『フリークス・アウト』『ドーム/寄宿舎』ここ最近でおもしろかった映画
最近はめっきり映画館に行かなくなってしまって…配信で観たもの中心になることをお許しください。
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最近タイホラーにハマってます。その中でもいい出来だと思ったのは『ドーム/寄宿舎』でした。ベルリン映画祭ジェネレーション部門作品賞を受賞している作品だけあって、良い青春ホラーでした。予想は出来る展開ではありますが、少年と幽霊の邂逅を感動的に描いていて意外な当たりでした。
あとは今年の作品で、ヴェネツィア映画祭に出品された『フリークス・アウト』は期待通り良かったですね。磁石を吸い寄せる道化、虫を操れるアルビノの男、怪力ヒゲ男、そして電気ショック女、この四人がナチスに囚われ、脱出する物語です。娯楽エンタメとして満点だし、ヴェネツィア映画祭らしい画づくりにも力が入った一作でした。悪役のナチス側のサーカス団長を演じた方、なんか見覚えあると思ったら『希望の灯り』に出ていました。あれはいい映画でしたねぇ…
そして偏愛するイタリア・ジャッロ映画の巨匠マリオ・バーヴァ監督作品である『モデル連続殺人!』は秀作でした。バーヴァ作品では並の作品ではありますがしっかり面白い。女性モデルがどんどん殺されていくという話です。流石バーヴァという美術が素晴らしいですね。
日本映画だと今日観た『夜の鼓』はなかなかでしたね。今井正のクラシカルな演出手腕が光る秀作時代劇で、参勤交代で江戸に行っていた間に妻に何が起きたのか、羅生門式に複数の人物の証言で語られていくという話です。三國連太郎、有馬稲子の目の演技がよかったですね。今井正は職人監督としてすごく上手いと思います。何をやらせてもクオリティが高い。まぁ裏を返せば突き抜けるものがないとも言えますが。
あとは『ティエリー・トグルドーの憂鬱』も素晴らしかったですね。ステファヌ・ブリゼ監督作品は初でしたが、淡々としつつも展開に切実なテーマがあって流石でした。『女の一生』とか『母の身終い』の人なんですよね。観たいと思いつつ観られていないのでこの機会に観てみよう。
今回はこんな感じです。北野武『首』も観てきたんですが、まだ感想がまとまっていないので次回にします。
あとは最近日本の映画賞も発表されてきたので、そのまとめもそろそろしますね。
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