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ギフテッド考察4。逆境は成長の素、天賦の才は実在するのか?


天賦の才は実在するのか?

ギフテッドの概念が相応に周知される前は、天才、天賦の才、才能、鬼才、奇才、異才、神童、麒麟児など様々な形容で当時は論理的に説明し難い事を印象によって物語ってきていた。

昨今は様々な才能は先天であるか後天であるかの研究、IQなども含め遺伝か環境か、また割合的にどれくらい影響するかなどといったものが調査されてもいる。

先天的で天賦があると仮定した場合、天賦が無いと思う人からしたらおもしろくないだろうし、仮にそれらしきものがある人にとっても様々な苦労の末の結果である事も多い。

天賦が無いも思い込みの自己暗示かも知れないし、努力出来るのも才能という意見があるように、旺盛な好奇心探究心、痛い目に遭っても、多くの人達から否定されても、様々な失敗をしても、自分の信じる道を歩み続ける事が出来るというのが天賦という視点もあると思う。


逆境は成長の素、自分に対する真摯さ

また仮に先天的に何かの才能があったとしても、幸福で順境な人生であったら深く広く思考する必要性が生まれ難い。人は大きな不幸や逆境に遭遇すると飛躍的に成長しやすく、逆境が成長の素となっているところが多分にあると思う。

その逆境など心が大きく揺さぶられる時にギフテッドは過度激動(刺激増幅受容性)を備えているから(パッシブスキル)、好ましい事も悪い事も一般的より大幅に増幅してしまい、その作用によって心理状態が不安定になる時もあるが、飛躍的な成長に繋がりもするとされている。

この心理状態の不安定時だけを観察診察すると、双極性障害(躁鬱病)や発達障害に間違われ誤診ともなり、対症療法や根本療法も誤った選択となりやすい。

過度激動も本当に先天的なものなのだろうか?過度激動が起こる事前の選択や傾向によって誘発されるという事はあるのだろうか?

逆境に遭遇しても様々な現実逃避をする人は成長し難い。自分自身の心と真摯に向き合い、人生を真摯に生きる姿勢が飛躍的な成長に繋がりもする。

自分に対する真摯さの高低は何によって左右されたり培われていくのだろうか?自分に対する自信であれば親からの愛がもっとも重要であり成功体験を積み重ねる事でも高まるが、真摯さは虐待を受けた人であっても高い人は相応にいるし、逆に順境な人生だった人が自信はあるけど真摯さに疑問を感じるという事もある。


変わり者は全滅を予防する多様性やリスク分散

ギフテッド、またはそれに類似する変わり者、パレートの法則のように80%は一般的であり20%は変わり者であるとする説もある。それぞれ人類や社会を維持する為に必要だから多様性の役割が定められているように思う。

とすると先天だけでなく後天も含めて一般的と変わり者は変化し続けていくのだろうか?

アリの群れは20%が怠けるとの話があり、その20%を除いた残りの80%の群れにしても、その80%の中から20%が怠け出すとの話がある。

アリは全滅を防ぐ為に一部が余力を残した状態を維持するという説があったと記憶しているが、人類社会も変わり者を一定数維持する事で全滅を予防しているのかも知れない。

遺伝子の多様性も全滅を予防する為との意見があり、例えば全ての人が農耕以外で食を得られなかったら悪天候や天災によって人類全滅となるし、逆に狩猟だけでも言える事だろう。

つまりは全滅を予防する為の多様性やリスク分散が正義や価値観の押し付けによって虐待いじめ喧嘩から戦争までをし続けてしまう負の面が人類には多分にあり、その問題も昨今大きく複雑になっている。




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