答えのない数学#2【津田塾大学 学芸学部 数学科 原隆先生 ロングインタビュー】
読書遍歴と文体を巡って編集者:話は少し変わりますが,編集を担当させていただいている間,原先生の書かれた文章には機会があればなるべく目を通すようにしていました.『数学セミナー』さんで書かれたご原稿にしても,『手を動かしてまなぶ 群論』のご原稿にしても,原先生の個性が十二分に出ているなと.数学の本というのは個性を消すといいますか,”定義 - 定理 - 証明“ のスタイルの中でなるべく客観的に書くという感じかなと思っていたんですが,今回は原先生ならではといえる解説の仕方ですとか,文