しなぎれ

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マガジン

  • 特にテーマのない日記

    特にテーマのない日記。練習用かな

  • 物性物理と素粒子

    この世界を構成する素粒子について、物性物理の視点から説明しようというものです。(追記:完結しました)

  • 量子夜話

    「波のようでもあり粒子のようでもある」量子について、シリーズで少しずつお話ししようと思います。夜寝る前に読んでも、眠れるくらいの易しさの記事にしたいと思ってます。(追記:完結しました)

  • オイラーの公式

    高校数学ではやや頼りない説明のされる指数関数や三角関数が、大学で習うような微積分学でどのように説明されるかをふりかえりながら、オイラーの公式の説明をしています。

記事一覧

不便(日記70)

最近、詩の本を読んでいない。目の届く位置に置いてあるのだけど、後回しにしてしまっている。YouTubeとかで面白い動画がないかなぁと思って探しているときに、脳の別の部…

しなぎれ
12時間前
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とっておく(日記69)

私はとっておくことが好きだ。何かに使えそうなものををつい取っておくので、商品の入っていた箱の類いがなかなか捨てられない。腐るものでもないからよいのだけど、置いて…

しなぎれ
1日前

相性(日記68)

私にはどうも書き方の癖があるらしく、そんなには頻繁には出会わないけれど時々書きにくいペンがある。誰にとっても書きにくいのかと思ったら、人に貸すときれいに書いてい…

しなぎれ
2日前

無地(日記67)

昔、父に無地のノートが欲しいと言ったら「そんなものはこの世にない」と言われたことがある。そんなわけがない。父の世界では全てのノートには罫が入っていて、それが狭い…

しなぎれ
3日前

希望(日記66)

私が苦境にいたとき、言われたくなかったことがある。「これもいつか報われるから」。じゃあもしそのいつかが来なかったら、今の私はただ無意味になるの? 未来を信じられ…

しなぎれ
4日前

フルトラ(日記65)

ある日の朝、ネットを見ていたら中古のVR用トラッカー(位置追跡センサー)がまあまあお手頃な値段で売りに出ていた。 私の持っているVRのシステムは、ヘッドセットと両手…

しなぎれ
5日前
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書体のない字(日記64)

考えて見れば、私が毎日タイプしているこの字には書体がない。もちろん、私のディスプレイには字が映っているのだけど、この字をどんな書体で映すべきかということを私はコ…

しなぎれ
6日前
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細長い米(日記63)

「日本のスーパーでは一種類の米しか売ってない」という人がいたとしたらどうだろうか?「つまり、短いやつだけだ」。たしかに外国の細長いお米はなかなかその辺りでは売っ…

しなぎれ
7日前

片付け(日記62)

今日はちょっと片付けをした。予定してた程度にはちゃんと進んだので、気分が晴れやかである。たまにやる分には良いものだなと思った。 実は私は片付けがあまり得意ではな…

しなぎれ
8日前
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エッセイ(日記61)

私がこの趣味の活動に行き詰まりを感じていた頃にnoteで書いたエッセイのシリーズがある。物理をテーマに色々と書いたものだ。だいぶ前に非公開にしたものを久しぶりに読み…

しなぎれ
9日前
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焦点(日記60)

ものごとには焦点が大事なのだという。レンズでエネルギーを集める一点。何かをするのにそこに力を全て注ぎ込むイメージ。比喩としてもよく分かる気がする。 取捨選択した…

しなぎれ
10日前

忘れる(日記59)

今年のゴールデンウィーク休暇が終わる。今回は休むことを主眼に置いて、どこかに出かけるということをほとんどしなかった。こういうのも良いかなと思う。何かすると言うこ…

しなぎれ
11日前
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小物入れ(日記58)

机に置いてある小物入れにものがあふれるようになって来たので、同じ小物入れを買って隣に置こうと思いついた。たしか買ったのは近くの100円ショップだったので、同じ店に…

しなぎれ
12日前
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千鳥(日記57)

芸人さんの話でもなく、Vtuberの足立さんの話でもなく、「千鳥」という言葉のことである。現代で千鳥といえば鳥が沢山いるということと初めに思うべきものなのだろうか、そ…

しなぎれ
13日前
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恩師(日記56)

お子さんが今度高校生になるという人と雑談していたら「高校では恩師となるような人と出会って欲しい」ということを仰っていた。そういう期待が私には意外だったので、「恩…

しなぎれ
2週間前
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万年筆(日記55)

私が最初に万年筆を使ったのは中学生の時だ。中学校に上がるときに父が買ってくれたのだけど、父は授業で万年筆を使うだろうと思って買ったらしい。それを聞いたときは「そ…

しなぎれ
2週間前
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不便(日記70)

不便(日記70)

最近、詩の本を読んでいない。目の届く位置に置いてあるのだけど、後回しにしてしまっている。YouTubeとかで面白い動画がないかなぁと思って探しているときに、脳の別の部分が気を利かせて「最近、詩を読んでませんよ」とか言ってくれればそんなことはないはずである。人間は不便に出来ている。

とっておく(日記69)

とっておく(日記69)

私はとっておくことが好きだ。何かに使えそうなものををつい取っておくので、商品の入っていた箱の類いがなかなか捨てられない。腐るものでもないからよいのだけど、置いておく場所に困って結局捨てることになることもしばしばある。

実物ではないけれど、話題についてもそんな気持ちになることがある。やはり、とっておきの話は一番良いところでしたいものである。ところが話題は、腐るというか鮮度が問題になることがある。流

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相性(日記68)

相性(日記68)

私にはどうも書き方の癖があるらしく、そんなには頻繁には出会わないけれど時々書きにくいペンがある。誰にとっても書きにくいのかと思ったら、人に貸すときれいに書いているのを目にしたりする。

ペンとノートの相性というのもある。もう全然だめな組み合わせというのに最近あたってしまった。一応、書けなくはないのだけど、書いているだけでストレスが溜まってしまう。ペンかノートかのどちらかを代えれば、普通に書ける。

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無地(日記67)

無地(日記67)

昔、父に無地のノートが欲しいと言ったら「そんなものはこの世にない」と言われたことがある。そんなわけがない。父の世界では全てのノートには罫が入っていて、それが狭いか、広いか、方眼かということは問題であっても、罫がないということはありえなかった。

父と私は文具店にいて、私は探すのを手伝って欲しかったのだ。無地のノートは置いてあった。父はどんな気分だっただろう。子どもにそんなことを言われて多少は恥ずか

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希望(日記66)

希望(日記66)

私が苦境にいたとき、言われたくなかったことがある。「これもいつか報われるから」。じゃあもしそのいつかが来なかったら、今の私はただ無意味になるの?

未来を信じられなくなるほどの苦境にいるとは、私の周りの人は思わなかったのかもしれない。でも、そうだった。希望が欲しいと私は思った。正確には「希望を持ちたい」とまた思えるようになろうと考えた。それは「もう希望を持てない」と思うようになった私が苦闘の中で編

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フルトラ(日記65)

フルトラ(日記65)

ある日の朝、ネットを見ていたら中古のVR用トラッカー(位置追跡センサー)がまあまあお手頃な値段で売りに出ていた。

私の持っているVRのシステムは、ヘッドセットと両手の3点で体勢を認識するものなので、座ったり寝転がったりしてもゲーム内ではうまく反映されない。トラッカーを使って、認識する点を増やすとより正確に認識してもらえるのである。腰と両足につけたりして6点以上になるとフルにトラッキング(追跡)で

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書体のない字(日記64)

書体のない字(日記64)

考えて見れば、私が毎日タイプしているこの字には書体がない。もちろん、私のディスプレイには字が映っているのだけど、この字をどんな書体で映すべきかということを私はコントロールしていない。そんなことをふと思った。

私は手書きで文字を書くこともあるけれど、その字には形がかならずある。その字の形を書いてしまったらもうほとんどコントロールできない。形の向こうに私の意味していた字があるのだけど、それはコンピュ

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細長い米(日記63)

細長い米(日記63)

「日本のスーパーでは一種類の米しか売ってない」という人がいたとしたらどうだろうか?「つまり、短いやつだけだ」。たしかに外国の細長いお米はなかなかその辺りでは売ってない。

細長いお米もなかなかおいしい。ときどきビリヤニをいただくし、むかし細長いお米で炒飯を作ったことがあってそれもおいしかった。手近なお店でも置いてくれないかなと思うけど、儲けがでるほど売れないのかもしれない。

片付け(日記62)

片付け(日記62)

今日はちょっと片付けをした。予定してた程度にはちゃんと進んだので、気分が晴れやかである。たまにやる分には良いものだなと思った。

実は私は片付けがあまり得意ではない。なにが得意ではないかというと、片付けを始めるのが苦手だ。始めようかなとちょっと思いつくと、すぐにほかにもっとするべきことがあるような気がしたり、なんだか今日は疲れたから明日にでもやった方が良いような気がしたりする。

始まってしまえば

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エッセイ(日記61)

エッセイ(日記61)

私がこの趣味の活動に行き詰まりを感じていた頃にnoteで書いたエッセイのシリーズがある。物理をテーマに色々と書いたものだ。だいぶ前に非公開にしたものを久しぶりに読みかえしたのだけど、これがひどい文章なのである。驚いてしまった。

正確に物事を書こうとする気持ちと、できるだけ平易な言葉で書こうとする気持ちとがぶつかりあってしまったのだろう。推敲を重ねた記憶はあるが、上手くいかず疲れ果て、それでも公開

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焦点(日記60)

焦点(日記60)

ものごとには焦点が大事なのだという。レンズでエネルギーを集める一点。何かをするのにそこに力を全て注ぎ込むイメージ。比喩としてもよく分かる気がする。

取捨選択したほうが確かにうまく出来るのもわかる。とはいえ、あれもやりたい、これもやりたいと思うのが人情。選択のなにが怖いかと言われれば、時間をかけて手に入れたはずのものが、手に入れた後にはとくに欲しいものではなくなっていることだ。

良い例かどうか分

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忘れる(日記59)

忘れる(日記59)

今年のゴールデンウィーク休暇が終わる。今回は休むことを主眼に置いて、どこかに出かけるということをほとんどしなかった。こういうのも良いかなと思う。何かすると言うことはまたこれからの日常の中でやっていきたいと思う。また、これから何をするのかということについてもぼうっと考えた休日だった。あまり深刻がらずに考える時間も必要だったと思う。

また仕事に戻るわけだけれど、1週間くらいのことでも仕事のことは結構

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小物入れ(日記58)

小物入れ(日記58)

机に置いてある小物入れにものがあふれるようになって来たので、同じ小物入れを買って隣に置こうと思いついた。たしか買ったのは近くの100円ショップだったので、同じ店に行き同じ型の小物入れを探すことにした。

さいわい、お店には同じ型の小物入れが置いてあった。ところが黒い色のものがない。紺や紫や緑が置いてあるのに黒が置いてないなんてことがあるのかと驚いた。店の人に聞いても多分ないだろうなと思い、どの色な

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千鳥(日記57)

千鳥(日記57)

芸人さんの話でもなく、Vtuberの足立さんの話でもなく、「千鳥」という言葉のことである。現代で千鳥といえば鳥が沢山いるということと初めに思うべきものなのだろうか、それとも鳥の種類のチドリのことをいうと思うものなのだろうか。そんなことがふと気になった。

広辞苑には最初に「多くの鳥」という意味が出てくる。そして万葉集が引用されている。それから、「チドリ目チドリ科の鳥の総称」という意味が出ている。こ

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恩師(日記56)

恩師(日記56)

お子さんが今度高校生になるという人と雑談していたら「高校では恩師となるような人と出会って欲しい」ということを仰っていた。そういう期待が私には意外だったので、「恩師ですか?」と言うと、「そういう人いなかったですか?」と聞き返された。

そういえば私が物理をすることにしたのは、高校の時の担任の先生の影響だった。別に授業が分かりやすかったわけでもなく、最先端の研究に通じていたわけでもなかった。気の良いベ

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万年筆(日記55)

万年筆(日記55)

私が最初に万年筆を使ったのは中学生の時だ。中学校に上がるときに父が買ってくれたのだけど、父は授業で万年筆を使うだろうと思って買ったらしい。それを聞いたときは「そんなわけないだろ」と、ものすごく驚いたものだ。ボールペンが公文書に認められるようになって来たのが1970年代という話も聞いたことがあるので、もしかすると父にとってはおかしくない考えだったのかもしれない。

その万年筆を私はいまも大事に使って

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