見出し画像

親子旅行のイライラを笑いに変える秘訣。

たまに帰ったときぐらい、両親の話を聞いて
あげようと思うのに、ものの10分で…

「その話、前も聞いたわー。」

と、水をさしてしまう始末。


忍耐力が足りないのでしょうか。



母からは父の愚痴を、父からは母の愚痴を聞き
(またかー。もう、仲良くしてよね。)
と、これまたイラッとしてしまうのです。


カルシウム不足でしょうか。



実家に着く直前までは、
年老いてきた両親と過ごせる貴重な時間を
一緒に楽しもうと思っていたのに。


ああ、親孝行って難しい。



そんなとき、たまたま手に取ったコミックエッセイ。

たかぎなおこさんの「親孝行できるかな?」

画像1

ほのぼのしたタッチの絵に、
リアルな方言まじりのことばがおもしろい!

東京に住むたかぎさんが、三重県の実家に住む
ご両親を旅行に連れて行く珍道中が、心の声と
ともに描かれています。

そのひとコマひとコマが、共感の嵐。

(ああ、これ分かるー!)

と、何度つぶやいたことか。


たとえば、

歳をとってきた親を気遣い、あれこれプランを
頑張って考えているのに、親は子供にお任せで
のんきにしてて腹が立ったり。

はたまた、急に「〇〇食べたい」と言い出して
プラン変更に悩まされたり。

よく食べる母が、いつの間にか少食になっていて
年を感じて寂しくなったり。


駅の改札口で久しぶりに会った父が、
ひとまわり小さくおじいちゃん化していたり。


誰もが共感する親子の姿が描かれています。


私も4年ほど前に、東京へ行きたいと言う母の
リクエストに応えて、両親をお江戸2泊3日旅行に
連れて行ったのですが…


大学で東京に住んでいた父は、自分が浦島太郎で
あることに気づかず、勝手にひとりで違う方向へ
行ってしまうし。

母は急にテンションあがって、コンビニで
「今買わなくても…」な本や父用のウイスキーを
買いだして荷物が増えるし。


私ひとりでは自由奔放な浦島太郎と姫の
案内役が務まらず、へとへとに疲れ果てて
楽しめなかった記憶があります。


あのとき、この本でたかぎさんがするように、
親の自由な言動にツッコミを入れることができていたら…

予想だにしない事態をネタにできていたら…
漫才のようで楽しかったんだろうな。


そう思うのです。



やっぱり、親孝行をする方も楽しまなくちゃ。



だから、親子漫才しませんか?



旅行に限らず、帰省してイライラしたならば、

さあ、親子漫才のはじまりはじまり〜。



離れて暮らしているので、気軽に帰れませんが、
親もいつまでも元気でいられるわけじゃないし、
あと何回会えるかもわからない。

だからこそ、せっかく一緒に過ごせるときは、
漫才のようにおもしろおかしく笑っていたい。


  親孝行 考える前に この一冊


感染症が落ち着いたら、親孝行旅行ではなく、
笑いの絶えない《親子漫才旅行》をしたいと思います。




この記事が参加している募集