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ギフテッド考察(2016年)

ギフテッドは先天的に知性や感性が鋭敏であり、その為に長短が大きくなってしまう気質と思う(悲劇的なギフトとも言われる)

ギフテッドの概念の中にあるOE(過度激動)は、私的に1で10蓄積する気質と思う(1で10は実際的な数字ではなく、感覚的なイメージ)

メリットとしては、
・学習能力が高く他者より早く物事を学べる。
・好奇心や探究心が強く、自由意思が尊重され能動的に学べる環境であれば、独学で大抵の事は学べる。
・独自の視点が生まれやすく、他者とは変わった視点を物事に活かしやすい。
・多種多様な物事に疑問を抱き続け考え続けていくので、最終的に飛躍的な成長をしやすい。

デメリットとしては、
・与えられた事を受動的にしなければいけない環境であると、意欲が湧かずストレスを多大に感じやすい。
・独自の視点が容認されやすい環境であれば活かせるが、同調圧力などが強い環境では能力が死んでしまいストレスも多大に感じやすい。
・1で10蓄積する気質は、勉強や成長においてはプラスに働くが、感受性が高い為に不幸な出来事やストレスを多大に感じ過ぎてしまい、心が処理し切れなくなる事が起きる。
・感受性の高さにより、感情表現も増幅されて外に表れやすい。
・一般的な娯楽を楽しむ他者と仲良くしがたい。ギフテッドにとっての娯楽は、多種多様な勉強で知を磨く事、精神性や人格を高める事、芸術など何かを創造する事などであると思う。

1で10蓄積する気質で勘気のあった人物として日本では、織田信長・上杉謙信・吉田松陰・高杉晋作・石原莞爾などが該当するように思う。
当人達にしてみれば忍耐強く待っている時間が1であっても、内部では10蓄積されてしまっている。
この為に他者からは表面的な部分しか認識出来ず、1の物事に10の怒りを向けられるから困惑しやすかったところもあったのでは?と思う。


引用文「感情の起伏が激しいことから気分屋、知覚が鋭く些細なことで不快になってしまうことから神経質、といったレッテルを貼られる(ラベリング)。また反応が表面化しない場合でも、普通であるべき行為が心から自然にできない、相手の感情・欲求・反応などを考えすぎるあまり行動に一貫性がなくなる、などの対人距離、反社会的反省に常に駆られ、状況を満足に楽しめないケースも多い。逆に、感情や五感への刺激を避けるために敢えて集団から離れていると、今度は人付き合いが悪いと非難される。それらの状況下で感じるあらゆる気分的うつ(慢性のうつ病とは異なる)や自己嫌悪といった否定的な感情も、OEゆえに必要以上に増幅され強く感じてしまうため、逃げ場を失う危険を内包する。」

OE(過度激動)のデメリットとして、こんな記述もあります。
僕個人としては、なるべく単独行動をして、自分が関わる環境や人をしっかり吟味して選択していく事が大切だと思います。


引用文「ギフテッドと慢性うつ病や自殺との関連性は、科学的には未だ証明されていない。レイスとレンズリの研究では次のように述べられている。「著述や視覚芸術に優れた独創的なギフテッドである青少年を除いては、ギフテッドの人間も一般人もうつ病に関する違いはない。ギフテッドは知覚能力が発達しており、他人よりも敏感で発達社会的に孤立し、発達状態にもむらがあるため社会的、精神的な問題にぶつかる。しかしながら、彼らのもつ高い問題解決能力、ソーシャル・スキル、倫理判断、学校外の事物への関心、達成感といったものが助けとなっていると思われる」また自殺率についても、ギフテッドとの関連性はいまだ証明されていない。」
「しかし、ギフテッドの人間が気分的にうつ状態に陥ることが多いことは、過去から広く認知されている。死の終局、個人個人の根本的な存在、人生の意味や意味の欠如といった抽象的な心配ごとが引き金となり、他人より不安を感じやすいという性質もうつ状態に拍車をかけている。」

このような記述もありますが、ギフテッドの特殊な性質が理解されにくい事や、物事を深く感じてしまう気質によって、心の許容量を超える問題にぶつかってしまい精神が不安定に陥りやすい。
人々の多くはこの世の事、宇宙や地球や人類や他の生命について真摯に向き合う事もなく、何となくで過ごしているので大きな成長も得られないがストレスも溜まりにくい。
この点ギフテッドは、真摯に生真面目に考え過ぎて納得するまで延々としてしまうので、ストレスが多大になり精神が不安定になりやすいが、それを乗り越えた時は大きな成長を遂げている。


引用文「ギフテッド教育がさかんな諸国では、ギフテッドが、発達障害、注意欠陥・多動性障害(ADHD)や自閉症、強迫性障害、アスペルガー症候群、気分障害の気分変調性障害、鬱、双極性障害などに誤診され社会問題となっており、注意が呼びかけられている。」
「不必要な処方薬の摂取は、ギフテッドの才能や能力を鎮圧させてしまう。薬の摂取をやめ、教育などで知的深究心を満たさせると誤診された症状が改善するという報告もある。」

上記のような記述もあり、発達障害で言われている二次障害(個性が容認されない環境による鬱など)のように、ギフテッドの気質が容認されない環境で過ごす事により、ギフテッドも二次障害が起きやすい事と思う。
しかし、一時的には精神不安定な状態に陥ったとしても、ギフテッドの気質により独自の手段で自己治癒が行われる事と思う。
ギフテッドが二次障害により精神病的症状が表れても、精神薬を服用すると過敏に効いてしまい脳が沈静化され過ぎてしまい、頭が働かず感情も湧かないただ生きているだけの人に陥りやすいと思う。
ギフテッドの気質を生まれつき持っている人であるならば、自身の精神状態や社会一般的な対処に疑問を抱き独自の改善手段を考え出して実行に移すはずと思う。逆にそうしないのであれば、ギフテッドの気質はないものと思う。

旧ブログにて2016年09月18日に記載していたもの




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