岩永祥 | 建築家

日々勉強したこと、考えたこと、これからの時代の暮らしについて | セカンドデザイン 一…

岩永祥 | 建築家

日々勉強したこと、考えたこと、これからの時代の暮らしについて | セカンドデザイン 一級建築士事務所代表 | ウェブサイト https://second-design.com

最近の記事

  • 固定された記事

ウェブサイト公開

当事務所のウェブサイトを公開いたしました。 是非ともご覧下さい。 https://second-design.com

    • あなたは本当に音楽を聴いていますか?

      やっとレコードプレーヤーを購入した。ずっとずっと欲しいと思っていたが先送りにしていたのだ。きっかけは突然に。私のひらめきで妻とずっと行きたいと話していた近所のドライフラワー屋さんに行ったところ、店主がたまたまレコード好きで一押しのレコードを聴かせてくれたのだ。私と妻のレコード欲はかつてない程に高まりついに購入に至った。私のひらめきがきっかけということもあり何か少し運命的なものを感じた。 プレーヤー、アンプ、スピーカーをセットし、レコードに針を落とすと、なんとも艶のある豊かな

      • 40歳からは「真のタイパ」。そして「年齢」なんてものは忘れちゃった方が絶対面白いと思う。

        40歳をだいぶ過ぎた。今年は後厄の年だ。コロナウィルスの流行した頃に前厄に入りウィルスが猛威を振るっている時に厄年を迎えた。コロナウィルスのせいにする訳ではないが、やはりその影響で仕事にもかなり支障をきたした。この3年間はまさに試練の年だった。 と、いきなり悲しげなことを書いてしまったが、別に悲観的ではない。全くない。本当に。むしろ20代や30代の頃より人生を楽しんでいる。20代はとにかくガムシャラにやるしかなかった。30代は20代のガムシャラがちょっとずつ結果に現れだした

        • 365連休!仕事を遊びにする方法

          「365連休」。建築家の谷尻誠さんの言葉だ。もちろん本当に365日休んでいるわけではない。要はもはや仕事が遊びになっているから、気持ち的には毎日が休日のようなものだということだ。 この言葉を聞いた瞬間、体に電流が走った。私もそれを目指すと決めた。毎日が休みなんて!ステキすぎるし楽しすぎる!!しかし、どうすれば365連休になれるのか。その答えは実は簡単だと思う。 「好きで本気になれる仕事をみつけ、とことん追求し、収入をそれなりにする」まずはこれだと思う。そして、ここからが大

        • 固定された記事

        ウェブサイト公開

          断ることで未来は開ける

          相手が誰だろうとノーを言う勇気を持とう まだ建築設計のけの字もわかっていないころ。建築専門学校を卒業し、とりあえず入ったハウスメーカーを二年半でやめた私は、設計事務所に就職したくてたまらなかった。ポートフォリオを作って手当たり次第に就職活動をしたが、どこの馬の骨ともわからない、図面もろくに描けない若造を受け入れてくれる設計事務所などあるはずもなかった。 そんなある日、仲のいい先輩が、ある設計事務所を紹介して下さった。その事務所の所長と連絡を取ると「ポートフォリオ(自作の設

          断ることで未来は開ける

          良い営業さんとイマイチな営業さん

          とても意地の悪いクセがある。 勝手に営業さんを観察して評価を下してしまうのだ。気がつくと営業に限らず、出会った接客業に携わる人々を自動的に分析して評価している。 ちなみに私は営業職の経験はゼロである。 しかし、私はこの意地悪なクセのおかげで、いつも勉強させて頂いている。良い営業さんを見つけると飛び上がるほどに嬉しい。そして「自分もこの営業さんのように仕事をしないといけない」と気持ちを新たにすることができるのだ。 最近車を買い替えたのだが、そこでも楽しく営業さん観察をさ

          良い営業さんとイマイチな営業さん

          パリにあらわれる配管

          ポンピドゥセンター この建物を初めて見たときの印象は「なんだこりゃ」だった。 世界でも有数な歴史的都市であるパリの中心地に、突如としてあらわれる原色の配管が突き出た奇抜な建物。 建築を始めたばかりの何も知らない私は、当然のように拒絶反応を示した。「パリの中心地にこんな建物をつくるとは何事だ!」と1人で憤っていた。 しかしこの建物、知れば知るほど面白いのである。 ポンピドゥー・センターはジョルジュ・ポンピドゥー元大統領がパリに芸術拠点を作る構想をし、1977年に完成した

          パリにあらわれる配管

          定食屋のおばちゃん

          ふと、大学時代お世話になった「定食屋のおばちゃん」を思い出した。 別に特定の誰かではない。大学時代に美味しい定食を出してくれたおばちゃん達、全員をである。 いったい何軒くらいに足を運んだのだろう。本当に色々な定食屋さんがあった。 とにかく安い定食屋さん。(確か300円定食があった。) 揚げたての天ぷらを出してくれる定食屋さん。 唐揚げ定食は唐揚10個出てくる定食屋さん。(それとご飯が日本昔話のように大盛りで、味噌汁の代わりに大盛りのうどんが出てきた。) カツ丼が尋

          定食屋のおばちゃん

          この本を学生時代に読まなかったらそれは悲劇だ。

          私をフォローして頂いている方々には、建築がお好きな方が多い。その中には建築学生の方もたくさんいらっしゃる。本当にありがたい限りである。 特にその建築学生の方々に是非とも読んで頂きたい本がある。 冒頭の写真「建築のエッセンス  斎藤裕著  A.D.A.EDITA Tokyo」である。 絶対に読むべき名著である。心の底からおすすめする。 著者は建築家の齋藤裕氏。 おそらく、ご存知ない方がほとんどだと思う。たまに新作が雑誌に掲載されていたりするが、今はほとんど建築設計はさ

          この本を学生時代に読まなかったらそれは悲劇だ。

          「本当の効率的な時間の使い方」で「稼ぐ柱」を一本立てる。人生はそこから。

          「効率的」の定義を変えよう 昨今、どこを見ても「効率的」の文字が踊っている。 ネットには「効率的に時間を使い、最速で最大の利益をあげる」といったような謳い文句が軒を連ねる。それが最も有意義な時間の使い方だと言わんばかりである。 しかし、私たちもこの言葉のシャワーを浴びて、いつの間にか「ムダな時間を使うことは損である」とどこかで考えてしまっている。 そもそも「本当に効率的な時間の使い方」とはいったいどんな使い方なのだろうか。 それは「一つのことに集中し、一つのことを継

          「本当の効率的な時間の使い方」で「稼ぐ柱」を一本立てる。人生はそこから。

          建築はゲンスンだ

          地球建築家11-2 吉村順三 吉村順三の建築は、実物の迫力が凄まじい。 その理由は、吉村が建築をゲンスンで考えているからだ。 ゲンスンとは「原寸」である。「実際の大きさ」、「1分の1の縮尺」ということである。 吉村の建築は、膨大な原寸図の上に成り立っている。原寸図を描くと、モノにリアルに向き合うことになる。 モノにリアルに向き合い、練りに練られた原寸図によって出来上がる実物の迫力はものすごい。 「軽井沢の山荘B」設計:吉村準三 (写真はネットより引用) 今の時代

          建築はゲンスンだ

          あとほんの少しだけ

          人生でチャンスをつかむには なんのことはない、あるデパートのエレベーターホールでの出来事である。 10階建てのデパートあった。私を含めて9人がエレベーターが降りてくるのを待っていた。 しかしこのエレベーター、壁に表示がなく、いったい何階にいるのかが全くわからないのだ。 金曜日の夕方で人が多いからか、なかなか降りてこない。 エレベーターを待つ人々が、だんだんイライラしてきたのがわかった。 「ハァー」とため息をつく人。時計を何度も眺める人。 だんだん空気が淀み出した

          あとほんの少しだけ

          学び方は人それぞれ。しかし畢竟独学にまさるものなし。

          いつもコメントを下さるsmall designさんが大学について興味深い記事を書かれていたので、大変勝手ながら引用させて頂きたいと思う。 small designさん、いつもありがとうございます。 私が、この記事から学んだことは下記である。 1.教授は教えるプロではないため大学で本当の意味で学ぶのは困難だ 2.本はなににも勝る先生である 3.学び方は人それぞれである small designさんは、とにかく大学に馴染めなかったということだ。その理由は、教えるプロの

          学び方は人それぞれ。しかし畢竟独学にまさるものなし。

          森の浮舟

          地球建築家11-1 吉村順三  私は、私大文系学部を卒業し、全くはたけ違いの建築設計の道へと進んだ。 建築の世界に飛び込んで間もない頃は、いわゆる「スター建築家」が大好きだった。雑誌を彩るかっこいいプレゼンテーションを眺めては「自分もこんな風になるんだ!」と息巻いていた。 しかし、1年ほど経ったある日、突然魔法が溶けたかのように、スター達に興味がなくなってしまった。 その理由は二つある。 一つ目は「スター建築家」は雑誌を始めとしたメディアが儲けるために作り出されると

          40歳からは、なによりもまず健康!

          先日40歳になった。 生まれてから14600日を過ごしたことになるが、まだまだなにも成し遂げていないことに愕然としている。 しかし、これからの10年に対するワクワクは、これでもかというほど溢れ出てくる。それだけでも良かったと思っている。 先日「10年先を輝かせたい」という記事を書いた。 上記の記事では、教養が大切だということを書いたが、他に大切なことを考えてみた。 ひと昔前であれば40歳から新しいことを始めようなんて「バカも休み休み言え」といった風潮であった。 し

          40歳からは、なによりもまず健康!

          みんな「視覚建築」にダマされている

          建築は見た目がカッコよければいい? あらゆる業界にテクノロジーが浸透してきている。 もちろん建築設計業界も例外ではない。 今や、CG(コンピュータフラフィックス)のクオリティーは凄まじく、本物の写真と見分けがつかないほどである。 現代において、仕事を獲得できるかどうかは、プレゼンのクオリティーにかかっているといっても差し支えない。 「カッコイイCGが一発決まれば、仕事が入ってくる」という時代である。そんな風潮がうつってしまったのか、いつの間にか当然のように、建主もそ

          みんな「視覚建築」にダマされている