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スペイン④〜サグラダ・ファミリア〜

ガウディといえば、サグラダ・ファミリア。
スペインのバルセロナに来たら、サグラダ・ファミリア。
ここは外せない。


サグラダ・ファミリア

ガウディの一番有名な建築といえば、サグラダ・ファミリアではないだろうか。

今尚、建設が続いている未完の伝説的な建物。

中学生くらいに知って以来、ニュースでことあるごとに「完成しない」と言われているのを見てきたが、最近はどうやら違うらしい。

現代の建築技術の力で完成時期が早まっているようだ。

完成した状態も見たいが、未完成のロマンも捨てがたい。

実際にサグラダ・ファミリアを見てみると、意外に外壁の細工が細かい。

正面の扉など彫刻の部分に日本人が携わっているとのこと。

外観もさることながら建物の内部はもっとすごい。

生物の骨や関節のように見える柱の数々。

赤や青、黄色の美しいステンドグラスなど語り尽くせぬ魅力がある。

カサ・バトリョで説明されたガウディの建築様式を思い出す。

どこか動物的というか、生物感があるデザイン。

四方の壁は、どこも異なる意匠になっている。

異世界のようなファンタジーを感じさせつつ、現代にも通用する建築だ。

カサ・ビセンス

ガウディの初期の作品。

若かりし日のガウディが、初めて設計・建築を手掛けた個人宅の建築プロジェクトだという。

幾何学模様の装飾が特徴的なムデハル様式の影響を受けているらしく、派手な外観をしている。

ムデハル様式は、彩色タイルとレンガ、幾何学模様の壁画が最大の特徴で、構造としては馬蹄形の尖塔のアーチや格天井といったイスラム建築の要素が見られます。そして、ヨーロッパの様式も組み込まれ、12世紀にはロマネスク様式、12世紀以降はゴシック様式の要素も見られるという、スペインの複雑な歴史がよく分かるというのも特徴です。

https://worldheritage-mania.com/heritage-mudejar-architecture-aragon/#

そんな目を引く外観から内部に入ると意外にも落ち着きを感じる内装に出迎えられる。

どことなく南国やアジアンテイストにも感じられる。

イスラムの影響を色濃く受けているらしいが、なかなかわからない。

とても面白かった。

屋上からの景色

グエル邸

ガウディ作品のうち、最後の見たのがグエル邸。

なんとか見学する時間を捻出し、駆け足で回った。

オーディオガイドを聴きながらゆっくりと見たいところだったが、閉館1時間前に入ったので、全然時間が足りなかった。

邸宅なのになんだかお城のような上品さ。

室内の細かい意匠がその品の良さを際立たせる。

ガウディのトレードマークみたいな煙突もしっかり見ることができる。

印象的な影

あとがき

旅を終え、日本に帰るとすぐさまガウディの作品集を購入。

英語の書籍だったが、頑張って翻訳しながら読み進めた。

リアルタイムで見た時に建築の知識がなかったのは、惜しかった気もするが、まっさらな気持ちで見学することができて良かった部分もあるだろう。

旅の中で様々な建築やデザインに触れられたのは、一番の収穫だった。

ゴシックやアール・ヌーヴォーなどの建築様式、まだ見ぬ海外の建築物への関心が高められ、それらが載った書物を探すために図書館に通う楽しみができたのだ。

知らないことを知るのは、何よりも楽しいこと。

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