ブータン回想録⑥建国記念の日
今日は、
日本では建国記念の日、ブータンではLosar(チベット暦元日)。
日本とブータンの祝日がたまたま重なり、僕にとってとても縁起の良い日です。
日本の建国記念の日は、初代神武天皇が即位したとされる日で、今年で皇紀2684年。世界最古の王室とされ、ギネスブックにも記録されています。
ブータンのLosarはチベット暦の元日に当たり、親戚が集まって収穫の儀式、ピクニック、ダーツを行なったり、みんなでご馳走を食べたりして過ごします。
ブータンにいた3年間、Losarやブータンの建国記念日を現地で経験しましたが、それらの日にはブータン国民を挙げてお祝いするというムードが国中に立ち込めていました。
建国記念日には毎年、国王一家が国立競技場にお出ましになり、国民からの祝賀を受けられていました。競技場はいつも満席状態です。
そんな様子を見ながら
「ブータン人は、国民のことを第一に考えてくださる国王や、国をお造りになってきた先人たちに対して、感謝と畏敬の念を強く持っているんだな~。というか一体化してるよな~」
なんて感心していたのを思い出します。
特別な日以外にも、毎朝学校では全校朝礼でブータン国歌を斉唱したり、ブータン国旗の掲揚に立ち会ったりすることで、国の繁栄と平和を祈ります。
タレントの明石家さんまさんが、年明けのある番組で
「最近、君が代が心に沁みるようになってきた」
と言っていました。
僕もブータンにいる間に、たまたま耳にした君が代で自然と涙があふれたことがあります。
異国の地で、日本人であることの喜びや誇りが自然とあふれ出したのかもしれません。
ブータンに3年間いたお陰で、自分が生まれ育った国に対する誇りや感謝の念を持つことは、とても大事なことなんだと改めて思うに至りました。
その氣持ちが自分自身に対する誇り、自尊感情、自己肯定感にもつながっていくんだろうと思います。
どこの国にも光と影は必ずあります。
日本にもブータンにも。
でも、影の部分があるからと言って、そこに囚われたままでは国の発展はありません。
光は光、影は影としてそこから学び、それらを清濁併せ飲み、未来志向で生きていくことが大事なんじゃないでしょうか。
特にこれからの新しい時代を生きていく子どもたちには、光の部分も影の部分もしっかり教え、国のために努力されてきた先人達のバトンを確実に引き継ぎ、
自分の生まれ育った国に喜びと誇りを持てるようにしていかなければと思います。
日本の建国記念の日とブータンのLosar。お祝いの日にそんなことを感じました🙂
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