申鍼会

鍼灸師です。鍼灸って何?鍼灸師ってどんな仕事?と興味のある方に楽しんで頂けるよう、自分…

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鍼灸師です。鍼灸って何?鍼灸師ってどんな仕事?と興味のある方に楽しんで頂けるよう、自分の経験したことを物語にしてみました。サクセスストーリーとまでは行きませんが、開業するまでにあった様々な事、開業してから起こった様々な事を題材にドタバタコメディー的小説作りました。

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  • 鍼灸小説道案内のシンシン1ー6話

    趣味で書いている小説をまとめました。鍼灸師の卵とシンシンのコメディーです。

記事一覧

50鍼灸小説「道案内のシンシン」:一周年

「おめでとうでござる!」 「ん?何が?」 「一周年でござるよ!」 今日は鍼灸院比呂の開設届けを出した記念すべき日だ。

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3年前
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49鍼灸小説「道案内のシンシン」:おねしょ②

「病院ではどのような説明を受けましたか?」 「異常なしです。とか、そのうち無くなりますとか、あまり気にしないようにと言われました。」 「あまり気にするなと言われ…

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3年前
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48鍼灸小説「道案内のシンシン」:おねしょ

「先生おねしょって鍼でなおりますか?」 ある日溝の口のキャバ嬢アゲハちゃんこと 高井弥生さんから相談の電話が来た。 「治りますよ。お嬢さんですか?」 と返事をす…

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3年前
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47鍼灸小説「道案内のシンシン」:曲者③

よく見ると不審者の服装は僕が警察官に伝えた服の特徴と全く違っていた。 (なんてこった…) 僕は慌てて警察に電話をした。 「あの〜さっき通報した者なんですが、不審者…

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3年前
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番外編:道案内のシンシン:節分

「拙者が鬼役をやるでござる!」 「どっからでもかかってこい!でござるよ!」 「オッケー!鬼は〜外!」 「では今度は比呂殿が鬼の番でござるよ」 「オッケー」 (こ…

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3年前
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46鍼灸小説「道案内のシンシン」:曲者②

僕が不審者についての説明を一通り終えると、困ったような顔をした警察官がメモ帳を閉じて尋ねた。 「では室内に入られたりとか、何か物を取られたということは無かったの…

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3年前
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45鍼灸小説「道案内のシンシン」:曲者①

ピンポーン インターホンが鳴り玄関のドアを開けてみると見知らぬ男性が立っていた。 男性は落ち着きの無い様子で 「予約したんですけど…」と小さな声で呟いた。

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3年前
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3年前
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44鍼灸小説「道案内のシンシン」:ぼったくりBAR

「ただいまぁ・・・」 「比呂殿おかえりでござる」 「痛てててて、ちょっと横になるね」 「どうしたでござるか?変なものでも食べたでござるか?」 「いや、カレーを食…

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3年前
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43鍼灸小説「道案内のシンシン」:学会終わり

鍼灸学会での様々な講演や発表を見終えた僕は鍼灸関連の業者スペースに向かった。 会場はお土産にサンプルを貰おうとする人々で大混雑していた。 サンプルというのは鍼や…

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3年前
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3年前
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鍼灸小説「道案内のシンシン」~その42:カリスマ

お昼ご飯を食べ終わった僕と野坂は 午後のメインイベント 北龍会創始者『本藤風蓮先生』の発表を見るため大ホールに向かった。 開始30分前だというのに既に会場は9割方…

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3年前
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41鍼灸小説「道案内のシンシン」:初恋の②

十時半になり、いよいよ峰鷹さんの発表の時間となった。 60人は入れる会場は8割がた埋まっている。 壇上には峰鷹さんがビシッとスーツ姿で立っていた。 以前と変わら…

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3年前
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40鍼灸小説「道案内のシンシン」:初恋の

今日は鍼灸学会のため遥々千葉までやってきた。 鍼灸学会は年に一回ある大きな行事だ。 最新の研究発表や興味深い症例の報告などが聞ける。それに鍼のメーカーもこぞって…

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3年前
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39鍼灸小説「道案内のシンシン」:イギリス人の患者さん

ある日叔父さんから電話がかかってきた。 「うちのお客さんで治療受けたいって人がいるんだけど、股関節の痛みって鍼で治せるか?」 「うん。大丈夫だよ!」 「そっか、…

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3年前
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鍼灸小説「道案内のシンシン」〜その38: 美容院flap

店舗構えることになった僕は、報告がてら藤が丘にある美容院フラップに髪を切りに行った。 「シンシンさん!おはようございます!」 何故か、スタッフの由紀ちゃんが 深々…

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3年前
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50鍼灸小説「道案内のシンシン」:一周年

50鍼灸小説「道案内のシンシン」:一周年

「おめでとうでござる!」

「ん?何が?」

「一周年でござるよ!」

今日は鍼灸院比呂の開設届けを出した記念すべき日だ。

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49鍼灸小説「道案内のシンシン」:おねしょ②

49鍼灸小説「道案内のシンシン」:おねしょ②

「病院ではどのような説明を受けましたか?」

「異常なしです。とか、そのうち無くなりますとか、あまり気にしないようにと言われました。」

「あまり気にするなと言われても難しいですよね」

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48鍼灸小説「道案内のシンシン」:おねしょ

48鍼灸小説「道案内のシンシン」:おねしょ

「先生おねしょって鍼でなおりますか?」

ある日溝の口のキャバ嬢アゲハちゃんこと

高井弥生さんから相談の電話が来た。

「治りますよ。お嬢さんですか?」

と返事をする僕に

「娘のクラスメイトなんです」

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47鍼灸小説「道案内のシンシン」:曲者③

47鍼灸小説「道案内のシンシン」:曲者③

よく見ると不審者の服装は僕が警察官に伝えた服の特徴と全く違っていた。

(なんてこった…)

僕は慌てて警察に電話をした。

「あの〜さっき通報した者なんですが、不審者を発見しまして…」

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番外編:道案内のシンシン:節分

番外編:道案内のシンシン:節分

「拙者が鬼役をやるでござる!」

「どっからでもかかってこい!でござるよ!」

「オッケー!鬼は〜外!」

「では今度は比呂殿が鬼の番でござるよ」

「オッケー」

(この鬼のお面👹、前が見えないな)

ガサゴソガサゴソ

(ん?何の音だ?)

「行くでござるよ!鬼は〜外」

ドスッ!

「痛ててて」

(なんだこの威力はぁぁぁ)

ふぅ酷い目にあった…

「シンシン今年の恵方巻きは南南東だって

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46鍼灸小説「道案内のシンシン」:曲者②

46鍼灸小説「道案内のシンシン」:曲者②

僕が不審者についての説明を一通り終えると、困ったような顔をした警察官がメモ帳を閉じて尋ねた。

「では室内に入られたりとか、何か物を取られたということは無かったのですか?」

「ええ、玄関で会話しただけなので…」

「う〜ん。それだと事件性は無いですねぇ」

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45鍼灸小説「道案内のシンシン」:曲者①

45鍼灸小説「道案内のシンシン」:曲者①

ピンポーン

インターホンが鳴り玄関のドアを開けてみると見知らぬ男性が立っていた。

男性は落ち着きの無い様子で

「予約したんですけど…」と小さな声で呟いた。

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44鍼灸小説「道案内のシンシン」:ぼったくりBAR

44鍼灸小説「道案内のシンシン」:ぼったくりBAR

「ただいまぁ・・・」

「比呂殿おかえりでござる」

「痛てててて、ちょっと横になるね」

「どうしたでござるか?変なものでも食べたでござるか?」

「いや、カレーを食べただけだよ…」

近くのBARがランチにカレーを始めていたのを発見した僕は、すぐさまそのBARに入った。

お昼時だというのに客は誰もいない、一抹の不安を覚えつつ

「ランチカレーください」

と注文した。

「お飲み物はどうなさ

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43鍼灸小説「道案内のシンシン」:学会終わり

43鍼灸小説「道案内のシンシン」:学会終わり

鍼灸学会での様々な講演や発表を見終えた僕は鍼灸関連の業者スペースに向かった。

会場はお土産にサンプルを貰おうとする人々で大混雑していた。

サンプルというのは鍼やお灸を二、三個パック詰めしたものだ。

鍼とお灸はメーカーによって様々な特徴があり使う人間によって好みが分かれる。

しかし数本、数個とバラ売りをしておらず100本単位、数百個単位で販売されているため学会でサンプルがもらえるのは貴重なの

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鍼灸小説「道案内のシンシン」~その42:カリスマ

鍼灸小説「道案内のシンシン」~その42:カリスマ

お昼ご飯を食べ終わった僕と野坂は

午後のメインイベント

北龍会創始者『本藤風蓮先生』の発表を見るため大ホールに向かった。

開始30分前だというのに既に会場は9割方座席が埋まっていた。

僕らは何とか後ろの端の方の席を確保した。

5分前になると立ち見がでるほど会場に人が溢れた。

本藤先生は数百年続く鍼灸院の生まれで、鍼灸師になる事を子供のころから義務付けられたエリート中のエリートだ。

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41鍼灸小説「道案内のシンシン」:初恋の②

41鍼灸小説「道案内のシンシン」:初恋の②

十時半になり、いよいよ峰鷹さんの発表の時間となった。

60人は入れる会場は8割がた埋まっている。

壇上には峰鷹さんがビシッとスーツ姿で立っていた。

以前と変わらず綺麗で、それでいて昔より聡明な感じが僕を一層ときめかせた。

久しぶりに見る峰鷹さんにウットリしていたら

チーン!

残り一分を知らせる鐘が鳴った。

「それでは、これにて発表を終わります。ありがとうございました!」

深々とお辞

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40鍼灸小説「道案内のシンシン」:初恋の

40鍼灸小説「道案内のシンシン」:初恋の

今日は鍼灸学会のため遥々千葉までやってきた。

鍼灸学会は年に一回ある大きな行事だ。

最新の研究発表や興味深い症例の報告などが聞ける。それに鍼のメーカーもこぞって出店していて様々な種類の鍼をサンプルとしてもらえるのも嬉しい。

「おー陶山!」

と声をかけられ振り向くと、鍼灸大学時代の同期がスーツ姿で立っていた。

「おー野坂!久しぶり!今日は発表?」

野坂泰昌は卒業後、大学院に進学し鍼の研究

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39鍼灸小説「道案内のシンシン」:イギリス人の患者さん

39鍼灸小説「道案内のシンシン」:イギリス人の患者さん

ある日叔父さんから電話がかかってきた。

「うちのお客さんで治療受けたいって人がいるんだけど、股関節の痛みって鍼で治せるか?」

「うん。大丈夫だよ!」

「そっか、今日空いてる時間あるか?」

「えーっと、ちょっと待ってね。手帳手帳…。

今日は三時、四時、五時って空いてるよ!」

「オッケー、ちょっと聞いてみる」

His clinic can be booked between 3-5.

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鍼灸小説「道案内のシンシン」〜その38: 美容院flap

鍼灸小説「道案内のシンシン」〜その38: 美容院flap

店舗構えることになった僕は、報告がてら藤が丘にある美容院フラップに髪を切りに行った。

「シンシンさん!おはようございます!」
何故か、スタッフの由紀ちゃんが
深々とシンシンに挨拶をしている。

由紀ちゃんは「デスノート由紀」という異名を持っており、好きになったアイドルや芸人が次々とハプニングを起こすことで有名で、前回訪れた時シンシン VS 由紀 の戦いではシンシンの魂ともいえる丁髷をビジュアル

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