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身口意事件簿~○○する詐欺事件、心ここにあらず事件、夢見る追い事件~

私は私立中高の教員として、日々多くのことを子どもたちに伝えています。その中でよく使う言葉や考え方が「身口意(しんくい)」という言葉。

言葉で○○したい、という言うだけで、動き出せない。思っていてもなかなか行動できない。とりあえず義務でやっとこう、本音は嫌。

そんな経験ありませんか?

身口意(しんくい)の基本概念

身口意とは仏教用語で、物事が上手くいくためには次の3つの要素を整える必要があるという考え方。

やること(身)、言うこと(口)、思うこと(意)

これらをバランスよく整えることで、思っていることが叶ったり、自信をもてたり、まわりからの信頼も高くなったりと、ウェルビーイング(well-being)のメンタルや社会性をも向上させることができるというわけです。

シチュエーション別事件簿

にして、○○する詐欺、心ここにあらず事件、夢見る追い事件の3つを紹介。

○○する詐欺:友人に「ダイエットする!」と言っておきながら、夜中にチョコレートを食べる。言葉と行動が一致していないため、信頼性が下がる。それに失敗するので、結局、自己嫌悪にもなりがち。

心ここにあらず事件:集まりには参加しているものの、終わってから「嫌だ、つまらなかった」と文句を言う。言葉と気持ちが合っていないと、周囲との関係にももちろん悪影響が出る。もちろん、いかに上手く繕っても、それは行動にもでてくるので、正直でいる方が良い。

夢見る追い事件:何かを強く望んでいるにもかかわらず、実際には時間がないと理由をつけて行動に移さない。これもまた、思いと行動のズレを生じる。そして時は流れ、何も変わらず、自己嫌悪。。。

変わりたいけど、どうしたらいいの?

こうした例は、子どもだけでなく大人にも非常によくあてはまる。

「変わりたいけど、なかなか難しい」、そんなことよくありませんか?私はよくあります。そして、自己嫌悪になり自信をなくすことも多々..。

身口意を整える方法

では、どうすればこの状態を具体的に改善できるのでしょう?

  1. 行動を実行する:口だけになっているなら、まずは「○○禁止」と自分に課してみる。実際に行動することで、気持ちも整ってくる。行動を変えることが、自分自身を変える第一歩。時間や場所を指定して、○時から〇時は、○○するorしないと決めるの行いやすい。

  2. 素直な気持ちを大切にする:行動だけを重視するのではなく、自分の気持ちに正直になることも大切。自分が本当にやりたいことを見つけ、行動に反映させることで、より充実感を得られます。やりたくもないことを、自分に嘘をついて、続けてもしんどいだけ。

  3. 意志を強める:もし思いだけが先行しているなら、まずは小さな行動から始め、徐々に言葉や思考も変えていく。実際に動き出すと、自然と意志や心も整っていく。

まとめ

身口意を整えることができると、自分の中の自信にもつながり、他者からの信頼も得られます。

逆に、3つが揃っていないと「結局、できなかった」や「口だけですね」といった自己否定に繋がりやすくなる。つまり、well-beingの状態ではないということ。

何かを変えたいと思ったら、まずは行動、言葉、そして気持ちを整えることが大切。

『あなたの身口意は、今どのような状態ですか?3つ、整っていますか?』


ぜひ、自分自身に問いかけてみてください。次のステップを踏む準備はできていますか?具体的な行動を考え、次の段階へ進みましょう♪

思うことがあるなら、まずは行動!小さなことから動き始めて、そしてポジティブな言葉を自分自身になげかけましょう。自分に『できる!』と言い聞かせるのです!

やりたいことリストを作り、その中から小さなことを一つ実行していくのもおすすめです。

この記事を偉そうに書きながら、実は私も「あれ」と「あれ」とが整っていないなーと反省する部分がいくつも頭に浮かびます…💦💦

3つが整うことで、きっと自己肯定感も上がり、素敵なwell-beingな状態で、幸せ度も上がっていくと思いますよ!


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