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【EURO2024 】2002年W杯がきっかけ?名物・スペインとイタリアの煽り合いが楽しみな件
こんにちは、しえです!いつもご覧いただきありがとうございます!
6月20日、日本時間の6月21日はユーロ予選スペイン対イタリアが行われますね。本当はもう早く寝たいのですが、スペインとイタリアに関する記憶が鮮やかに蘇ってしまったのでご紹介させてください。
因縁の対決とも言える試合の前に、現地の小話をひとつ。ぜひ、最後まで!
覚えていますか?2002年ワールドカップ
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2002年日韓共催で行われたワールドカップ。覚えていらっしゃるでしょうか?今の若い子たちは記憶にないでしょうね。私はばっちり覚えている年代です。学校の習字の時間に「日韓共催」とでっかい紙に書いて喜んでいました。
その頃はもう既にスペインにどっぷり浸かっていて、日本代表とともにスペイン代表を応援していました。現地情報をスピードの遅いインターネットを使ってなんとか集め、がんばれスペイン、負けるなスペイン!と今と変わらない熱量で応援してた学生時代。
この2002年ワールドカップ、サッカー好きの間ではかなり論争の的となった出来事がありました。それがジャッジの問題です。サッカー界には重要な大会で起こってしまった10大誤審というものが存在しており、そのうちの4つがこの日韓共催のワールドカップで起こったものでした。
謎の誤審?
開催国だった日本と韓国はともに決勝リーグに進出。日本はベスト16の対トルコ戦で破れますが、韓国は決勝トーナメントの1回戦イタリアに勝利、2回戦スペインに勝利しベスト4まで進むという偉業を成し遂げました。
この2つの試合の中で審判が韓国よりのジャッジを連続して行ったため、審判は買収されている!!と大きな話題を呼びました。本当に買収されていたかどうかは今となっては定かではありませんが。
今のようにVARもなかった時代のことですから、それに関して掘り返すつもりはありません。しかしこの2つの試合、スペインでは割とタブーになっています。
イタリアを煽り倒したスペイン
まず決勝トーナメントの1回戦、スペインのお隣の国イタリアが韓国と試合。そして破れました。この時、イタリア国内は審判のジャッジについてかなり議論されており、新聞ももちろん一面。選手たちも次々と審判に対する非難の声を上げていました。
そんな中、スペインの新聞では「イタリアは負けたのだから仕方がない」「グチグチ言うな」的な論調が繰り広げられ、「次は我々スペインが勝つ」が主流。イタリアに寄り添う発言はあまり見られませんでした。
まあ、もちろん新聞や番組によっては「この主審おかしくない?」みたいな発言もありましたが、はっきり言ってイタリアが負けたことが嬉しい、という風潮でした。性格悪い?彼らは楽しんでいるのですよ。ライバルとはそういうものです。
我が身に降りかかる不幸
しかし、スペインがイタリアのことを笑っていられるのもごく僅かな間だけでした。次の試合、スペインも韓国よりのジャッジに泣かされ敗退。
この時、スペインの新聞は「イタリアは正しかった」と180度態度を一変させました。これを見た時はさすがに笑った。同じ不幸が自分の身に降りかかると一気に論調を変えてしまうスペイン。かわいいです。素直すぎて。
よその国を煽り倒したスペインは、今度はイタリアから煽られる事態に陥りました。そしてこの大会は、スペイン国内では言わば「黒歴史」へと変貌したのです。
思い出して言ってみたら・・・
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スペイン国民が触れられたくない、思い出したくもない日韓ワールドカップ。私、ふとした時にこの話題をスペインの友人に振ってみたんです。
しえ「そういえばさー、2002年のワールドカップ・・・」
現地の友人「俺たちは勝利を盗まれた!!!!!!!!!」
いつもは穏やかで陽気な友人が、私が話終わる前に思いっきり被せてきました。あ、やっぱそう思っているのね・・・。
ただでさえオーバーリアクションなのにさらに輪をかけたように両手を動かしながら、「盗まれた!!」「2点も取り消された!!!」「あの主審の顔は絶対に忘れない!!!」とスペイン語のFワードを連発。分かった、分かった、私が悪かったと言っても止まりません。
一通り汚い言葉を吐いた後、「その話は二度としてくれるな」と。この話そんなに昔のことではありませんので、2002年から15年は経過していました。15年経過した当時でもちょっと触れただけで怒りが頂点に達するようです。忘れられないのでしょうね。
今でも時々新聞に取り上げられている
2022年のワールドカップのことをスペイン人に振ると、かなりめんどくさいことになります。
しかし忘れているか?忘れたいか?というとどうやらそうでもない。スペイン国内では今でも時々新聞に取り上げられています。選手のコメントや絶対にファウルではない、ラインを割っていないと主張するための写真とともに。
だから若い子でもその時何が起きていたのかを知っている。執念深い・・と呆れてしまいますが、サッカーを愛するからこそ忘れてはいけない歴史として度々取り上げられるのかも。
この大会のすぐ後、スペインは黄金世代を迎えます。1度のワールドカップ優勝と2度のユーロ優勝。ユーロを連覇したのは世界中でスペインだけなので、輝かしい栄光の前の地獄として強く印象に残っているのかもしれません。サッカー熱は今も昔もすごいですしね。
お互いを煽るのも定着している
おそらくこの試合の前からスペインとイタリアが煽り合う文化はあったのだと思います。お隣同士の国ってそんなものですよね。しかしながらこの試合をきっかけに、よりあからさまになっている気がする。
最近では2022年のワールドカップの際、日本がスペインを破った時です。イタリアのメディアは大喜びで日本国旗のハチマキを巻き特集を組んでいました。日本の勝利を喜ぶというよりもスペインの敗北を喜んでいたね、ありゃ。
普段から真剣に仲が悪いわけではないスペインとイタリア。似たもの同士、隣同士だからこそ譲れない戦いがそこにある。絶対に負けられない戦い、というやつですね。
明日は果たしてどうなるか
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前回のユーロでスペインはイタリアにPK戦の末破れています。だからこそ、今夜の試合は相当な気合で望んでくるはず。グループリーグを抜けられるかどうかよりも、イタリアに勝てるかどうか?の方が重要視されているように感じます。
繰り返される因縁の対決。因縁の煽り合い。果たして明日、大喜びでフィエスタにでかけるのはどちらの国民になるのでしょうか?
もちろん私はスペインに勝って欲しい。けれど、イタリアに煽られるスペインも嫌いじゃないよ。愛というものは時に複雑です。
とにかく、明日の新聞が楽しみです。試合は日本時間の朝4時にキックオフ。もう寝ます!おやすみなさい!!
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