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#理学療法

痛風

痛風

痛風痛風発作は、関節内に析出した尿酸塩結晶が引き起こす、急性の関節炎。

多くの症例で、遺伝的に尿酸の排泄が低下した人に様々な環境因子が関与して高尿酸血症となり、痛風発作を引き起こす。

※高尿酸血症(血清尿酸値>7mg/dL)

経過
突然第1中足趾節関節などに激痛、発赤、腫脹が生じ、歩行困難となる。

多くの場合、放置しても発作は1週間以内に治まり、間欠期は全く無症状である。

無治療のまま放

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DAPTとは?

DAPTとは?

抗血小板薬2剤併用療法

経皮的冠動脈形成術(PCI)術後にステント血栓症リスクを軽減させる目的で行われる治療法。

併用する2剤は、基本的にアスピリンとチエノピリジン系抗血小板薬。

チエノピリジン系抗血小板薬としては、クロピトグレル、プラスグレルなどが選択されることが多い。

BNPとは??

BNPとは??

正式名称を脳性(B型)ナトリウム利尿ペプチドという。

壁の進展や圧上昇などのストレスによって心臓(心室)から分泌されるホルモンとして知られている。

BNPはそのものが血管を広げ、尿の排出を促す作用を持っており、心臓へのストレスを和らげる生理作用を持っている。

その値の上昇は、心臓に負荷がかかっている状況を反映しており、心不全を診断する上で有用な指標になる。

BNP100以上が心不全診断の基

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ストーマとは何か

ストーマとは何か

ストーマとは

消化器疾患や泌尿器疾患による病巣を取り除いた後に、便や尿の排泄経路を得るために、消化管や尿路を人為的に体外に誘導して造設した開放孔。

一般的には、消化管を体外に誘導したものを消化管ストーマ、尿路を誘導したものを尿路ストーマという。

消化管ストーマ、尿路ストーマは腹部に造設される。

多くは排便や排尿を随意的にコントロールする機能がないため、ストーマ造設術を受けた患者は、生来の排

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イレウスとは?

イレウスとは?

腸の中で食べ物や消化液など内容物の流れが、何らかの原因で止まってしまう状態をいう。

腹部症状で見られる急性疾患のひとつ。

腸管の内容物の流れが止まると、消化液も再吸収されずに溜まってしまい、腸が膨れていく。

腹痛、嘔吐、吐き気、便秘、お腹が張るなどの症状が出る。

イレウスは、一部あるいは広範囲に腸管が麻痺または痙攣を起こし、内容物の流れが止まってしまった状態。

局部的な炎症や結石発作によ

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血圧はどっち手で測るべきか

血圧はどっち手で測るべきか

血圧は右で測るべきという話を聞きます。

その理由として、

右の腕に繋がっている動脈血管(右腕頭動脈)の方が心臓に近い大動脈から出ている

ことが挙げられるが、

右腕頭動脈や左腕動脈に狭窄ができることによって起こる左右差の方が無視できない頻度であることが予想される。

なので、左右どちらかの血圧が正しいかというよりも、左右差があるのか、左右差がないのであれば、一番リラックスできる体勢で測定する

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摂食・嚥下について知っておこう

摂食・嚥下について知っておこう

摂食・嚥下の仕組み

①先行期

何をどのくらい食べるかを判断する

起こりやすい問題

・むさぼるように食べる

・急いで液体を飲む

・いつまでも飲食物を口の中に貯めている

・一度に多量の飲食物をとる

・むせながらも食べ続ける



声掛け

食器の工夫(すくう部分が小さいスプーンなど)

むせたら一度食事を中止し、落ち着いたら再開

②準備期

食物を取り込み、咀嚼して飲み込みやすい塊

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ダンピング症候群

ダンピング症候群

(胃切除後後遺症)

早期ダンピング症状

食事中あるいは食後30分以内

低血圧、腹痛、心拍数増加、発汗、嘔吐、下痢、ほてりなど

胃の食べ物を貯める貯蔵機能が低下し、急速に小腸へ移動することで

体内を循環する血流量の低下、消化管ホルモンが一気に分泌される

後期ダンピング症状

食後2~3時間後

冷感、めまい、動悸、手の震え、脱力感、空腹感など

食事で急速に糖質が吸収され、一過性の高血糖

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