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自己紹介代わりのTumblr人気記事まとめ

わたしは2014年3月からTumblrに登録しているので、Tumblrを書き続けてもう6年?になります。恐ろしいですね。ひたすら #日記 を投稿していただけなのですが、今ではそれなりに多くのフォロワーさんが見てくれるようになりました(ありがとうございます🙇🏻‍♀️)。Tumblrはそもそも狭いプラットフォームなので、Twitterなんかのバスりに比べるとだいぶ小規模ですが……今まで自分が書いた記事の中で、100リアクション以上いただいたものをまとめてみました。ぜんぶで20記事

    • 3月には魔物が棲んでいる

      思い返せば、彼と付き合うことになったのは3月。別れることになったのも3月。鬱になったのも3月。自分の中の何かが明らかに壊れてしまったのも3月。今後の人生を決定づける人に出逢ったのも3月。それで人生が180°変わってしまうような、重大な出来事(わるいことも、いいことも)は、なぜか3月に起こりやすい。わたしはそういう星周りらしい。 弟が3月に亡くなっているので、もしかするとそのせいかもしれないと思う。弟は目に見えない力で、何かを伝えようとしているのだろうか。わたしを護ってくれて

      • ブラック企業で鬱になったから、ホワイト企業に転職したら元気になれると思ってた

        かなりのあいだ下書きに寝かせていた文章です。 これまでのお話 いっけなーい🔪殺意殺意💦わたし、ブラック企業で働くOL👩‍💼✨週6勤務&終電帰りを続けていたら鬱になっちゃってもう大変😵診断書までもらってきたのに「ウチの会社、休職とかないから😅」って辞めるか死ぬかの2択ってこと〜?!💦逃げるは恥だが死ぬよりまし👊次回「わたし、ホワイト企業に転職キメる」お楽しみに💓 というわけで転職しました。転職先はよりホワイトそうな同業他社。あえて業種を変更しなかったのは、仕事自体は気に入

        • 週末の話

          数字が苦手すぎる話数字が苦手だ。何か欠陥があるのでは?というくらい、数字のことがわからない。数学はおろか算数もできない。幅や量や時間の感覚もない。特に数字を覚えるのが苦手で、人の誕生日、命日、住所、年号、電話番号、社員番号、家のポストの暗証番号、実家の電話番号、などなど、ありとあらゆるナンバーが覚えられない。本当にまずい。 時間の計算ができないので当然遅刻魔であり、友人各位にはご迷惑をおかけしたこともあると思うので申し訳ない。たぶん普通のひとは「10時45分の電車に乗ろう」

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          老婆は東京ドームの夢を見る

          祖母が東京に来た。雪が降ったら埋れてしまうような田舎の山奥から、飛行機に乗って来た。10年ぶりの東京。リュックサックをひとつだけ背負って。たったひとりで来た。水道橋、東京ドームへ。巨人戦を観に来た。祖母は大の巨人ファンである。 チケットは父が手配した。「いちど本物の東京ドームを見せてあげたかったんだ」と父は言った。だからってこんな時でなくても、とは思うが、去年急死した祖父のことを思うと何も言えなかった。流行り病も怖いが、誰も明日まで生きている保証なんてない。祖母も、父も、わ

          老婆は東京ドームの夢を見る

          海を吸い込む

          前世は海に関係していたと思う。父が言うには瀬戸内海に多い名字らしい。かつてご先祖様は、海を眺めて暮らしていたのだろうか?わたしは海にどうしようもなく惹かれる。そのことを話したら恋人が「君は貝が嫌いだから、前世は貝だったんじゃないの?共食いになっちゃうから食べられないんだよ」と笑った。貝かよ(汗)と思ったけれど、その説には妙な説得力があった。海の底の砂の上で、水面をぷかぷかと見つめている貝。しずかな貝。そう言われるとたしかに、魂のどこかに、そんな記憶があるような気もする。 元

          海を吸い込む

          鮮やかな君の面影も僕は見失うかな

          今日は地元の歯医者に行った。地元と言っても実家ごと引っ越したから、正確には元・地元だ。元・地元ってなんだ?とにかく15年くらい住んでいたけれど、今となっては歯医者以外に用のない場所だ。歯医者だけは怖くて変えられない。今日も先生は優しくて良かった。 なんでも朝イチが好きだから朝イチで予約を入れたら、今日の全予定が午前10時で終わってしまった。暇だったから懐かしの地元をぷらぷら歩いた。昔住んでいた家も見に行った。父が建てた家で、引っ越す時に人に売った。だから今でも誰かが住んでる

          鮮やかな君の面影も僕は見失うかな

          あんなに好きだった文章を書くこと、今はこんなに難しい

          ご無沙汰しております。 ここのところ文章が書けなくなって、ブログも何もかも更新せずにいました。うまく文章が書けなくなったのは、うまくしゃべれなくなったからです。ネットのわたしはうまく書けないし、リアルのわたしはうまくしゃべれません。 これは自分にとってショックな出来事でした。小さい頃から読むのも書くのもしゃべるのも得意だったからです。まとまった文章を書けることや、人前で堂々と話せることは、あまり自信がない自分の中でも、少なからず自信を持っている部分でした。 ところが、あ

          あんなに好きだった文章を書くこと、今はこんなに難しい

          彼氏がリストカットしていた時の話

          自殺した芸能人のニュースで、ひさびさにリストカットの画像を見た。それでむかし付き合っていた男の子のことを思い出した。彼もリストカットをしていた。あまり人に話したことはないけど、その時のことを書いてみたい。 ・リストカットの描写があります。 ・リストカットを否定するものでも、肯定するものでもありません。 ・ただの思い出話ですが、あまりに「現実」すぎて恥なので、一部有料にしました。有料部分は約5200文字/6700文字です。よろしければ暇つぶしにでもどうぞ。 彼氏がリストカッ

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          彼氏がリストカットしていた時の話

          デートをタバコで休憩すんな

          タブチさんについて知っていることは少ない。美大出身。メカの絵がうまい。弟がいる。煙草を吸う。なんの仕事をしているのかはよくわからない。 タブチさんとはTwitterで知り合った。当時わたしは女子高生で、タブチさんは怪しい社会人(推定)だった。過去に書いた日記によると、彼とはじめてリプライ以上のコンタクトを取ったのは電話らしい。わたしはそのことをまったく覚えていないが、過去のわたしはこのように述べている。 ーーー 今、大丈夫やった? 急にごめんなぁ。関西っぽい訛りだった。

          デートをタバコで休憩すんな

          正直に言うとコロナ鬱だ。

          コロナが不安だ。シンプルに不安だ。これはただの個人的な、とても小さな感情だ。 みんなが一斉にリモートワークになりだしたあのとき、わたしの仕事はリモートワークにならなかった。東京を電車で通勤していた。緊急事態宣言が出てもだ。日に日にがらんとしていく電車に乗り続けていると、自分だけがどこかまずい場所に向かっているような、何か大きな流れに取り残されていくような気がした。 ぜんぶの窓が開いている電車はすごい風の音がする。換気が大事だと聞いたから、なるべく窓の近くに座る。マスクをし

          正直に言うとコロナ鬱だ。

          作者の気持ちなんてわかるかよ!というあなたにこそ読んでほしい、文学士が語る文学入門

          どうも。文学士のかいじゅうです。 ご存知の方も多いと思いますが、「学士」とは、大学で4年間勉強するともらえる学位です。つまり「このひとはこういうことを専門的に勉強したんやで」という証明です。で、わたしはある大学の文学部を卒業したので「文学士」という学位を持っています。 まあ、一般的に学問の世界で意味を持つ学位は「修士」以上ですから、わざわざ「学士」を名乗る機会なんて滅多にありませんよね。でもせっかく親が何百万円(ひえ〜……)も学費を払ってくれて得た資格なので、たまには、あ

          作者の気持ちなんてわかるかよ!というあなたにこそ読んでほしい、文学士が語る文学入門

          魔女が営むクリーニング屋の話

          引っ越してから行くようになったクリーニング屋さん、どうもおばちゃんがひとりでやっているらしい。 おばちゃんはやたら割引券をくれる。その時々で、〇〇クーポンとか〇〇キャンペーンとか会員限定〇〇!とかいろいろな値引があってまあまあ複雑なのだが、おばちゃんはいつも気前よく、何と何を組み合わせるといちばん安いのか教えてくれる。 「あなた、会員登録ってしてるかしら。今は会員になって抽選すると、それが一番安いわよ😆」 本当に「安いわよ😆」というかんじでニコニコ仰るので、

          魔女が営むクリーニング屋の話

          俺は自由でいたかった

          ヒラギノ游ゴさんによる、言語学者・中村桃子さんのインタビューを読んだ。 小学校6年生〜中学1年生くらいのとき、友だちの、女の子たちの間で自分のことを「俺」とか「僕」と呼ぶのが流行った。当時わたしは典型的な(いわゆる教室ヒエラルキーの最下層であり)(美術部と吹奏楽部で構成されるような)「オタクっぽい女子グループ」に属していたため、当時(2ch全盛期だった)のアンダーグラウンドカルチャーの煽りをびゅうびゅうに受けていたところもあるとは思うんだけど。 でも、いま思えば、あのこ

          俺は自由でいたかった

          振られたらそこで終わり、じゃないよ

          告白はスタートラインであってゴールじゃありません。たとえばいまあなたに好きなひとがいて、そのひとに想いを伝えたとして、そこできっぱり断られたとしても、ぜんぜん落ち込む必要なんてないんですよ。なぜか一回フラれただけで諦めてしまうひとが多いけれど、わたしは、むしろ肝心なのは二回目、三回目だと思っています。 告白は一発勝負じゃないんです。一発で勝とうとするから落ち込むのであって(それはむしろ傲慢なのだ)、はじめから三回勝負と思っておけば良いのです。一回目は「わたしってあなたが好き

          振られたらそこで終わり、じゃないよ

          「推しメン」にしていたひとの話

          推しメンだれと聞かれて佐藤さんと答えたのだが、特に深い意味はなくて、ただいちばん塩顔で、ちょっと背が高かったからだ。わたしは薄い顔のひとが好きだ。目が一重で、色白で、黒髪のひとが特に好きだ。できれば肩幅のある華奢な人間だともっと良い。 ギャルの先輩は、えーせなさんってB専っスねと言って笑った。そんなことないです高良健吾さんとか市原隼人さんも好きなんでと言いたかったけど、めんどくさかったのでへらへらして流した。 佐藤さんは、陽キャが社会人になった拍子にすっ転んで鬱になっ

          「推しメン」にしていたひとの話