれていることを確認したいと思った。 各章は以下の通り。 1.こんな年寄りは嫌…

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1か月前

「経済評論家の父から息子への手紙」by 山崎 元

今年1月1日に亡くなられたエコノミストの山崎 元氏が、息子さん宛に残された最後のメッセージがこの本の元となっている。ご自身の状況を把握された上で、本当に残しておき…

おっちゃん
1か月前
1

「恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ」by 川上弘美

主人公の女性は、小さいころアメリカで育った60歳台の女性作家で、ある文学賞の審査員もしているとのことで、作者を彷彿とさせる。 時代は新型コロナ期で、アメリカ時代…

おっちゃん
1か月前
1

「開業医の正体」by 松永正訓

著者は、千葉大学医学部を卒業後、同大学医学部の小児外科の講師として活躍していたが、本人が病気になったことを契機に大学病院での勤務を諦め、開業医となった経歴がある…

おっちゃん
1か月前

「ゲバゲバ人生」by 大橋巨泉

この文庫本は2016年に発行され、元々は2004年のようなので、かなり前にかかれた本ではあるが、書かれている内容は本当に懐かしかった。 小学生のころ、「はっぱふみふみ」…

おっちゃん
1か月前

「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」by 東野圭吾

東野圭吾の本は、エンターテインメントということで、軽い気持ちでサックと読める。この本は、元マジシャンが主人公として初めて登場し、新しいシリーズになるらしい。 彼…

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1か月前
2

「多様性の科学」by マシュー・サイド

この本のテーマは、「画一的な組織は凋落し、複数の視点をもっている組織は問題を解決できる」ということである。 「なぜ、CIAは同時多発テロを予測できなかったのか?」…

おっちゃん
1か月前

「仕事と勉強を両立させる時間術」

著者は、大学卒業後外資系企業で働いていたが、バブル崩壊によって将来に不安を覚え、USCPA資格を取得し米国で勤務した。米国で働きながら、日本の司法試験の勉強をして、…

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1か月前
2

「電通マンぼろぼろ日記」by 福永耕太郎

電通という超有名な企業ながら、最近はブラック企業ということでも悪名を轟かせたので、実際どうなっているのかという興味本位で読んでみた。 書かれている内容は全て本当…

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1か月前
3

「起業家としての冒険」by 成田修造

今の人生、単純なサラリーマン人生は大変危険で、自分の人生を再構築しようという話で、著者のこれまでの起業家からの経験から具体的に説明している。 この本に書かれてい…

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1か月前
1

「破天荒フェニックス」by 田中修治

著者の田中修治氏が、メガネのチェーン店であるオンデーズを買収し再生していくノンフィクション的物語である。 30歳を少し越した田中氏が買収したオンデーズは大きな負…

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2か月前

「インサイド・バンガード」by チャールズ・エリス

著者は「敗者のゲーム」で有名なチャールズ・エリスである。この本は、題名の通りインデックスファンドの大手バンガードに関して書かれた本である。 まず、前半はバンガー…

おっちゃん
2か月前

「スピノザの診察室」by 夏川草介

作者は「神様のカルテ」で有名であるが、この本は今年の本屋大賞のノミネート作品の1つである。 この本では、最期を迎えている患者がたくさんでてくるが、街の病院で働く…

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2か月前
4

「財務3表一体理解法 管理会計編」by 國貞克則

ベストセラーになった財務3表一体理解法シリーズの最新版で、この本は「管理会計」に特化している。 自分は中小企業診断士で基本的な管理会計の知識があるので、書かれて…

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2か月前

「コンサル0年目の教科書」by 古谷 昇

この本は元々2004年に出版されていたが、絶版になった後、ネットで高額で取引されて人気が維持されていたことを受けて、再版したとのことである。 内容としては、本の題名…

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2か月前

「日本の会社員はなぜ「やる気」を失ったのか」by 渋谷和宏

日本の会社員の「やる気」が他国に比べ極めて低いという事実は有名だが、改めてその理由を整理したというのがこの本である。 まず、第1章で「なぜ賃金が上がらないか」を…

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2か月前
1
「みっともない老い方」by 川北義則

「みっともない老い方」by 川北義則

60歳もそこそこ進んだ身ではあるが、改めて恥ずかしい老人にならないためにこの本で書かれていることを確認したいと思った。

各章は以下の通り。
1.こんな年寄りは嫌われる
2.60歳からの老いる作法
3.まだ枯れるには早すぎる
4.もっと冒険心をもて
5.死ぬときは死ぬがよろしく候

いろいろ参考になる内容でした。

評価は、5/5です。

「経済評論家の父から息子への手紙」by 山崎 元

「経済評論家の父から息子への手紙」by 山崎 元

今年1月1日に亡くなられたエコノミストの山崎 元氏が、息子さん宛に残された最後のメッセージがこの本の元となっている。ご自身の状況を把握された上で、本当に残しておきたいことをこの本に詰め込まれていると思う。

働き方や稼ぎ方、お金の増やし方、そして幸福論について語られている。
ご自身の経験から、「リスクを取って勝負する側の人間にならないといけない、資本主義社会はそういうルールになっており、リスクを取

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「恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ」by 川上弘美

「恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ」by 川上弘美

主人公の女性は、小さいころアメリカで育った60歳台の女性作家で、ある文学賞の審査員もしているとのことで、作者を彷彿とさせる。

時代は新型コロナ期で、アメリカ時代一緒に過ごした女性と男性と時々会って食事をしたり、小旅行へ行ったり、お酒を飲んだりして、まったりとした時間が過ぎていくような小説である。

自分も同じ60歳台ではあるが、まだまだバタバタ、ドタドタとした毎日を送っているので、もう少し落ち着

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「開業医の正体」by 松永正訓

「開業医の正体」by 松永正訓

著者は、千葉大学医学部を卒業後、同大学医学部の小児外科の講師として活躍していたが、本人が病気になったことを契機に大学病院での勤務を諦め、開業医となった経歴がある。

その開業医とはどうなっているのかについて、開業の時の経験談や看護師との関係やお金等のすべてについて包み隠さず記載されている。

著者の真摯な気持ちが伝わってくるため、読んでいて納得感をもって書かれている内容を受け入れることができる。開

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「ゲバゲバ人生」by 大橋巨泉

「ゲバゲバ人生」by 大橋巨泉

この文庫本は2016年に発行され、元々は2004年のようなので、かなり前にかかれた本ではあるが、書かれている内容は本当に懐かしかった。

小学生のころ、「はっぱふみふみ」と言っていたことや、中学生のことは「11PM」のセクシーな番組を親が寝てからこっそり見たりしていたことを思い出す。

また、「11PM」のフィッシング、ゴルフ、麻雀を大橋巨泉氏が本当に楽しいそうにやっている様子を見て、自分の趣味を

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「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」by 東野圭吾

「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」by 東野圭吾

東野圭吾の本は、エンターテインメントということで、軽い気持ちでサックと読める。この本は、元マジシャンが主人公として初めて登場し、新しいシリーズになるらしい。

彼の作品のミステリー力は、若干マンネリ化していなくもないが、冒頭に書いたようにあまりごじゃごじゃ考えずに、楽しみたいと思います。

本の評価は、4.5/5です。

「多様性の科学」by マシュー・サイド

「多様性の科学」by マシュー・サイド

この本のテーマは、「画一的な組織は凋落し、複数の視点をもっている組織は問題を解決できる」ということである。

「なぜ、CIAは同時多発テロを予測できなかったのか?」等の様々の事例をもって、多様性の重要性をこれでもか、これでもかと迫ってくる。

多様性の必要性について、この本に限らず語られており、その正しさは証明されていると思われるが、日本においてはなかなか進まない。自分の会社でも女性の部長はゼロ、

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「仕事と勉強を両立させる時間術」

「仕事と勉強を両立させる時間術」

著者は、大学卒業後外資系企業で働いていたが、バブル崩壊によって将来に不安を覚え、USCPA資格を取得し米国で勤務した。米国で働きながら、日本の司法試験の勉強をして、帰国後司法試験に合格した。今は弁護士として働きながら、いろいろ必要な資格を取得している。

書かれている内容としては、だいたいこれまでいろいろな人が助言していることが多いとは思うが、改めて具体的に指導されると、既に実行していることについ

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「電通マンぼろぼろ日記」by 福永耕太郎

「電通マンぼろぼろ日記」by 福永耕太郎

電通という超有名な企業ながら、最近はブラック企業ということでも悪名を轟かせたので、実際どうなっているのかという興味本位で読んでみた。

書かれている内容は全て本当だと思うが、なかなか強烈な企業風土だということが理解できる。東京オリンピック関連でもいろいろ問題が示されていた。

それにしても著者の人生が破滅してしまったのは何とも悲しいが、自己破産した著者がこの本を書くことで、これまでの自分の人生に向

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「起業家としての冒険」by 成田修造

「起業家としての冒険」by 成田修造

今の人生、単純なサラリーマン人生は大変危険で、自分の人生を再構築しようという話で、著者のこれまでの起業家からの経験から具体的に説明している。

この本に書かれていて、共感できる言葉は以下の通り。
「自分の人生は自分でマネイジメントする」
「目標設定が人生を決める」
「何からはじめるべきか?を考えすぎない」
「コンフォートゾーンを飛び出せ」
「見つけた自分の強みを育てる」
「リスクのないところにリタ

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「破天荒フェニックス」by 田中修治

「破天荒フェニックス」by 田中修治

著者の田中修治氏が、メガネのチェーン店であるオンデーズを買収し再生していくノンフィクション的物語である。

30歳を少し越した田中氏が買収したオンデーズは大きな負債を抱えて、債務超過状態のため、金融機関からは新規の融資を引き出せない中、なんとか投資家から資金を調達して、国内や東南アジアに新規に店舗を出したりして、オンデーズを再生する物語である。

次々に起こる問題を何とか解決していく姿に感動と勇気

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「インサイド・バンガード」by チャールズ・エリス

「インサイド・バンガード」by チャールズ・エリス

著者は「敗者のゲーム」で有名なチャールズ・エリスである。この本は、題名の通りインデックスファンドの大手バンガードに関して書かれた本である。

まず、前半はバンガードを創設したジョン・ボーグルの生い立ちに関して詳細に記述しており、創業者はどういう人物で、どういう信念をもった人間なのかを記述している。後半部分は、ボーグルからCEOを引き継いだ人間を中心にバンガードのビジネスの進展について解説していくと

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「スピノザの診察室」by 夏川草介

「スピノザの診察室」by 夏川草介

作者は「神様のカルテ」で有名であるが、この本は今年の本屋大賞のノミネート作品の1つである。

この本では、最期を迎えている患者がたくさんでてくるが、街の病院で働く医者の日常なのだと思う。自分の父親も90歳を超えて、そういう患者と同じ立場のため、「命と向き合うということとは何か」ということを考えながら読んだ。

そうした厳しい状況でも、祈りと希望を感じることができる内容で、読んだ後、心が穏やかになっ

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「財務3表一体理解法 管理会計編」by 國貞克則

「財務3表一体理解法 管理会計編」by 國貞克則

ベストセラーになった財務3表一体理解法シリーズの最新版で、この本は「管理会計」に特化している。

自分は中小企業診断士で基本的な管理会計の知識があるので、書かれている内容は問題なく理解できたが、改めて頭の整理の本としては有効だった。

管理会計の初心学習者でも、抵抗感なく読める内容になっていると思う。もちろん、ここで書かれている内容は基本の基本なので、これで管理会計に興味が出てくれば、もう少し詳細

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「コンサル0年目の教科書」by 古谷 昇

「コンサル0年目の教科書」by 古谷 昇

この本は元々2004年に出版されていたが、絶版になった後、ネットで高額で取引されて人気が維持されていたことを受けて、再版したとのことである。

内容としては、本の題名の「コンサル0年目の教科書」が示しているように、コンサルとしての様々なテクニックを学習する前の段階で、コンサルとしての考え方のコツを教えてくれるものである。

コンサルという言葉を使っているが、必ずしもコンサルに限らず、ビジネスパーソ

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「日本の会社員はなぜ「やる気」を失ったのか」by 渋谷和宏

「日本の会社員はなぜ「やる気」を失ったのか」by 渋谷和宏

日本の会社員の「やる気」が他国に比べ極めて低いという事実は有名だが、改めてその理由を整理したというのがこの本である。

まず、第1章で「なぜ賃金が上がらないか」を分析し、第2章で「社員を追い詰める減点主義の弊害」を解説し、第3章で「コストカッターによる弊害」、第4章で真因である「マイクロマネジメント」について解説している。

本の最後に明るい材料の紹介もあるが、全体的には過去の分析が中心で、それら

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