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スペイン①〜バルセロナは出会いの街〜

ギリシャのサントリーニ島を離れ、一路スペイン・バルセロナへ。旅も佳境に入り、終わりに向けて加速していく。


さらばサントリーニ島

まだ太陽も出ていない早朝。

ギリシャ・サントリーニ島のホステルからタクシーに乗って空港に向かう。

小さな空港につくとチェックインを済ませ、1人ベンチに佇む。

飛行機は、午前7時30分ごろにアテネ空港へ出発した。

アテネ空港に到着後、そのままバルセロナ行きの飛行機に乗り換える。

バルセロナ行きの便は、チェックインがグダグダだったり、出発が遅れたりしてちょっと幸先が悪かったが、なんだかんだ無事にテイクオフ。

出発後、目を閉じて音楽を聴いていたらなんだか周りが騒がしい。

目を開けてみると目の前のおじいさんが体調不良を起こしたらしく、乗務員さんや医療関係者らしき人たちが対応している。

おじいさんが苦しそうにしていたので、少し心配だった。

最終的には、おじいさんの容体も安定し、大事なくバルセロナの空港にたどり着くことができた。

旅をしていると本当にいろんなことに出会う。

スペイン・バルセロナ

アテネ空港から飛行機に乗り、スペインのバルセロナ・エル・プラット空港に到着した。

バルセロナの中心部までは空港と市街地を結ぶ高速シャトルバス・エアロバスを利用。

市街地からは公共交通機関バスに乗り換え、ホステルの近くまで移動した。

ヨーロッパの公共交通機関の良いところは、思いつきで乗ろうとした時にクレジットカードで乗り込めるところ。

今回は、事前にGoogleマップで経路を調べていたので、思いつきではない。

スコットランド出身・ポールさん

ホステルでチェックインの手続きを済ませていると大柄なひとり男性を出会った。

その場では、少し世間話をして別れたが、夕食のレストランを探しているときにまた出会い、一緒にご飯を食べることになった。

彼の名前は、ポールさん。

30代半ばのスコットランド人だ。

日本人を含めアジア人の友達が多いらしく、英語での会話が不慣れな自分にも優しく接してくれた。

夕食の席では、スコットランドにも日本人がたくさん来ていることや日本人のサッカー選手が多く所属しているセルティックの話などをした。

ホステルに戻ったあとは、屋上に登って街を眺めたり、ホステル主催の映画鑑賞会に行ったりして交流を深めた。

サンタクロースが出てくる映画

ポールさんと一緒に街ブラ

翌日の朝、ポールさんに誘われ、一緒に街を巡ることにした。

ポールさんがレンタカーを借りていたので、「少し遠くにある観光地まで連れて行って」とお願い。

ふたりでドライブしながら観光することとなった。

右車線は慣れない

コロニア・グエル教会

まず、行きたかった場所、そして、ガウディの作品に初めて触れた場所。

有名な建築家アントニオ・ガウディがデザインした未完成の半地下教会だ。

なんとなくここを選んだが、ここがバルセロナ、ガウディ作品の初めてでよかった。

ポールさん、連れてきてくれてありがとう。

外観を見た瞬間、まさに未知との遭遇だった。

ドラゴンの鱗のような重厚な壁に煌びやかなステングラスが輝く。

ポールさんを忘れて写真を撮り始めた。

半地下にある内部に入るとアーチ型の天井、色鮮やかな花を思わせるステングラスが目に飛び込んでくる。

これまでの経験なんて吹っ飛んでいた。

建物としても、デザインとしても別次元。

これがガウディか、と思い知らされた。

著名な建築家であることは知っていたが、生で見るとここまで感動するものなのか。

この時からバルセロナ観光のテーマは、ガウディに変わった。

あとがき

この旅の中で誰かと一緒に行動したのは、ツアーを除いたらこれが初めてかもしれない。

ずっとひとりで旅を続けてきたからなんだか不思議な感じだけど、誰かと一緒にいるとあまり不安を感じないし、心強い感じがした。

自分のペースで進みたくなる気持ちが常だけど、たまには誰かと一緒もいい。

「ちょっと見ておこう」くらいのつもりで行ったコロニア・グエル教会で深く感銘を受けた。

自分でも驚くくらいその素晴らしさに心奪われた。

なんか純粋に美しいって思った。

スペイン、バルセロナ、ガウディ。

出会いが多い。










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