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社長の思い

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八鹿警備保障の代表取締役である田路智洋社長による手記。日々の仕事上の気づきや若社長としての心情を赤裸々に綴ります。
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#安全

スタンガンに拳銃の代わりが務まるか?

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富田林での教訓が生きたのか。警察官を刃物で刺して拳銃を奪った事件での警察側の対応は早かった

防犯カメラに映った容疑者の容姿公開は人権上問題になりうるのでそれなりに覚悟が必要だったと思うが、地域の安全を考慮した上での迅速な対応は適切だった。

事案にもよるが、人権が正しく機能するためにも安全への考慮が大切だと一国民として改めて感じた。

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でも、その安全が変な方向にいってしまってい

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あえて言挙げをする意味

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香港で100万人規模のデモが起こった。

外国人を含む香港での表現の自由を侵害する恐れのある逃亡犯条例に対し、香港市民が反発したものだ。

大学生の女性の会見を見ていて、僕は素晴らしいと思った。

こういった命の危険を顧みない勇気ある言挙げが世の中を変えていく原動力になるのだろう。

人権が守られてこそ、民主主義が機能する。

人権無視の国家のままでは、いつまでたっても僕達日本人の多くは中国

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エベレスト渋滞問題からも見える安全と経済の問題

エベレスト渋滞問題からも見える安全と経済の問題

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最近、エベレストの頂上付近の酸素が薄い地点、通称デスゾーンでの渋滞がおきているという。

その結果、頂上付近に滞在する時間が増え、無酸素や寒さで命を落とすクライマーが増えて問題となっている。

そしてBBCニュースによれば、その背景には、①好期を逃した、②交通整理する政府の連絡官がいなかったことに加え、③未熟な登山者増加。④それに伴う登山ビジネス参入業者の増加、その結果としての価格競争激化、

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危機管理に関する心構え

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新田次郎著「孤高の人」の中で、孤高の登山家・加藤文太郎が槍ヶ岳を目指す途中で予期せぬ夕立に合い、高地特有の雷に苦しみ命の危険にさらされる場面がある。

いくら登山に慣れた者でも、自然の脅威に対処するのは難しいということなのだろう。

このゴールデンウィークの最中、その槍ヶ岳での50代男性を含めて北アルプスで4名の遭難事故があった。

北アルプスにチャレンジするくらいだから、それなりの登山歴と

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交通の安全確保の現状を見る

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昨日、関西大学社会学部教授の齋藤了文著「事故の哲学」を読んだ。

自動車や様々な機械によって引き起こされる事故に関する責任や安全性について書かれたもの。
テクノロジーの進化に伴って因果関係が複雑になり、天災化する事故。それを防止するための安全性の確保、そして責任のあり方について述べられている。

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個人的に印象的だったのは第2章の安全の考え方の部分と自動運転の部分だった。

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