見出し画像

「森の芸術祭」と衆楽舎的おすすめスポット②[美咲町]

9月に入り、「森の芸術祭」がいよいよ近づいてきました!

前回に続きまして、「森芸と合わせて訪れてほしい衆楽舎的おすすめスポット」をご紹介します。今回は美咲町編です。


森の芸術祭とは?

初めてノーザンオカヤマを舞台に開催される大きなアートイベントです。

森の芸術祭
・会期:2024年9月28日(土)〜11月24日(日)
・エリア:岡山県内の12市町村(津山市、高梁市、新見市、真庭市、美作市、新庄村、鏡野町、勝央町、奈義町、⻄粟倉村、久米南町、美咲町)
・アート作品設置市町村:津山市、新見市、真庭市、鏡野町、奈義町
・アートディレクター:長谷川祐子氏

詳しくは、前回の記事をお読みくださいね👇


衆楽舎的マストゴー②:美咲町

衆楽舎としては、芸術祭とともにノーザンオカヤマの魅力に大いに触れていただきたく、“森芸に合わせて行って欲しい!”と衆楽舎が思うおすすめスポットをご案内しています。今回は、久米郡の美咲町をご紹介!

美しい棚田が広がる自然豊かな町

美咲町は岡山県のほぼ中央部に位置し、北にはノーザンオカヤマの中心都市である津山市、東には美作市、西には真庭市、南には久米南町などと隣接しています。

総面積の約6割を山林が占め、東に吉井川、西に旭川と、岡山県3大河川の2つが流れています。特に有名なのは「日本の棚田百選」にも選ばれた大垪和西(おおはがにし)の棚田。瀬戸内地域でも最大級の規模で、山間に70-80段にもなる棚田が連なる景色は圧巻です。

大垪和西(おおはがにし)の棚田(美咲町ホームページより)

ご当地グルメはTKG

美咲町のご当地グルメといえば、TKG(たまごがけごはん)。美咲町出身の偉人の1人で、明治時代に活躍したジャーナリスト・岸田吟香氏(天保4年~明治38年)が「たまごかけごはん」を愛好し、日本中に広めたという説から誕生しました。

美咲町には西日本最大級の養鶏場もあるんです。

産みたて卵と、町内で育てられた「棚田米」、地元の醤油を使った、美咲町産にこだわったたまごかけごはんの専門店「食堂かめっち。」は、全国から多くの人がやってくる大人気店。シンプルゆえに奥深いTKGの世界をぜひ体験してみてください🥚


さて、ここからは衆楽舎的おすすめスポットを。

山奥の絶景ベーカリー「ココペリ & Salvage」

まず外せないのは、衆楽舎メンバーみんな大好き「ココペリ & Salvage」さん。国産小麦粉を使用した酵母パンと古道具屋salvageのお店です。

何しろ、辿り着くまでもなかなかのアトラクション感。

車1台がやっと通れるくらいの細道を(たまに迷いながら)山奥へとくねくねと進んでいくと…棚田の前にひっそり佇む古民家が。まさにここまで来た人へのご褒美のような風景に心奪われます。山奥だけど、わざわざ行きたい、とっておきのパン屋さんなのです。

お店のオーナーは10年ほど前に都会から移住された高木さんご夫妻。この景色に惚れ込んで、築180年の古民家を自らDIYして作り上げたというのですからびっくりです。古いものをうまく生かし、里山の自然と調和した心安らぐ空間に仕上がっています。

岡山県移住ポータルサイトより

店内には、国産小麦と美咲町産の素材にこだわった天然酵母のパンがずらり。旬の食材を積極的に取り入れた季節メニューも人気です。

この日は白桃のベーグルを
棚田を望むテラス席にはこんな椅子も

敷地内には古道具屋も。ぜひ覗いてくださいね!

古道具屋「Salvage」でお宝探しを

ココペリ
・住所:岡山県久米郡美咲町和田北1447
・インスタアカウント:@kokopelli_salvage
・営業日:木曜、土曜が基本ですが、イレギュラーなので必ずインスタをチェックしてくださいね。

何もしないを楽しめる古民家宿 Oto 

そしてそして、先ほどのココペリから車で約10分ほど離れた場所で、同じく高木さんご夫妻が昨年から始めたのが一棟貸しの古民家宿。早くも人気の場所になっています。

まず、このロケーションに感動!

otoの前に広がる棚田の景色

一面に広がる棚田を前にぽつんと佇む古民家には静かな時間が流れています。

室内は居心地よくリノベされていて(ご自分たちで壁も塗ったそう!)、大きな窓からは刻々と変化する棚田の美しい景色を眺めることができます。

調理道具や食器が揃ったキッチン、室内でBBQができるテーブル、薪ストーブ、レコードプレイヤーなどなど、すべてに行き届いた設えに、高木さんご夫妻のホスピタリティとセンスをびしびしと感じます。

外には焚き火スペースも。この宿では、日頃の喧騒から離れて「何にもしないを楽しむ」贅沢ができます。1棟貸しなので、3世代家族旅行、2人っきりの旅など、自分スタイルで利用できますよ。

時にはLIVEやイベントなども開催されています。下の写真は、昨年11月に開催されたシンガーソングライター浮さんのLIVEの様子。だんだん暮れていく里山の秋の風景を前に、静謐な時間が紡がれていました。

それにしても、棚田の景色はずーっと見ていても飽きないですね。夜には満点の星空(もちろん天の川も!)が広がって最高。 窓から見える木々や花々も季節によって違った表情を見せてくれるでしょう。

森の芸術祭 FriendsProgram
古民家宿otoでは、芸術祭に合わせて9/28〜11/24の期間に、切り絵作家 柴田あゆみさんの作品展示が開催されます。棚田の景色とアートを楽しめる特別な体験ができそうですね。詳しくは、インスタをチェックしてください。

一棟貸し古民家宿oto
・住所:岡山県久米郡美咲町大垪和西424
・インスタアカウント:@oto_yado


新鮮たまごの自動販売機

私が初めて美咲町を訪れたとき、むちゃくちゃ印象に残っているのはこの自販機。

まさか、新鮮たまごの自販機が存在するなんて。しかもこのサイズ!

久米南町羽出木の県道52号線(勝央仁堀中線)沿いにあるので、車で通る際にはぜひ見つけてみてくださいね!「山頂たまご」という黄色い看板が目印です。


ローカル線好きには必見の亀甲駅

ノーザンオカヤマ旅には、ローカル線もおすすめです。岡山駅と津山駅を結ぶJR津山線をご利用の際には、途中駅の「亀甲駅(かめのこう)」にご注目を!

列車から見ると一見、普通の小さな駅に見えるのですが…なんと駅舎に亀の頭!駅の構内にも亀の置物があちこちにあるという徹底ぶりです。

亀の目は時計になっています。夜は光るそう✨

亀甲駅の歴史は古く、設置されたのは明治31年の中国鉄道本線開業時。旧駅舎が老朽化したことから1995年に現在の駅舎になったそうです。アイデアが斬新すぎますね。駅名は、近くに亀の甲羅のような岩(亀甲岩)があることが由来だとか。

この駅には美咲町役場もあり、町の中心地。森の芸術祭の期間中では、2024年10月20日(日)に、町の名物「たまごまつり」が開催予定ですので立ち寄ってみては?

昨年のたまごまつりの様子

観光列車「SAKU美SAKU楽

JR津山線の区間には、こんな観光列車が走っているのをご存知ですか?

列車の名前は「SAKU美SAKU楽」(さくびさくら)。一両編成のピンクの車両がなんともかわいいいですよね。山々の緑に映えます。

車内には勝山暖簾が掛かっていて、車内アテンダントさんがガイドをしながら進んでいきます。岡山の食を味わえる特製弁当(要予約)を食べながら、風光明媚な場所では徐行してくれたり、スペシャルグッズの販売があったり、至れり尽くせり。

途中停車駅は3つで、先ほどの亀甲(かめのこう)駅もその1つ。それぞれ7-8分ほど止まってくれるのでホームに降りて車体や駅舎を撮影することができます。知らず知らずのうちに、撮り鉄になってしまうでしょうw

森の芸術祭期間中の土日祝は1日1往復しますので、ご興味ある方は早めのご予約を!
・上り(岡山⇒津山):岡山駅(発) 10:55、 津山駅(着) 12:27
・下り(津山⇒岡山):津山駅(発) 12:56、岡山駅(着)14:30


魅力的なものづくりの人々

美咲町の里山に惹かれてこの地でものづくりをしている方もいろいろといらっしゃいます。衆楽舎企画で昨年と今年のGWに東京・日比谷で開催した「ノーザンオカヤマ ブルース POP UP STORE」でも、美咲町の作家さんにご参加いただきました。

ハントクラフト
美咲町の山の中に建てた工房で木工旋盤を使用して木の器やカトラリーを制作しています。日々の生活の中で身近な森や自然に目を向けてもらえることを願って、庭木や街路樹など伐採された未乾燥の生木を「グリーンウッドターニング」という手法で製材から塗装仕上げまでを行なっています。

藍灯ranto
渡邉洋美さんは美咲町にて本藍染め、天然灰汁発酵建ての手法で創作している工房を運営されています。山の畑に蓼藍の種を蒔き、1年を通して藍と共に暮らし、その全てを使い切ることを目標に、暮らしの装いになるものを素材に拘って制作しています。

日比谷でのポップアップの様子

アーツ & クラフツビレッジ
廃校になった木造校舎の小学校をリノベし、1992年にオープンした「アーツ&クラフツビレッジ」は、木工や染織など手仕事の工房として活用されています。自然に恵まれた環境を生かし、イギリスでの「手仕事の復権」を提唱したアーツ&クラフツ運動を原点に複数の職人さんがモノづくりをされているほか、ワークショップなども開催されています。桜や楢などの無垢材を使った木工品、羊の毛を紡ぎ織ったショールやノッティングなど生活に必要なものが手作りされています。

アーツ & クラフツビレッジ
岡山県久米郡美咲町中3090
https://arts-craftsvillage.com
https://www.instagram.com/acv.okayama/


美咲町 × 森の芸術祭

美咲町では、森の芸術祭に合わせて「美咲森芸2024」が開催されます。町内の施設や神社を会場にワークショップや映画上映会、アートサークルの作品展示が行われますので、こちらにもご注目くださいね。


ノーザンオカヤマ セレクション

最後は衆楽舎おなじみ音楽コーナー。「森の芸術祭」にちなんで、参加アーティストのお1人、立石従寛さんのポップミュージック名義の曲をご紹介します♪

.jvkn(ドットジュカン)『Distant』

なんと、このMVは、金沢21世紀美術館で撮影されています。ここでミュージシャンがMVを撮影したのは初めてだそう。森の芸術祭でも目玉の一つとなるであろうレアンドロ・エルリッヒさんの有名な作品(スイミング・プール)も印象的に映っています。森芸を前に、アート気分も盛り上がる素敵な1曲です♫

森芸では、立石さんの作品は鏡野町の奥津渓に、エルリッヒさんの作品は奈義町の屋内ゲートボール場「すぱーく奈義」に展示予定。どんな作品になるのか、今からワクワクしますね!


衆楽舎とは

ノーザンオカヤマ(岡山県の県北部)の魅力を独自の視点で発掘・発信しています。名称は、岡山県北の中心都市である津山市の大名庭園、「衆楽園(しゅうらくえん)」を由来としつつも、敢えて「シュウガク」と読むことで、大衆音楽のように「沢山の人の楽しみ」という思いを込めました。

岡山県在住・出身の音楽好き、グルメ好き、旅好き、洋服好き、インテリア好きの仲間が集結し、それぞれ本業を持ちながら、エリアの文化的な魅力をアップさせること、そしてその魅力を紹介、応援することを志しています。津山市の田町文化STOREというカフェ&ギャラリーを拠点に、文化交流のハブとなるイベントなどの場作り、リノベーションによる新しい拠点の開発、また、住まい作りによる移住者支援など、様々なことにチャレンジしています。

【UENOCHO文化HOUSE】が始動!

衆楽舎企画のアトリエ付きリノベーションアパートが本格始動しました!

場所は、津山の歴史を感じる町並み保存地区のすぐそば。静かな場所で、街、山、川が徒歩でアクセス出来るため。絶好のロケーションです。

ご利用方法、料金、間取り、備付などはこちらのインスタをフォロー&チェックしてくださいね!文化不動産management(@bunka_fudosan_management

田町文化STORE

衆楽舎の拠点である田町文化ストアでは、カフェ営業のほか、さまざまな企画を開催しています。森の芸術祭期間中のイベントもいろいろと企画中ですので、お楽しみに!

恒例の軒下アペロは毎月第三日曜🍷👇

営業日時やイベント内容はインスタをチェックしてくださいね。


衆楽舎おすすめ情報は衆楽舎インスタにアップしていますので、ぜひフォローをお願いします。一緒にノーザンオカヤマを盛り上げたい!という皆さま、ぜひ繋がりましょう♫

記事を気に入っていただけたら、フォローやスキをお願いします💛
衆楽舎のPR担当、Haruでした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?