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アイドルは永遠に、ぼくを照らしてくれよ

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「覚えとけよ、ファンとアイドルが上手くいった試しはねえんだ!」 アイドル小説家に照らされ、その影に生まれたものは…… 自分という現実と、アイドルという虚構の狭間で、ぼくはどこまで… もっと読む
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推し(#ババババンビ)が武道館いってくれたのでもう死んでもいいかなという気持ちに一瞬なった(中編)

推し(#ババババンビ)が武道館いってくれたのでもう死んでもいいかなという気持ちに一瞬なった(中編)


 前回はなんか筆がノッてしまいたくさん書いたんですが、今回はコンパクトに書いていきたいと思います。

岸みゆ生誕祭

 京都マラソンから一週間も経たないうちに岸みゆの生誕ライブが開催された。
 あろうことかポカミスをやってしまい、生誕記念Tシャツを買い逃したので、当日何を着ていくかめちゃめちゃ迷うことに。去年のを着ていくわけにもなぁ、というのもあり、結局スーツを着ていくことにした。
 去年の岸み

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推し(#ババババンビ)が武道館いってくれたのでもう死んでもいいかなという気持ちに一瞬なった(前編)

推し(#ババババンビ)が武道館いってくれたのでもう死んでもいいかなという気持ちに一瞬なった(前編)


 いやぁ、わかってるんですよ。ぼくが推しのことを書きはじめるとキモくなってしまうということは。でもこのブログ記事を読む人に前提知識がないと楽しめないだろうから下記リンクを貼っておきます。

なぜこうなったかというと…

 日本武道館公演を一ヶ月半ほど後にひかえた1月26日。
 事の発端はネットで生配信された番組『[ニコ生]【1泊2日お泊まり】#ババババンビ 現体制最後の生配信@日本武道館への記録

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女神に忍び寄る病魔

女神に忍び寄る病魔

卒業とは「アイドルが、アイドルでいられなくなる」その境目である 特設サイトにて公開された『キボウの名』を読んで、驚いた。これは偶然という名の運命の悪戯に違いない。下記サイトで『小説「キボウの名 / 高山一実」を読む』をクリックして、読んでみてほしい。

 1ページ目の1行目から、ファンは過大なほどのシーンを想起する。乃木坂46の冠番組『乃木坂って、どこ?』『乃木坂工事中』におけるシングル曲の選抜発

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女神を笑顔にする天才(後編)

女神を笑顔にする天才(後編)

真夏の全国ツアー2021 FINAL 東京ドーム2日目 ライブレポこの世界がループしたとしても

 樋口日奈、伊藤理々杏、山下美月の影アナで開演した2日目。ぼくは東京ドームに、その場にいないことを後悔した。どの瞬間を切り取っても、最初で最後の光景になるからだ。

 ムービーが流れ、そして再び黄金の輝きをバックに女神たちが現れる。一曲目『ごめんね Fingers Crossed』、出だしの「♪ごめ、

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女神を笑顔にする天才(前編)

女神を笑顔にする天才(前編)

秋風に吹かれて 2021年11月23日。これから2日間にわたって開催される『乃木坂46 真夏の全国ツアー2021 FINAL 東京ドーム』。開催地の東京ドームのある水道橋にぼくはいた。

……といってもチケットは手に入っていない。当日の駅で限定販売されているタブロイド紙の号外「高山一実卒業記念号」を購うためだ。売店の前で小銭と引き換えに2部、袋に入れてもらい、そのままドーム周辺を散策する。まだ夜の

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女神はさようならなんて言わない

女神はさようならなんて言わない

新しい気持ち、新しい一歩

 首の皮一枚というのはこのことだ。

 ぼくはシングル曲『君に叱られた』のAmazon特典でついてきたデカジャケット(シングルレコードサイズにカットされたジャケ写)を額に入れて飾りながら、そう思った。

 本来なら9月末で卒業するはずのかずみんは、歌番組などの収録は無くなってしまい、放映される歌は生田絵梨花の卒業ソング『最後のTight Hug』にスライドした。かずみん

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女神の色、彼女の色

女神の色、彼女の色

<前回までのあらすじ>
 アイドル小説家に道を照らされ、本当に作家となってしまったぼく。アイドルと同じ地平を眺めたい一心で、陰鬱とした時代を乗り越えようともがいているうちに、推しの「かずみん」がグループからの卒業を発表してしまう……。

※一連の記事は下記マガジンに束ねています。https://note.com/sionic4029/m/mae74d1eb6131

※記事中のリンクにつきまして、

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女神とぼくとを隔てる透明な壁

女神とぼくとを隔てる透明な壁

<前回までのあらすじ>
 アイドル小説家に道を照らされ、本当に作家となってしまったぼく。沈鬱なる2020年を乗り越えたが、世界はまだその色を失ったままで。ぼくらは何と戦い、何に勝てばよいのだろう……。

※一連の記事は下記マガジンに束ねています。https://note.com/sionic4029/m/mae74d1eb6131

おめでとう10年め 2021年2月。乃木坂46の9th. Bir

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女神は銃を携えない

女神は銃を携えない

ぼくはぼくを好きになれないまま 政府によって市民が自粛を要請されるということは、戦時下に無辜の民がその銃を取れと命じられるのと同義である。世界中の隣人が、その心が、兵站と戦略の失敗により孤立無援となっている。武器も弾薬も既に尽きていて、空撃ちでよいから、無策にも況して徒手空拳で戦えと、指導者はテレビでそう宣うのだ。

 冬の戦い。物言ひて唇が寒くなるくらいならまだしも、物憂さを振り払おうと威勢だけ

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女神に推されるための、たった一つの冴えたやり方

女神に推されるための、たった一つの冴えたやり方

<前回までのあらすじ>
 アイドル小説家に道を照らされ、本当に作家となってしまったぼく。沈鬱な2020年を迎え、アイドルグループのバースデーライブに励まされることで元気を取り戻すが、それ以上に世界はその輝きを失っていっていた……。

※一連の記事は下記マガジンに束ねています。https://note.com/sionic4029/m/mae74d1eb6131

世界中の隣人が照らされた日 202

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どうしようもない僕に女神が降りてきた

どうしようもない僕に女神が降りてきた

<前回までのあらすじ>
 アイドル小説家に道を照らされ、本当に作家となってしまったぼく。感謝の気持ちを伝えたいと、アイドルの登場するスマホゲームで1位になり、握手会へ参加し、新作小説も書き上げるが、年が明けるとそこには陰鬱な世界が忍び寄ってきていた……。

※これはコロナ禍が日本で本格化する少し前の話です。

※一連の記事は下記マガジンに束ねています。https://note.com/sionic

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女神に出会い、その手に触れる

女神に出会い、その手に触れる

<前回までのあらすじ>
 アイドル小説家に道を照らされ、本当に作家となってしまったぼく。感謝を伝える機会を探し、本人登場のリアルイベントへの招待という特典目当てにスマホゲームのランキングを制覇し、夏のツアーにも祝花を送る。そして過ぎゆく季節に『令和小説大賞』の締め切りが刻一刻と迫る……!

※一連の記事は下記マガジンに束ねています。https://note.com/sionic4029/m/mae

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夏の女神、夏の小説、夏の花

夏の女神、夏の小説、夏の花

<前回までのあらすじ>
 アイドル小説家に道を照らされ、本当に作家となってしまったぼく。彼女に感謝を伝える機会はないかと、アイドル公式のスマホゲーム『乃木恋』の上位者特典「リアルイベントご招待」を目指すことになり、重課金者たちと熾烈な争いを繰り広げた末、遂に1位の座に輝く。

※一連の記事は下記マガジンに束ねています。https://note.com/sionic4029/m/mae74d1eb6

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