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頑張らない人生

頑張ることができるのはすごいことだ。

でも別に頑張らなくてもいいと思う。

なんだかんだ言っても結果がすべての世の中、

頑張っても報われないことがたくさんある。

だから別に頑張らなくてもいいんじゃないかな。


この国はこの頑張るに取りつかれているのか、

というほど頑張れがはびこっている。

でも多くの人が挫折を経験している。

自分より若い人や経験の浅い人、

別のジャンルからやってきた人にあっさり抜かれたりする。

努力は裏切らないとよく言う。

確かにそうだ。自分と比べているうちは。


よくテレビでアスリートや芸術家、多くの有名人がインタビューで

「これ続けるの大変じゃありませんか?」とか

「やめたくなりませんか?」とかを聞かれている。

多くの人は、

「好きで始めたことなので。」とか

「これをやらないと1日が始まらない。」とか答えている。


嘘じゃん。


と思っていた。子供の時は。


私は人生であまり努力をしてこなかったが、

ある2つのことに全力で取り組んだいたことがある。

1つ目は高校時代のギター。

2つ目は大学時代のスペイン語。


高校生の時軽音楽部が怖くてなんとなく始めたアコースティックギター。

3年間欠かすことなく毎日弾き続けた。

もう今では弾けない頃のことが思い出せない。


急に進路を変えたわりにはドはまりしたスペイン語。

電車では必ずPodcastを聴き、空きコマには図書館で勉強、

バスが空くまで字幕なしで映画鑑賞、休みの日は買った洋書に張り付く。

このせいか就活中には、

自分がどんな困難にも立ち向かえる人間だと勘違いしてしまった。


そうしてきっと高校三年生の私に誰かが

「よく毎日弾けるね、大変じゃない?」と聞いてきたとしたら、きっと私は「別に。ルーティーンだし、頭空っぽにできていいかな。」と言う。


大学三年生の私に誰かが

「毎日勉強ばっかりして飽きない?ほかに楽しいことないの?」と言ったとしたら、きっと私は

「これが一番楽しいかな。もう癖になっちゃって今更やめようってならない。」と答える。


嘘じゃない。だから彼らも嘘じゃないのかもしれない。


高い壁に向かって挑戦する努力もあれば、

好きなことをしているのが人から見れば努力に映ることもある。

あの頃の私は後者だ。

そして後者が私に向いている生き方だと思う。

あの頃、頑張っているなんて思ったことはなかった。

ただ好きなことを好きなだけしていた。

だから苦痛だとは思わなかった。


努力をして高みを目指すもよし、

平凡な道をのんびり歩くもよし。

平凡だと思っていた道が後から見たら実はすごい坂道だった、なんてことも

人生ではあり得ることだから。

みんな自分に合った生き方していこう。


私はとりあえず、足場は悪いけど平坦な道を寄り道しながら歩いていこうと思う。

人生それぐらいのノリでいいんじゃないかな。


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