SIIF

2013年頃より調査研究に着手し、GSG国内諮問委員会設立や賛同メンバーの招集を皮切りに、インパクト投資における提言書や現状を記した報告書の発行。金融庁共催のインパクト投資における勉強会の開催などインパクト投資の推進のための活動をしています。

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2013年頃より調査研究に着手し、GSG国内諮問委員会設立や賛同メンバーの招集を皮切りに、インパクト投資における提言書や現状を記した報告書の発行。金融庁共催のインパクト投資における勉強会の開催などインパクト投資の推進のための活動をしています。

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    • インパクト志向金融宣言公式ブログ

      2021年11月に発足したインパクト志向金融宣言のイニシアティブ内で議論される様々なトピックや署名機関におけるインパクトファイナンスの取組みを紹介しています。

    • 連載:“インパクト”を実現するためのアイデアスケッチ

      SIIFのインパクト・カタリスト古市奏文の連載です。 ビジネスと非営利の融合がもっと進み、インパクト投資が活気づいていく未来のワクワクを皆さんに共有しながら、最先端の事例やアプローチを紹介。また「インパクト」が世の中でもっと意味のあるものとして広がっていくための補助線となるようなテクノロジーやデザインリサーチ手法などのツールをご紹介していきます。

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    最近の記事

    SIIFメンバーから、日本のフィランソロピー発展を目指す新会社が誕生

    SIIFでフィランソロピーアドバイザーを務めてきた藤田淑子と小柴優子が、このたび独立し、フィランソロピー・アドバイザーズ株式会社を設立しました。国内ではおそらく先例のない、フィランソロピー・アドバイザリー専門のスタートアップです。彼女たちは何を目指して起業を志したのでしょうか。SIIF専務理事・青柳光昌、常務理事・工藤七子と語り合いました。 日本に足りない「フィランソロピー・アドバイザリー」を確立する 工藤 2人が起業を目指した動機は、どんなことだったのでしょう? 藤田

      • 2022年度 インパクト投資論壇から

        はじめに SIIFでは毎月、様々な金融機関、調査機関やコンサルティングファームが発行するインパクト投資関連のレポートを収集、分析しています。 既に2021年以前、社会におけるインパクト投資の重要性を訴求するレポートはコンスタントに発行されていましたが、2021年11月の「インパクト志向金融宣言」発表以降は「どうすればインパクト投資を増やせるか」といった方法論や、インパクト測定・マネジメント(以下IMM)に触れる実践的なレポートがより多く見られるようになってきたと観察してい

        • ここでの出会いから新たなインパクトをつくりだそう!〜2019・2020・2021年度休眠預金事業支援先合同セッションを開催【後編】

           2023年2月20・21日、SIIF主催による「2019・2020・2021年度休眠預金事業支援先合同セッション」を開催しました。後半は「1on1相談コーナー」と2日目の「分科会」についてご報告します。 (前編はこちら) 各分野に強いアドバイザーによる個別相談を実施 1日目、ショートピッチに続いて行われたのが、「1on1相談コーナー」。青柳専務理事が「素晴らしい方たちにご協力いただいた」と絶大な信頼を寄せる12名のアドバイザーが、実行団体の抱える悩みや相談を1対1で受け

          • 社会的インパクト創出のさらなる発展へ向けて〜2019・2020・2021年度休眠預金事業支援先合同セッションを開催【前編】

             2023年2月20・21日、SIIF主催による「2019・2020・2021年度休眠預金事業支援先合同セッション」を開催しました。北は北海道、南は沖縄から、さまざまな社会課題の解決に取り組む実行団体と地域の関係者の方たちに都内会場へ足をお運びいただき、それぞれの事業で得た知見をリアルの場で共有するとともに、課題として抱えている問題について相談や意見交換を行いました。2019年度の採択団体は今年3月で事業が終了。合同セッションが3年間の活動を振り返る機会となるとともに、3年間

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            分科会活動報告#06 ソーシャル指標分科会〜社会価値を可視化して金融機関の行動変容を促す

            インパクト志向金融宣言分科会の活動報告、第6回はソーシャル指標分科会をご紹介します。比較的数値化しやすい環境課題と異なり、社会課題は因果関係が複雑で、地域差も大きい課題です。ソーシャル指標分科会は、地域と企業にとっての「社会価値」とは何か、金融に何ができるかを考えます。共同座長は、りそなアセットマネジメント執行役員・松原稔氏と京都信用金庫・石井規雄氏です。 社会課題の解決には、地域金融の力が欠かせない 松原 「社会課題」あるいは「社会価値」とはそもそも何なのか。私たちの分

            分科会活動報告#05 VC分科会〜VCがインパクト投資に取り組みやすい環境をつくる

            インパクト志向金融宣言分科会の活動報告、第5回はベンチャーキャピタル分科会(以下、VC分科会)をご紹介します。2022年3月時点で22社が参加、月1回の定例会に加えてランチ会を開催するなど、アクティブな活動を展開している分科会です。GLIN Impact Capital 代表パートナーの秦雅弘氏と、DGインキュベーション・堤 世良氏が共同で座長を務めています。 VC分科会のTOCを策定。VCの共通課題を洗い出し、指針を整理し発信する 秦 インパクト志向金融宣言全体でもTh

            分科会活動報告#04 アセットオーナー・アセットマネジメント分科会〜機関投資家に個人に、インパクト投資の裾野を広げる

            インパクト志向金融宣言分科会の活動報告、第4回はアセットオーナー・アセットマネジメント分科会(以下、AOAM分科会)をご紹介します。日本のインパクトファイナンス推進に欠かせない、アセットオーナーの参入促進を課題とする分科会です。科学と金融による未来創造イニシアティブ代表理事の小野塚惠美氏、SIIFエグゼクティブ・アドバイザー安間匡明が共同座長を務めています。 「年金基金」「運用機関」「個人」の3者に働きかける 安間 インパクト志向金融宣言には、銀行・信託銀行・信金信組・生

            分科会活動報告#03 海外連携分科会〜海外から学びつつ、日本からの発信も目指す

            インパクト志向金融宣言分科会の活動報告、第3回は海外連携分科会をご紹介します。この分科会は、当宣言のTheory of Changeにおいて「戦略1」に掲げている「知る・繋がる・業界の知の向上・海外との連携」を担っています。2022年3月時点で15社が参画。GLIN Impact Capital代表パートナー・中村将人氏とリアルテックホールディングス取締役社長・藤井昭剛ヴィルヘルム氏が共同で座長を務めています。 「知識向上」「ネットワーク拡大」「日本からの発信」が三大テーマ

            分科会活動報告#02 地域金融分科会〜3つの戦略テーマ、2つのモデルを策定。対外発信にも取り組む

            インパクト志向金融宣言分科会の活動報告、第2回は地域金融分科会をご紹介します。この分科会は「①地域インパクトの底上げのための情報発信」「②インパクトを基点とした地域金融機関の融資業務とファンドの投資業務の接合のあり方」「③地域インパクトファイナンスの共通指標の検討」を戦略テーマに掲げて活動しています。   共同座長はインパクト志向金融宣言の運営委員会委員長でもある三井住友トラスト・ホールディングスの金井司氏と静岡銀行の山崎剛氏が務めています。 「インパクトファイナンスの4象

            連載「休眠預金活用レポート」VOL.6 お金を出すだけでは終わらない。起業家もキャピタリストも成長するインパクトファンドを

             SIIFは2019年度、2020年度に続き3年連続して休眠預金等活用制度の資金分配団体に採択されました。2021年度は「地域インパクトファンド設立・運営支援事業」を通じて、地域社会・経済の活性化を⽀える⾦融エコシステムの進化を⽬指します。具体的には、投資型ファンドの運営経験を持つ事業者と地域の⾦融機関が協⼒して、地域課題解決のための地域インパクトファンドを設⽴・運営し、ソーシャルビジネスやローカルビジネスへの資⾦循環を加速化させることが狙いです。  今回採択された「株式会社

            「インパクト志向金融宣言 プログレスレポート2022」を発行。署名38機関の残高総額は3兆8500億円に達しました。〜メディア報告会開催レポート〜

            2023年1月13日、SIIFはインパクト志向金融宣言(以下、本宣言)発足から1年間の活動と進捗をまとめたプログレスレポートを発行しました。22年10月末時点の署名機関が参加し、おのおのの取り組み状況と、22年9月末時点のインパクト投資残高を報告しています。   ここでは、プログレスレポートの主な内容と、発行当日にリアルとオンラインで同時開催したメディア報告会の様子をご紹介します。 ESG投資15年の歴史を踏まえた運営委員会委員長・金井氏の冒頭挨拶 報告会では冒頭、インパ

            インパクト投資消費者調査のパーソナリティ分析:クラスター分析によるペルソナ像

            はじめに  10月にリリースしたブログにて、「パーソナリティと、インパクト投資関心度の相関」の概要を記載しました。これは、消費者の思考や行動のパターンを6つのカテゴリー(計24問)で測定しようと試みたものです。[1] そのブログでは ・イノベーション志向、上昇志向、環境志向の強い人は、インパクト投資関心度との相関が高い ・反面、絆・利他志向、規範・伝統志向、快適・快楽志向は、インパクト投資関心度との相関は低い という知見をご紹介しました。 ただ、上記の概要で触れた各種の

            分科会活動報告#01 インパクト測定・マネジメント(IMM)分科会〜お悩みから出発して規範づくりを模索中

            インパクト志向金融宣言では、テーマごと、アセットクラスごとの課題を掘り下げるために、7つの分科会を設けています。おのおの、テーマは署名機関の意見・要望に基づいて設定しており、メンバーは関心のある分科会に自由に参加できます。2022年6月の活動開始から約半年が経過しましたが、どの分科会でも活発な議論が行われているようです。ここでは、各分科会の座長・副座長に、これまでの成果や今後の課題・展望について聞いていきます。   第1回は、最も参加者の多いインパクト測定・マネジメント(IM

            ジェンダーギャップ、教育…見えてきた「地域活性化」のレバレッジ・ポイント辺境から変化の兆しが生まれる

            工藤 SIIFでは今年、「ヘルスケア」「地域活性化」「機会格差」の3領域で課題構造分析を進めています。課題意識としては、インパクト投資という言葉が普及し、たくさんのプレイヤーが市場に入ってくる中、「本当に社会課題を解決するためには何をすればよいのか」という思いがありました。投資をする、その前の上流工程として、課題の本質は何で、どうやったら本質的な解決につながるのか、との探求をしたいと思っています。   小笠原 第一ステップとして、課題の構造分析を行いました。今回発表したものは

            連載「休眠預金活用レポート」VOL.5 人と人がつながる関係人口を生み出すことは 幸せな社会を創出する重要な要素

            農家や漁師などの生産者と消費者をつなぎ、消費者が生産者から直接生産物を購入できる産直プラットフォーム。新型コロナウイルス感染症拡大も要因の一つとなって、その市場は大きな発展を続けています。スタートアップから大企業までが参入する市場は、戦国時代さながら……。そうしたなか国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ」を運営する株式会社雨風太陽(岩手県花巻市)は、「産直EC」から「産直SNS」を目指し、販売者と購入者のつながりから一歩進んだ、食を媒介として人と人、人と地域がつながる「関

            2023年 年始のご挨拶

            社会変革推進財団理事長 大野修一 皆様、明けましておめでとうございます。 2023年の年頭に当たり一言ご挨拶を申し上げます。 振り返ってみますと、2020年の1月に日本で新型コロナウィルスの国内感染事例が報告されてちょうど3年が経ちました。この間に、亡くなった人は勿論、大切な家族や友人知人を失なった人、コロナに冒され後遺症に今も苦しんでいる人など、ウィルスの直接の被害者だけでなく、仕事や勉学、生活などの面でダメージを被った人も数多く、程度の違いを問わなければ殆どの人が巻き込