インターンでエンジニアの実務経験を積んだ私がエンジニア就活ではなく普通の就活をする理由(4/4)chat GPTの登場で…
石田さんプロフィール
石田圭介さん:大学1年生からプログラミングを始め、インターンで実務経験を積む。現在は普通の就活をしている25卒就活生。
石田さんnote : 石田佳介|note
chat GPTの登場と転機
ーその経験を経て、エンジニアの就活をやめようと思ったのはどういう感じだったんですか?
『 chat GPTが出てきたわけですよね。すべてを覆すツールが出てきたわけです。で、それを目の当たりにしたんです。
まずそれが出る前に、そもそも僕のそのエンジニアとしての力量がまだまだっていうふうに思ってたんですよね。周りの中で僕が一番業界というか、エンジニア歴が短いんですよ。マネージャーの人とかはもう32とかで、高校生ぐらいからやってるんで。』
ーもうじゃあ32歳で十年選手ってことですね。
『で、その次の優秀なエンジニアの人が20年目とかなんですね。』
ー凄いな。
『そのもうちょい下がもう多分15年目とかなんですよ。
今東大生の僕の一個下の方がいるんですけど、インターンでその子は高校生からいるんで、高1からやってるんで。』
ーいや、すごいですね。
『僕は大学一年生から始めてるんで、まあぺーぺーなんですよ。そんななかで「結構俺、まだまだだなあ」っていうふうに思ったんですね。
そんな中ですべてを覆すchat GPTが出てきて、初めて触ったときにびっくりしたんですよ。「俺いらないじゃん」と思って。』
ーやっぱそうなっちゃうんですね。
『やあ、そうなっちゃいますね』
ー私の友人も未経験文系プログラマー就職を狙っている子とかも周りにちょっといるんです。でもみんなchat GPが出てきた瞬間に、「もうこれ、私いらない」みたいな感じで営業職にガンガン就活を切り替えるみたいな感じでした。
でも私の知り合いよりかは、かなり経験があるわけじゃないですか。それでも心折れるんですか?
『chat GPTが出てきて、それと同時にちゃんと見直したんですね、自分のことを。「俺は本当にエンジニアとしてやっていくべきなのか」って考えた時に、そもそも「まずエンジニアとしてやっていくために何が大事か」って言われたときに、一番は本当にエンジニアというプログラミングっていうものが好きかどうかっていうことが一番なんですよ。
IT業界って技術の進歩が激しいんで、特に上流者になればなるほど、なんかもう最初の頃は勉強とかは「業務に必要だから休日に勉強する」みたいな感じなんですけど、途中から「楽しいからやってる」みたいなんですよ。
でも僕、「その境地にに行けるのか」ってなった時に、嫌いなわけじゃないけど、めっちゃ好きではないし、「時間を忘れてやる」とかっていうのはないんですよ、正直。』
ーあーなるほど。没頭ができなかったんですね。そこまで好きじゃなかった。
『そうですそうです。まあ好きなんですけど、それよりも僕は昔から例えばマーケティングとか、「テクノロジーを使ってどう社会をよくするのか」とかっていうのが、やっぱり僕は好きだなと思ったんですね。
だから本とか大学一年生の時に凄いめっちゃ本読んでて、「どういう方面のビジネスがいいのか」とかいろいろ考えたりとかしてるのがあったので、多分そっちの方が僕も好きだし、自分はやってけるんじゃないかっていう風に思ったんで「エンジニア就活はやめようかな」って思いました。』
ー確かに、なんかもうエンジニアとかプログラマーの人って「プログラミングオタクが好きなことをそのまま仕事にした」って感じですよね。
『そうですね。マネージャーの人もまあ、chat GPTが出てきた頃は、もう土日献上して、ずっとchat GPT触ってたらしいんですよ。』
自分が本当に興味があること
ーあー、なるほど。
『「これすげえ!!」みたいな。
「僕はそれほど出来ないな」と思って。それで「もっとできるのはなにか」的に考えたときにやっぱそういうマーケティングだったりとか、ビジネス寄りの方が僕は向いてるのかなっていう風に思ったのもありますし。
あとこれ話してなかったんですけど。大学二年の時にいろんな本読んでて、成毛眞ってわかります?』
ー元日本マイクロソフトのceoですね。
『そうですそうです。その人が出してる本で、なんか2030年加速するみたいなのがあるんですけど。』
ー将来予測本ですよね。
『あー、そうですそうです。あれを見て、○○って話を見た時に凄いと思って。だから、ちょっと興味あるなと思って、「日本の会社とかあるのかな?」って調べたら出てきたんですよ。名前忘れたんですけど、なんかいい機会だし、話聞いてみようと思って。
ホームページにお問い合わせフォームってあるじゃないですか。そこに「なんか話聞かせてください」みたいな。「○○大学の○○学部なんで」みたいな。』
ー行動力すごいな。
『だから電話かけて。そしたらCOOってナンバーツーの人から電話が来て。それで「ちょっとあの、ぜひ興味持ってくれるんだったら話ませんか?」って言われて。』
ーすご。それはどういうあれなんですか?「採用どう?うちに来る?」みたいな話ですか?
『多分、それよりかは本当に興味を持ってくれたら嬉しかったと思うんですよね。』
ーじゃあ、もうなんか採用がどうこうとかじゃなくて、純粋にそのテクノロジーの話をしてくれたって感じですか?
『あ、そうです。そうです。
で、「うちでは○○だけじゃなくて、○○もやって行きたいんだ」だみたいな。』
ーへえ、面白いですね。
『実際やってるんですよ。』
ーあ、もうそんな世界なんです?
『そうです、そうです。』
『そういうこととかやってたんで、話戻るんですけど、そういういろんな事業とかを調べるのが好きだったっていうのがあって、それでエンジニアの方向ではなくなりました。』