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【蒸留日記vol.34-2】アキレア・ミルフォリウムの蒸留残渣をさらに…こうしてやった!!

えーこんちはこんちは。北海道の青い魔術師、エフゲニーマエダだぁよ。

今回も前回の蒸留で使ったアキレア素材をさらに再活用してやったおはなしでっす!

そうそう、前回細かく刻んで蒸留した野草セイヨウノコギリソウことAchillea millefoliumくん。

これ北海道だといっぱい生えてる(らしい)んですけど、なななんと青いエッセンシャルオイルが採れる魔法のような植物なんですナ!

アキレア、マジですごいぞ!!

例によってこの野草素材も針葉樹の葉っぱ素材同様に細かく刻んで蒸留してやったんですね。

前回の蒸留ではこんなカンジ

で、こんな感じの超貴重な、しかも青い精油が採れましてですね、、、

青く変色したシリコンパッキン

アキレアの蒸留終了後は蒸留器のパッキンも青く染まる・・・す、すごい。

蒸気で蒸しあがり、すっかり縮み上がった蒸留素材

こんな感じの蒸留残渣が残るわけなんですよ〜。


で、ここからが超ドケチなエフゲニーマエダの真髄発揮。

青い貴重な精油出てくるんだから、ミカン果皮みたいにミキサーでスムージーにして、さらに蒸留してやれば精油採りきれるんじゃねぇ!?

って発想に至ったワケなんですわな〜!w

●アキレアを野菜スムージーにしてやった!

ようは野菜ジュースとなったアキレアスムージー

とことん素材をバラバラにして茹で上げれば、精油が隠れた細胞からもしっかり精油を取り出せるので、モノは試し!ということでさっそくミキサーにぶち込んでスムージーにしてやったんですわ。

ありがたいことにアキレアはハーブ・野草なので特段ヤニなどを含んではおらず、気兼ねなくミキサーにかけることができます。

というか調べてみると、ノコギリソウ本場のイギリスでは茹でて温野菜として食べている文化もあるそうな!

『なんやん、野菜やんけ』という感想。

ということで、一度蒸留したアキレア・スムージーからさらにどれだけ精油が出てくるのか!?試してみましょ〜う!


●アキレア・スムージーをハイドロ蒸留した結果!

一旦の蒸留完了素材からさらに1mLが抽出された

結果として出る分には出てきました!
が、2番煎じなので精油の質がやや変わってきてるように見えますね。

色は相変わらず濃い碧色なんですが、オイルセパレータの縁にやや厚く油膜がへばりついてますね。
セパレータ下部に精油を落とすと前回の蒸留より明らかにへばり付いてる感があります。
おそらく粘性が増したんでしょうかね。

粘性が増すということは精油・油分の質量が重くなるということ。
ということは水蒸気とともに上がってくる物質が炭素数10コのモノテルペン主体から炭素数15コのセスキテルペン主体に移り変わったのでしょう、おそらく。

けど色が薄まらないのはすっごいなぁ〜…と思ってたり。


という感じで!!!

出るには出るけど、①少ない抽出量だし②粘性が強くてセパレータにへばり付いてめちゃロスするしで、あまり効率的ではないよな〜ということがわかりました!

なので粘性の高い精油をとるくらいなら
蒸留回数を1回限りにして、加水して蒸留時間を伸ばせばアキレア蒸留の最も歩留まりが良い蒸留ができるんじゃないかなーと思ってます!


ではでは、ほな感じで2本まとめて人生初の青いエッセンシャルオイルを生み出す蒸留回でしたぁ!!!

Twitterではラベンダー写真や蒸留実験のリポートを随時つぶやいているよ!

【前回アキレアの蒸留記事】

【水蒸気蒸留マガジン】

若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。