しゅうぞう

料理クリエイター、利き酒師、まぐろ解体師。ワンオペ飲食店を経営する傍ら食にまつわる様々な活動を展開。TVチャンピオン極優勝経験を活かしたメニュー開発やレシピ販売、日本酒講座は日本一わかりやすくをモットーに100回以上開催。最近ウィズコロナ対策の飲食店サポートを始める。そこそこ親父

しゅうぞう

料理クリエイター、利き酒師、まぐろ解体師。ワンオペ飲食店を経営する傍ら食にまつわる様々な活動を展開。TVチャンピオン極優勝経験を活かしたメニュー開発やレシピ販売、日本酒講座は日本一わかりやすくをモットーに100回以上開催。最近ウィズコロナ対策の飲食店サポートを始める。そこそこ親父

最近の記事

謎の会社「出前やかた」の呪い⑤

決断 出前やかたから謎の請求書がきてから高山社長の会社ではトラブルが多く発生しているらしい。 従業員の交通事故。水道トラブル。機器の故障。売上も減少している。 偶然なのか?呪いなのか?ここはわからない。 請求書には微かな呪いを感じるしサポートセンターが呪われていたのは実感した。 高山社長は一刻も早く祓いたがっている。向こうもそれをわかってか時間稼ぎをしたり有耶無耶にしようとしている。 高山社長と落としどころを協議すると次回の電話でけりをつけろと。 呪いを祓うこと

    • 謎の会社「出前やかた」の呪い④

      遺恨 高山社長から聞いた以前のトラブルとはざっとこんな感じだ。 出前やかたとの取引関係は前記した通りだ。 仕事を受注して納品業者に渡す。納品業者が発注元に納品する。 売上金は仲介業者である出前やかたに入金され、手数料が引かれ残金が入金される。 手数料は売上の40%に設定されているので入金されることはあっても請求されることは基本的にありえない。 ところが一年ほど前に請求書がきた。金額1000円。 出前やかたに問い合わせてみた。 どうも出前やかたの設定ミスで月2回払い

      • 謎の会社「出前やかた」の呪い③

        コンタクト 16:50 電話が鳴る。 林田からの報告かと思い電話をとろうとするとサポートセンターの番号ではない。 まさかの担当者からの折り返し? 林田ついにやったな。心の中でガッツポーズをとった。 「出前やかたの沢村と申します」 「この度は大変申し訳ありませんでした。」 「何度もお手数をおかけしてしまい恐縮です。」 なんだこれは?違和感を覚えた。 口調もしっかりしているし言い訳ではなく謝罪から入る。まったく呪われている感じがしない。 サポートセンターがあれだけ呪われ

        • 謎の会社「出前やかた」の呪い②

          祓い 電話を切って30秒後折り返しが来た。 最初にアクセスしてから何度もかけ続け一週間。 なんとこれが出前やかた側からの始めて折り返しである。 妖怪無限折り返し地獄もついに覚悟を決めたらしい。 鳴り響く電話からは不気味なオーラが溢れ出していた。 こちらも覚悟を持って受話器を取った。 「出前やかたの林田です。」生気のない声が耳にこびりつくように入ってきた。 手始めになぜ折り返しをしないのかを聞いた。 「担当者の連絡先がまだ見つからなかったもので…」 恐るべき攻

          謎の会社「出前やかた」の呪い①

          序章 オカルトハンターである俺の元には様々な依頼が来る。 実際は何でも屋みたいなものだ。 今回は旧知の高山社長からの依頼だ。 この依頼がどうも妙なのだ。 高山社長の会社に請求書が届いた。請求元は出前やかたという会社だ。 出前やかたは仲介業者で登録しておくと仕事が入り受注して納品すると売上から仲介手数料を引かれ残金が入金されるという仕組みだ。 月額料金や加盟金などはかからず、手数料も売上の40%と決められており手数料が売上を上回ることはありえない。ここ数か月は受注実績も

          謎の会社「出前やかた」の呪い①

          ひやおろしって?業界裏話的な勝手に考察

          みなさま日本酒楽しんでますか? 秋といえば「ひやおろし」ですよね。毎年楽しみにされている方も多いと思います。 ひやおろしの定義は冬に造られた新酒を一回火入れで半年ほど寝かせて秋に出荷する日本酒。という感じでしょうか。なんだか解ったような解らないような感じですね。 ここでは詳しい定義や用語の解説は省き「ひやおろし」の魅力を勝手に考察していきたいと思います。省く理由は後述します。 ひやおろしの起源は江戸時代と言われていますが一般的になったのは二十年前くらいでしょうか。きっ

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          日本酒の基礎知識【わかりやすく解説】旨い酒はどれ?編

          お店で日本酒を選ぶ時なにを基準にしていますか? 日本酒専門店の何十種類のメニューの中から自分好みの日本酒を選びだせますか? または大切な人へのプレゼントを酒屋さんで選ぶ時どうしますか? 結局知っている有名銘柄を選んでしまったり、「辛口をください」とか「オススメはどれ?」と聞いてしまいます。 最近では製造機械の進歩や技術のデータ化などによって、どの蔵元でも酒質が格段に上がっております。聞いたことがない小さい蔵の日本酒でもビックリするくらい美味しい日本酒を造っております。ま

          日本酒の基礎知識【わかりやすく解説】旨い酒はどれ?編

          日本酒の基礎知識【わかりやすく解説】とりあえず編

          日本酒に興味はあるけど何だか難しそう。ざっくりわかった気になっているけど正しく覚えたい。という方向けに最低限覚えておけば大丈夫という3つのポイントを解説いたします。 とりあえず覚えたい3つのポイント ①甘口辛口 ②純米とは?(特定名称) ③無濾過生原酒 日本酒を選ぶ時って何が良いのかわからなくて困りますよね。散々迷った挙句に知っている銘柄に手を出してしまいがちです。3つのポイントを覚えれば選ぶ時の基準になったり、気になった日本酒がどういうタイプのものかがイメージできるよう

          日本酒の基礎知識【わかりやすく解説】とりあえず編

          飲食店が今の状況でも売上UPする方法

          飲食店でも居酒屋系の酒をメインにしている業態は特に厳しい状況になってきました。 Go toイートで少し回復の兆しが見えてきたかと思っていた矢先です。今の状況は苦しく手の打ちようがないというのが現実です。 かくいう私も緊急事態宣言の時に店を閉店した一人です。 続けるも地獄。撤退も地獄というという中で苦しいお気持ちは痛いほどわかります。 今は一人でワンオペ飲食店をやりながらメニュー開発や飲食店プロデュースを行っております。 一人で小さい店ですから小回りがきき、色々と試行

          飲食店が今の状況でも売上UPする方法

          プロフィール

          はじめまして。しゅうぞうです。 19歳で飲食業界に入り約30年たちました。色々な経験をさせていただき様々な人に支えられてここまできました。今回のコロナで10年やっていたお店を閉店し、今は小さな店を一人やっています。 noteを知ったのは緊急事態宣言前でまだお店自体は休業中でした。 自宅で何もすることがなく、かと言って何かしなくてはいけない気がしてもがいていた時でした。 状況が変わり、時代が変わり、我々はそれに対応してきました。しかし今回はあまりに急な変化に戸惑っていま

          プロフィール

          集客しない飲食店

          飲食店の売上構造はシンプルで「客数×客単価」 つまり売上を上げるには客数を増やすか客単価を増やす、あるいは両方増やすと昔から言われてきた。 コロナ以前の状況では客単価を下げることで圧倒的に客数を伸ばすビジネスモデルが主流になりつつあった。代表例としてはサイゼリヤ、串カツ田中、回転すし各社、いきなりステーキ、俺の○○系列など。 ただそのビジネスモデルもレッドオーシャンであった。新規参入が激化し競争を勝ち抜いたトップしか生き残れないサバイバルであった。そこに今回のコロナ禍で

          集客しない飲食店

          グルメサイトの闇、そして今後

          数か月前に話題になった「〇べログやらせ騒動」をご存知でしょうか? いわばグルメサイトの点数を意図的に操作するウンヌンの問題。 そもそもグルメサイトってどうなの?的な疑問もありますよね。 今日は私の経験から考察していきます。 まず、点数のヤラセはあるか? 「ある」と言えばあります。 運営会社直接ではなく代理店やコンサルタントなどにおいてありました。「〇べログ」でいえば有料会員に勧誘する代理店の営業マンから「私がクチコミを書き高評価すれば点数が上がります。」との勧誘を

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          フリーランスシェフって何?

          フリーランスシェフとはフリーの料理人、お店に所属して店舗で調理し報酬を得るのではなく個人の料理人として営業するスタイルをいう。 以下に分類してみた。 ①出張料理、ケータリング系  日時、予算、内容、場所をあらかじめ決めて当日届ける。専門性の高い料理や高単価業態がマッチングしやすい。 ②派遣、業務委託系  一定期間ごとに店舗を変える。和食業態に多い。一日だけ数時間だけの場合もある。 ③デリバリー、移動販売系  いわゆるゴーストレストラン(シェアキッチンなどを借りてのデリ

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          アフターコロナの飲食業を考える

          日本中いや世界中で自粛、休業の世の中 仮に収束したとしても元の世界には戻らない気がします。 私が飲食業界に入ったのが1990年、そこから30年物凄く変化しました。 大きくわけて3つの変化があります。 ①人手不足 昔はアルバイトといえば飲食店というほど多くの学生が勤務しておりました。2019年には募集を出しても応募が0件というのもざら。採用ではなく応募が0件。社員の確保はより厳しい。ブラック業界というイメージ。 ②デフレによる節約志向 失われた〇十年などと言われるよう

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          コロナで10年続いた飲食店を閉店した店主が考えるテレワーク

          初めましてしゅうぞうと申します。 皆様ご想像のとうりに飲食業界は今、大変厳しい状況にあります。 私は経営していた居酒屋を先日閉店いたしました。無事閉店できた私はまだ恵まれている方かもしれません。続けるも地獄、辞めるも地獄というのが現状の飲食業界かもしれません。 いまも続けておられる同業者には本当に頭の下がる思いです。 閉店直前まで生き残りの策を試みておりました。テイクアウトやデリバリーもやってみました。それでも売上はまったく足りません。もちろん私の力不足もあります。

          コロナで10年続いた飲食店を閉店した店主が考えるテレワーク