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良い営業さんとイマイチな営業さん

とても意地の悪いクセがある。

勝手に営業さんを観察して評価を下してしまうのだ。気がつくと営業に限らず、出会った接客業に携わる人々を自動的に分析して評価している。

ちなみに私は営業職の経験はゼロである。

しかし、私はこの意地悪なクセのおかげで、いつも勉強させて頂いている。良い営業さんを見つけると飛び上がるほどに嬉しい。そして「自分もこの営業さんのように仕事をしないといけない」と気持ちを新たにすることができるのだ。

最近車を買い替えたのだが、そこでも楽しく営業さん観察をさせて頂き、大きな収穫を得ることが出来た。

非常に月並みでシンプルだが「良い営業さんはとにかくお客様のことを考えている。イマイチな営業さんは、お客様のことを考えているようで、実は自分の成績や上司の目ばかりを気にしている」という純然たる事実に気付かされた。

ある自動車メーカーのディーラー2社で比較検討していた。

最初はどんな営業さんもいい顔をしている。しかし、商談が佳境に入ったときに必ず本性が現れる。

良い営業さんは、常にお客様のことを考えるから、こちらが離れようとしてもいたって冷静だ。「それがお客様の判断なら」という態度なのである。

短期的に見ると損をしているように見えるが、長期的に見るとその方が成績も上がるのだ。すると周りからの評価も上がり、どんどん正のスパイラルを描ける。

しかし、イマイチな営業さんは窮地におちいると、とたんに焦り出す。そして「上司に怒られる」とか、「赤字になります」などと御託を並べ立て、同情を誘おうとする。

いつもそのような仕事の仕方をしていると、成績が上がるはずもなく、ますます負のスパイラルに突入してくことになるのだ。

本当に意地悪だが、お二人の生々しい人間模様を客観的に楽しく観察させて頂き、存分に勉強させて頂いた。

ちなみに、最終的には良い営業さんの方がイマイチな営業さんよりも15万円価格を下げて見積もりを組んで下さった。良い営業さんの店舗はたまたまキャンペーン期間中で、車の売り上げのためにもグンと価格を下げてくれたのである。もちろん良い営業さんの店舗で購入した。

良い営業さんは運を持ち合わせていたのである。

どんな考え方で仕事をするかで、その人の運まで決まってくるという事実をまざまざと見せつけられた。

これほどまでに大切なことを気付かせてくれたお二人に心から感謝している。

そして、これほどまでに楽しい観察グセは治るはずはなく、逆にどんどん拍車がかかっていきそうである。






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