見出し画像

社会的インパクトに関する国内最大級イベント「Social Impact Day2024 インパクト・エコノミーが実現するシステム・チェンジ」開催報告 過去最多の参加者により無事閉幕

2018年から一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ(SIMI)、一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)の共催により、5/15-5/17の3日間、開催したソーシャル・インパクト・ディ2024は、過去最多の1000名(オンラインを含む)を超える参加者が集まり、好評を博し、無事閉幕いたしました。

2016年から年次で開催され、今年で8回目の開催となるソーシャル・インパクト・ディの初日は、公立大学法人 高崎経済大学学長、一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ評議員水口 剛氏と、SIIF専務理事青柳光昌のよるオープニング・トークから始まり、近年のインパクトへの関心の高まりとともに、社会全体でインパクトを形成するインパクト・エコノミーの重要性、また社会課題における構造的な解決を目指すシステム・チェンジの必要性について話をしました。

Social Impact Day 2024

リアル・オンライン配信で開催された基調講演1では、「インパクト会計をめぐるグローバルな潮流と今後」(モデレーター:SIMI高木麻美)のテーマのもとに、ビジネス主導のイニシアチブであるThe Value Balancing Alliance (VBA)の創設者兼CEOであり、ドイツ政府の持続可能な金融諮問委員会の副議長、およびBASFの副社長のChristian Heller氏、三菱ケミカルグループ株式会社の執行役員、チーフサステナビリティオフィサーである三田紀之氏、スイスのビジネススクール、IMBのソーシャルイノベーションセンター長、EMBAプログラム長であるVanina Farber教授による講演を行いました。

Social Impact Day 2024

続く基調講演2では、「チャイルドレンズ投資とは〜将来世代を最優先に考える投資フレームワークの紹介」(モデレーター:SIMI今田克司氏)では、投資関係機関の協力のもと、国連児童基金(UNICEF)が開発したチャイルド・レンズ投資のフレームワークの概要と、インパクトエコノミーへの貢献等について、Chief and Founder of UNICEF’s Global Innovative Finance Hub in HelsinkiのAlexander Rostami 氏が講演しました。

Social Impact Day 2024

基調講演3では、「インパクト投資におけるインパクト・マネジメントの現状と課題〜BlueMark の最新ベンチマークレポートをもとに」(モデレーター:SIMI今田克司氏)では、インパクト投資の第三者検証サービスを中心事業としながら、インパクト測定・マネジメント(IMM)の業界標準を世界に広げる取り組みを進めているBlue Mark CEO Christina Leijonhufvud 氏から、インパクト投資家におけるインパクト測定・マネジメントの取り組みの実態や、その改善点の分析等、インパクトエコノミーへの貢献に向けた動向について話をしました。

Social Impact Day 2024

特別講演「コレクティブインパクトで目指す新たな資本主義「共助資本主義」の実現」(モデレーター:SIIF青柳光昌)では、オイシックス・ラ・大地株式会社 代表取締役社長高島 宏平 氏、新公益連盟理事/NPO法人クロスフィールズ代表小沼 大地 氏、インパクトスタートアップ協会代表理事米良 はるか 氏、経済合理性限界曲線を超える共助資本主義の実現に向け、セクターを超えた社会課題解決について議論を交わしました。

Social Impact Day 2024

また、今回のSocial Impact Day 2024のメインテーマーであるシステムチェンジについては、「本質的な社会課題解決を促す「システムチェンジ投資」とは」(モデレーター:SIIF川端元維)を公開。もっとも深刻かつ複雑な社会問題(Wicked Problem)にアプローチし、持続可能な社会を実現するためにはどうすればいいのか。社会的インパクトを創出するだけでなく、社会システム全体の変容を促し、根本的な課題解決につなげる新たな投資の概念「システムチェンジ投資」について、Executive Director, TransCap Initiative Dominic Hofstetter 氏と、昨年からシステムチェンジ投資事業を開始しているSIIFインパクト・オフィサー加藤有也が、システムチェンジ投資の可能性について考察しました。

Social Impact Day 2024

初日は全セッションが終了した18時から会場を移し、開催された懇親会では、大変多くの方々にご参加をいただきました。

Social Impact Day 2024

Day 1では、多くの方が対面・オンラインでご参加いただきましたが、対面会場は終始盛り上がっており、皆様の笑顔が輝いていたのが印象的でした。
 
また、Day 2とDay 3はオンラインイベントとして、多種多様なテーマについて多くの登壇者の方にご参加いただきました。
 
この3日を通じて、改めて「インパクト」に関わる方々の熱量と盛り上がりを感じ、今後の動きに期待感が高まりました。
ご登壇いただいた皆様ならびにご参加いただいた皆様におかれましては、貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました。
 
現在及び今後のインパクト・エコノミーの創出に関わられる皆様と、また何かの機会にご一緒させていただけますことを楽しみにしております!

Social Impact Day 2024


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?