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【生物学的自己分析】弱いから勝てた人類

私は「ふわふわ」しています。

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あまり枠にはまることを好まず、外部のものさしを使った勝負も好きではありません。

ものごとに対しては新しくて面白いことに価値を感じます。

特に偶然性は好きで、地図のない散歩で偶然に巡り合うかもしれない、合わないかもしれないドキドキが好きです。

このような自分の状態を、どこかの地につかない状態=「ふわふわ」と表現してみました。

周りからは「変わっているね」と言われることも多く、むしろそれを言われることが自分の性格を表す存在証明だと思い、喜んで受け入れます。

以前、このような話を友人にしていると、「どうして変わってると言われたいの?」「なんで変でいたいの?」と聞かれました。

その時は、深く考えずに、「希少性が高い方が価値がある。」や「代替不可能な存在でいることで、『自分』が存在できる。」と回答しました。

確かにそれはもっともな答えです。ただ、なぜがそのような考えをするようになったか。なぜが同じような考えをしている人に賛同し、他とは違うものに魅了されるのか。これはわかっていませんでした。


泣き虫な僕=私

最近、韓国ドラマをよく見るようになりました。登場人物に自分を重ね合わせてよく感動し、涙を流していました。

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自分のこれまでの経験に、ドラマ内の感情を重ね合わせることで、泣いているのだと考えていました。主に恋愛ドラマが多かったので、こんなジャンルに共感できるほど大人になったのだと感心していました。

しかし、よく考えてみると私は昔から泣き虫でした。

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小学校のころから先生に怒られたり、失敗したりすると泣いていました。
中学生になってもあまり変わらず、「あいつはすぐ泣く」と言われていました。
これは他の子と比べ、体の小さかったことも原因だと思います。

高校以降は、怒られたり失敗を責められたりする機会は少なく、徐々に自分が泣き虫であることを忘れていきました。

そして、最近の涙を経て、私はストレスを感じやすく、涙がでるまで悲しくなる基準が低いのだと仮定しました。

人前で泣くことが異常であり、弱さの象徴でもあるこの世界では、私は不利でした。

そんな私がこの世界で生き抜くために得たものが、周りの価値基準に依存しないふわふわな性格です。

周りと比べて、同じ土俵で戦い、泣くほどストレスを感じてしまう弱さを克服するため、周りにない価値基準を自分で持ってくることを正当化するようになったのです。

知らず識らずのうちに自己防衛本能が働き、生きやすい世界観に染めてくれていたと考えると、自分にとても感謝したくなります。

人生の勝敗をストレスや幸福をどれだけ感じるかという指標で考えたとき、この考え方の変化により、自分は勝っているのかもなれないです。

つまり、「弱くても、勝てます」を実現しました。

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むしろ、「弱いから、勝てます」かもしれないですね。

弱いからこそ勝てるという考え方は、人類を含め生物全般に言えることです。繰り返し捕食されるうちに変異により毒性を持った植物や生物はたくさんいます。

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人類も例外ではありません。体格で劣る人類はマンモスに殴り合いでは勝てません。そこで二足歩行で空いた手を使い道具を使い、今ではほとんどの動物を動物園で管理するほどになりました。

生物学的自己分析

この自分も自覚していない防衛本能からの性格形成を発見する手続きを「生物学的自己分析」として名付けてみます。

自分が見たくない世界、望まない未来、嫌いなものごとは、自分の弱さを映し出しているのかもしれません。

身体的特性や精神的特性がそれぞれ外部環境からの刺激に対し対応の可否を判断し、対応できないものに関しては適応できるように変化していきます。

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私でいえば、体が小さいこと、涙が出やすい精神状態といった生物としてのいわゆる弱さが、競争を嫌い、自分独自の世界観を作りたいと思うようなふわふわの性格を作り上げたと考えています。

そして、同じような思考、行動をして生きている人を現実やSNSで周りに集め、外部環境を形成することで、相対的に弱かった自分はいなくなり、勝ちやすい世界が作られていきました。

あなたの今の性格や信じている行動指針は、実は自分の身体的特性が原因だったりするかもしれませんね!

受験や就活などで使われる自己分析における原体験は、自身の生物学的特性から自己防衛本能が形成してきた性格や志向が外部刺激によって初めて自身に自覚できるほど反応を起こしたきっかけにすぎないのかもしれません。

原体験よりもっと深い生物学的自己を見つめてみると面白いかもしれません!

医学の発展とともに、自己分析も発展しそうでわくわくします。


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