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本気でデザイナーの未来を考えてみよう。という話①

こんにちは!シクです🦉。

さて始まりました!
「若手デザイナーのためのサバイブスキル講座」の第1回は「デザイナーの未来を考えてみよう」というお話!
最後まで読んでいただき、「スキ」&「コメント」してね!


「3日後に巨大台風が来るぞ!ハリケーンが直撃するぞ!」と言われたら、みんな何かしら対策をするよね。
同じように僕たちは今、日本の未来を知り、デザイン業界の未来を知り、それを逆算して対策していく必要があるんだ。

たいさく

今回のnoteではまず、日本の将来把握と、これからのデザイナーに必要となる力、を解説していくよ!

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結論を先に言ってしまうと、

▼これからの日本は...
・スキル特化型社会の到来!
・会社は仕事ができない社員を守らない!

▼対策方法は...
・未来を知り、自己変革(対策)の必要性を知る
・スキルを身につけ続ける

だよ!
スキルを身につけたらあとは行動あるのみ!

でもどんなスキルが必要?どうやってスキルを習得するの?って思うよね。
それはもちろん、僕のnoteでこれかんガンガン情報提供をしていくよ!


僕のブログを読んでくれているのは若手のデザイナーや、デザイナーを目指している美大や専門学校の学生が多い。
そんなみんなに覚えておいてほしいのは、「自ら未来を予測しないで、会社の先輩や先生に言われるがままに動くのはギャンブルに近いよ」ということ。

なぜなら、流動的なデザイン業界において、「絶対にこれ!」という答えはない。
でも先輩や先生は、自分が過去に経験した成功体験からしか君にはアドバイスができないよね。
まして先生なんて、現役社会人だったのは何年前だろ。

5年もあればガラッと世界が変わってしまう現代。
過去から学ぶことはあれど、過去の情報が今なお通用する場面はほとんどない。特にデザイン業界はね。

これからの時代を生き抜くためには、しっかりと未来を予測し、それをもとにキャリアプランを設計し、地に足をつけて日々思考し、努力していく必要があるんだ。

ではまず、未来の日本から考えていこう!

💡Bits of knowledge💡
考えてみてよ、
世間的に「安定」と言われる公務員は、2035年には終身雇用が崩壊すると言われている。
AIやICTの発展によって人間が作業するよりも低コストで高効率の仕事ができるようになっているし、多くの人材を抱える財源がなくなっている事実があるからだね。
でもこの事実があっても、この情報を知らない人はいまだに「公務員は安定」なんて言っている。

もう一例、96年にホリエモンさんがWebサイトの制作請負を手がけるオン・ザ・エッヂを設立し、急成長を遂げたよね。
その急成長ぶりから当時は「HTMLコーディング」ができれば一生安泰!とまで言われたほど。
でも今はどうだろう。もはやHTMLコーディングができなくてもWebサイトは作れてしまう。ということはもちろん「HTMLコーダー」の価値はどんどん下がっている。事実、地方であればHTMLコーダーって初任給14万円くらいだし、WIXやフリーランサーなどの活躍もあってHTMLコーディングの単価はどんどん下がっている。

もし君がHTMLコーダーを雇うWeb制作会社の経営者で、今回のような大不況が訪れて経営状況が悪化してきたとき、「HTMLコーディングは外注すればいいから、HTMLコーダーを何人かリストラすべきかもしれない」という選択肢は絶対に頭に浮かぶはずだよ。


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1:国や企業は君の生活を守ってくれないことが確定。

これからは自分の力に頼る時代。「老後2000万円問題」から読み取るべき、本当に大切なこと。


まずは日本の現状から学び直してみよう!

僕たちが生活している日本が、今どういう状況なのか。
これからどうなっていくのか。

これをしっかり理解しておかなければ、いま努力していることが将来役に立たなくなってしまうかもしれないね。

デザイナーには関係ないニュースだと思ってスルーしてた君は、特に要チェックだよ!



 1-A:「老後2000万円問題」と「高年齢者雇用安定法改正」


老後2000万円問題というのは、「老後に年金だけで生活するなら、年金以外に2000万円が必要だぜ!」という金融庁の報告書が発端となった騒ぎだね。


「年金だけでは生きていけないが、国としては年金支給額を増やせないから各自の努力でお金を準備してね」という事実に対して、みんなはどう考えたかな。

この問題には続きがある。
それが「高年齢者雇用安定法の改正」!!
この法改正によって、定年は60歳から65歳に引き上げられ、努力義務としての定年は65歳から70歳まで引き上げられたんだ。

ここから読み取れることは、「国に年金を増やす財源はない。だから国民の生活は企業に守ってもらおう」ということだね!

まずはこれで、日本が僕たちの生活を守りきれない事実が判明したね!



 1-B:経団連会長の「終身雇用の限界」発言


国が僕たちの生活を企業に守ってもらおうとする一方で、企業側はどう考えているのかも知っておかないといけないね。
ここでポイントとなるのが、経団連会長の「終身雇用は守れないよ」発言
これに近しいことをトヨタの豊田社長も話しているね。

わざわざ人間に任せなくていい仕事もあれば、海外に安く出せる仕事もある。それなのに70歳まで社員を雇うなんてそりゃ当然非効率だよね。
ましてや70歳近いのおじいちゃんを雇うくらいなら、同じかそれ以下の給与で若手を雇いたいよね。

これが気付くべき2つ目のポイント!
国が僕たちの生活を企業に守ってもらおうとしているのに対して、
企業側は、「国民の生活を企業では守れない。(≒国民各自でなんとかするか、国が守ってくれ)と考えているんだ。


1のまとめ
国は「国民の生活は企業に守ってもらおう」と言い、
企業は「国民の生活を企業では守れない」と言う。

→国や企業に依存したキャリアプランの設計はリスクが高まっていく。


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2:まもなく到来するスキル特化型社会とは。

結果を出せなきゃクビ。これから始まるサバイバル社会!

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国は「国民の生活は企業に守ってもらおう」と言い、
企業は「国民の生活を企業では守れない」と言う。

これらは紛れもない事実だけど、決してお互い無責任なことを言ってるわけではなく、しっかりとした考えがあるんだ。
特に企業側の考えが、僕たちデザイナーには大きく影響するから絶対に理解しておかないといけないよ!

それが
ジョブ型雇用方式への転換!

意訳すると、「結果を出せない奴はクビ!のスキル特化型社会に日本を転換していくぞ」ということ!

ジョブ型雇用方式への転換を構想しているタイミングで2000万円問題が勃発したので、お互いがお互いに「寝耳に水だ〜!僕らにはこういう考えがあるんだぜ」と、国と企業の思想が軽い衝突を起こした。
そして一番寝耳に水な我々国民は、「これからの生活はどうなっちゃうのよ!」焦ってしまったんだね。

これは僕の勝手な妄想ではなく紛れもない事実。
とっても不安に苛まれるよね・・・。
でも大事なのは情報をしっかり把握して、正しく恐れ、正しく対策できるようにすることだよ!
そうすれば不安要素がグッと減ることに気づくと思う。

まずはジョブ型雇用について解説していこう!


 2-A:ジョブ型雇用とは

ジョブ型雇用と聞いても馴染みはないかもしれないけど、欧米では主流の雇用契約方式なんだ。
アメリカでデザイナーとして働こうと思ったら、君もきっとジョブ型雇用方式での契約になるよ。

ジョブ型雇用というのは、いわゆるポスト契約

例えば、広告代理店A社の横浜支店デザイン担当1課で仕事に就くということは、「横浜1課デザイナーのヒラ社員」というポストでの契約を結ぶということ。
そしてそのポストの中の決められた仕事をやるということになるんだ。

だからそのポストの仕事が全うできなかったり、そのポストの仕事がなくなれば契約は解消。すなわちクビとなるわけ。

欧米の例で言えば、ポスト契約はその名の通り「ポスト」での契約なので、デザイナーとして契約をしていたら営業部の仕事をさせることはできない。そうさせたい場合は営業として契約し直さないとならない。
日本の企業だと、デザイナーとして入社したのに最初の一年は営業を経験するとか、全職種共通の研修をするとか、そういうのがあるけど、これがポストの契約条件に入っていなければさせることはできないという仕組み。

逆に言えば、「上司と合わない」とか「隣の映像デザイン部署に行きたい」と思っても、異動はできない。
別の部署に行きたい場合は、別の部署の募集に応募して契約をし直す必要がある。もちろんこのとき、その部署に見合うスキルがなければ契約はできないということだね。


 2-B:メンバーシップ型雇用とは

欧米型のジョブ型雇用に対して、日本型の雇用方式はメンバーシップ型雇用と呼ばれる。
会社に人事権があり、会社の命令で異動や転勤をさせられる。新卒で採用してゼロから様々なことを教育することも可能。
ジョブ型のように「この仕事をやる」という契約がされていないので、最初は難易度の低い仕事を与えられて、徐々にステップアップしていくことも可能。
新卒の一括採用、一括研修という日本式の採用&教育形式がまさにこれ。
欧米型だとこんな甘い考え方は通用しないね。

メンバーシップ型は社員の仕事の出来が悪くても、ジョブ型のように簡単にクビにできない。
なぜなら人事権は会社にあるので、社員が仕事の出来が悪いならより向いている別の仕事を与える責務があるから。

窓際社員なんて事象が存在するのは、会社が社員にクビを宣告すると不利になるから、社員に自主的に退職してもらう働きかけをしているわけだね。
ジョブ型の欧米だったら即刻クビになっているからこんなことは起きないね。


 2-C:ジョブ型雇用はプロ野球選手をイメージして!

ジョブ型雇用が欧米型ってことは、全く新しい概念が日本に入ってくるの?
と思った君は、プロ野球選手をイメージしてみてね。
彼らはずっと昔からジョブ型雇用。

球団からは常に成績を見られ、その良し悪しで年俸(給料)が決まる。
成績が良ければ高い給与で再契約可能。
成績が悪ければ解雇。結果が全てなので選手はそこに文句を言えない。

契約期間が終われば、進路の選択は当人の自由。
今いる球団に残るも自由。
別の球団に行くのも自由。
もちろんメジャーリーグに行くのも自由。
サッカー選手に転向しても、サラリーマンになってもOK。

これらの選択は、すべて自分のスキルによって幅が決まる。
スキルがなければどの球団も契約してくれない。
スキルを高めたいなら自分でなんとかするしかない。

すごくシンプルだよね。


 2-D:結論!スキル特化型社会とは

ここまで学べばよくわかったよね。
これから広がるジョブ型雇用によって、就きたい仕事に就くためには個々のスキルがより一層重要となるわけだ。
もちろん、給料を上げるためにもね。

会社で一生懸命頑張ったから昇給!なんてのは徐々に過去の話になっていく。
これからは高い給与が欲しいなら、その給与がもらえる仕事に就けるように自ら行動しなければならない。
同じように、やりたい仕事があるのなら、ライバルよりも高いレベルでその仕事をこなせるスキルを身につけなければならない。

そして、目的の職についたとしても、それはあくまでスタート。
君より良い人材が現れたら、会社は君を簡単に解雇して、より優れた人材をそのポストに置くのみ。

会社の採用方針も変わっていくと思う。
新卒を一括採用して育てるよりも、即戦力となる中途の獲得枠を増やす会社も出てくるだろう。
逆説的に見ると、学生は面接スキルや大学の肩書きだけでは通用しない就活状況になる。
ましてやしばらく収束しない感染症の状況も相まって、状況は急速に進展していく。
求人倍率は下がっていくだろうし、リストラも増える。

ちょっとこの動画も観てみて!


 2-E:2年後にこのnoteを見返してみてね。

いま君の横に座っているデザイナーの社員が突然明日からいなくなるなんてことが現実に起こるよ。

新入社員があまり入らなくなってきて、珍しく入ってきたと思ったらめちゃめちゃ優秀な人で、半年後には押し出されるようにスキルが乏しい社員が辞めていった、、、。なんてことも起こるだろうね。


この状況を君はどこまで知っていたかな?
「3日後に巨大台風が来るぞ!ハリケーンが直撃するぞ!」と言われたら何かしら対策をするのと同じように、この状況を知っているか否かで、これからの行動が変わるよね。


💡Bits of knowledge💡
2020年2月、トヨタは一律昇級の仕組みを廃止し、考課による反映額を拡大させる内容を提案したんだ。
「頑張る人に報いる仕組み」とトヨタは説明するけど、これは事実上「キャリアを自ら切り開く意欲に乏しい人材は要らない」という姿勢に他ならないね。

日立は2020年から「入社式」を廃止したんだ。
これには、入社直後から会社にぶら下がろうとする社員の意識を徹底的に排除していく考えがあるそうだよ。


3:デザイン大衆化の危機と、これからのデザイナーに必要な思考力と投資力とは!


デザイナーに危機的なもう一つの出来事。
そしてこのピンチをチャンスに変えるには、豊富な知識、優れた思考力、そして事業や生活を強力にする投資スキルが必要だ!

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ここから先の内容は次回書いていくよ!
今回はまずこれからの未来を学ぶことができたね。
じゃあこれに対してどう対処していくか。どういうマインドを持つべきか。というところを解説していくね!

---🦉---

2020/7/8更新
続きを書いたよ!
↓ ぜひ読んでみてね ↓


僕のnoteは、
「デザイナーのためのオンラインビジネススクール」
をコンセプトに、
僕が今まで数々のセミナーやクライアントワークから学んできた
デザイナーとして成長するためのイロハを
惜しみなく提供していくよ!!

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セミナーのように外部の会議室に拘束されたり、時間が決まっていたり、
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