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嫌われる勇気【解説】〜人生を変えた一冊〜

こんにちはSHOです。僕のnoteを読みに来て頂きありがとうございます。

今回は人生を変えた一冊、推薦図書ということで書いていきたいのですが、僕の中では「これだけは読んでおいた方がいい」という本がいくつもあります。

挙げ出すとキリがないのですが特にお勧めなのが「7つの習慣」というもの。まずは1番にこれを勧めたい。

そして、健康系てあったら、強いて挙げるのであればこの3冊

・脳がよみがえる断食力(山田豊文氏)
・食品の裏側(安部司氏)
・病気が治る免疫相談室(阿保徹氏)

そして、もう1冊。これはお勧めだという本があります。

それが今回ここでご案内させて頂く「嫌われる勇気」という本です。

この本を初めて読んだときは衝撃が走りました。

もうかなり前に発売された本ですが、Youtubeでも人気の方が取り上げたりしているし、何かと話題の本なので、僕も今回ここで取り上げて説明してみることにします。
 
これをきっかけにしてこの本を読んでみたいと思える方が1人でもいてくれると嬉しいです。めちゃくちゃ刺激を受けるはずです。良い意味でも、そうでなくても。対談形式なので読みやすいし、引き込まれやすいはずです。

 <お知らせ>
今回僕がここで書いていることは、僕の意見ではなく本の内容をまとめたものとなっている点は先にご了承ください。

○「嫌われる勇気」とは?

・『自己啓発の源流「アドラー」の教え』とあるように、アドラー心理学のわかりやすい入門書です。

・国内累計208万部、世界累計485万部の大ヒットを記録(2020年)

・アドラー心理学を修得している哲人と、それに挑戦する若者の対話形式

・アルフレッド・アドラーは、ジークムント・フロイトおよびカール・グスタフ・ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人(個人心理学)

1つ勘違いして欲しくないポイントを挙げておくと、この本はアドラーが書いた本ではないということです。

・吉見一郎氏(哲学者・心理学者)
・古賀史健氏(ライター)

このお二方の共著なのです。

なぜ、この本がベストセラーとなり、どんなことが書かれているのかということを要約ではあるのですがまとめていきますので、ご興味がある方は是非この先も読んでみてほしいです。

○原因論ではなく目的論で

「すべての結果には必ず原因がある」と考えると、過去の原因によって運命は決まっているという決定論になり、未来を変えることができません。

例えば、引き篭もってしまっている場合。

原因論:不安という原因によって、外に出ない
目的論:外に出たくないという目的によって不安という感情を作り出している(=トラウマの否定)

原因論では、過去の災害や他人の言動などによる経験がトラウマとなって苦しむと考えます。それに対して目的論では、今の目的にかなう経験を過去の記憶から探して、トラウマにしていると考えます。

過去の経験は変えられませんが、今の目的は変えられますので、この考え方によって、過去の経験や、環境、自分の感情にも縛られなくなります。

話が抽象的で分かりづらいので、具体例を出してみようかなというところです。

例えば、カフェで仕事をしていたら店員さんが買ったばかりのPCにコーヒーをこぼしてしまったケースをイメージしてほしいです。

何してくれてんねん!!!!!

言葉はこうじゃないとしても、怒る人が多いんじゃないでしょうか??流石にこれは「原因」じゃないのか?って思う人もいるはずです。

ただし、目的論に立つとこうなります。【もし、あなたが偶然刃物を持っていたとして、相手を刺してしまったとします。その場合も「自分にはどうすることもできなかった」と言うんですか?】

そんなことを言うことはないでしょう。このケースは「大声を出すために、怒った」のであり、ミスを犯した店員さんを屈服させるための手段として
怒りという感情を捏造したと解釈するのです。

アドラーの考えとしては、気質や性格は10歳頃に自分で選んでいるとしています。

これらを理由にして根っこの部分では「理想とする人間になんてなれない」と考えていませんか?国籍・文化の他、外見や生まれ育つ環境は、自分では選べません。これらは自らの人格形成に大いに影響し、恵まれた誰かを羨ましいと思うことも当然あるでしょう。

「可哀想な自分」といままでずっと思ってきたなら、可哀想な自分と思える人生を自らが選択したといえるのです。今のままが楽だから過去(トラウマ)・環境を利用しているかもしれないのです。

「もしも○○だったら」と可能性に逃げる言い訳を捨てて、ライフスタイルを選び直す必要があります。あなたが不幸なのは、過去や環境でも能力のせいでもない。「幸せになる勇気」が足りていないのです。

....おおおって感じになりませんか?僕は「嫌われる勇気」の始めらへんはかなり心を揺さぶられました。そして、ここで「幸せになる勇気」という言葉が出てきますが、嫌われる勇気の続きがあるんです。それが「幸せになる勇気」というもので、これも絶対に読んでほしいものです。むしろ、こっちの方が大事じゃないか?と思っていて、嫌われる勇気だけ読んで終わるというのは勿体なさすぎるのです。なので、こちらも別で解説していきます。

○全ての悩みは「対人関係」から

アドラー心理学では「人間の悩みはすべて対人関係の悩み」としています。個人で完結する内面の悩みは存在しないということですね。

「宇宙に他者がいなくなり、自分一人になればあらゆる悩みも消え去るだろう」

まぁ確かにと思えます。

そうは言っても、お金や病気についての悩みの場合はどうするの?と思う人もいるでしょう。でも、宇宙のなかにただひとりだった場合、お金はただの紙切れと化してしまいますし、病気になった場合、生きていくことすらできなくなってしまいます。ここで、「宇宙で1人になることはないよ!」ってツッコミは不要です。

もし、あなたが無人島で一人で生きていたらどうでしょうか?誰もいない以上、対人関係で悩むこともありません。おそらく孤独を感じることもないでしょう。

孤独とは、あなたが一人だから感じるものではなく、あなたが自分を取り巻く社会から疎外されていると思うことで感じてしまうものなんです。

私たちは孤独を感じるにも他者が必要になるということです。個人だけで完結するような内面の悩みなど存在せず、どんな種類の悩みであれそこには他者の影が存在するのです。

○劣等感について

劣等感とは、「何か」と今の自分の姿とを比較して劣っていると感じることです。「優越性の追求」によって起きるのが「劣等感」で、理想に到達できない自分を劣っていると感じてしまうのです。

▶︎優越性の追求
生まれ持った無力な状態を脱して理想を追求すること

ちなみに、劣等感を持つこと自体は悪いことではなくて問題は比較するものが何であるかということです。

「周囲の他者」と比較して劣等感を持つと誤ったコントロールになりやすく
”劣等コンプレックス””優越コンプレックス”など良くない状況を生み出しやすくなります。逆に比較対象が「目標となる自分」であれば劣等感を正しくコントロールし、自分を成長させることが出来ます。正しく使えば努力や成長を促進します。
▶︎劣等コンプレックス
「私は学歴が低いから成功できない」とかの劣等感を言い訳に使うこと
▶︎優越コンプレックス
自分が優れた人間であるかのように見せかけることで劣等感に対処する態度

優越性の追求で、自分の理想を求めるのではなく、他人と比較してしまうと、競争になってしまいます。「競争」があると対人関係の中で苦しまざるを得ません。他人の目を気にして、評価を気にして、自分が本当にしたいことをできなくなってしまいます。

対人関係の軸に競争があると、他人を敵とみなするようになり、周りは自分を陥れようとする敵で満ちあふれた恐ろしい世界になってしまいます。

自分より上か下かで判断する”縦の人間関係”で見てしまうとあなたの世界は敵だらけになります。逆に、つねに自分と対等だと考える”横の人間関係”で見ることができればあなたの世界は仲間ばかりになる可能性が高いです。

○人生の目標

アドラー心理学では、人間の行動面とそれを支える心理面の在り方について目標を2つずつ掲げています。ここ、めっちゃ重要です。

<行動面>
1 自立すること
2 社会と調和して暮らせること

<心理面>
1 私には能力がある、という意識
2 人々はわたしの仲間である、という意識

そして、これを達成するために向き合うべき人生のタスクが3つあります。

1 仕事のタスク
仕事上の対人関係の形成と維持

2 交友のタスク
友人関係の形成と維持

3 のタスク
恋愛関係と親子関係の形成と維持

ちなみに、過去の経験や環境を言い訳としてこれらの人生のタスクから逃げることを、アドラー心理学では「人生の嘘」と呼んでいます。人生の嘘にすがるのは悪ではなく、勇気がないだけなので、勇気を持ってこれらに取り組むよう教えるのが「アドラー心理学」ということになります。

○承認欲求について

上司に認められたい、有名になりたい、もっと褒められたい、チヤホヤされたいetc...このように「他人から認められたい願望」承認欲求といいます。

この承認欲求に対してのアドラーの考えについては、僕は衝撃が走りました。

自分の行動を認めてもらおうとする「承認欲求」は安易に他者の目を気にして不自由に生きてしまうという危険性をはらんでいるのです。

他者から承認してもらおうとするとき、ほぼすべての人は「他者からの期待を満たすこと」をその手段とします。人は、他人から嫌われないように、他人の期待に応えようとするから不自由になるのです。

しかし私たちは、他人の期待を満たすために生きているのではありません。
人から【嫌われる勇気】を持つことにより、自由に生きられるのです。

はいきたー!ここなのね!!ここで「嫌われる勇気」が出てくるのね!!

と全読者が思った瞬間がこちらです(笑)

アドラーの考えとしては承認欲求を否定しているのです。ここは抑えておくべきポイントの1つです。

ちなみにこれは「身勝手」に振る舞っても良いということではありません。一体どういうことなのでしょうか?

○課題の分離

課題の分離とは「他人の課題と自分の課題を分離し相互に介入しないこと」です。「人は人、私は私」という線引きであり、その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?を考える基準です。

ポイントは2つ。

① 他人の課題に介入しない
例えば子供が勉強しないとします。無理に勉強させようとすると、子供は反発し仮に、いやいや勉強したとしても何も身につきません。この場合親は、「強制はせず勉強するように勇気づけることだけ」ができます。このような場合、勉強するかどうかは子供の課題であって自分の課題は子供を信じ、勇気づけることしかありません。

② 自分の課題に介入させない
例えば上司が理不尽で、努力も認めてくれず、精神的なストレスで仕事ができないとします。この場合「上司のせいで仕事ができない」というのは人生の嘘で「仕事ができないのを上司のせいにしている」だけです。この課題を分離すると、上司の部下への接し方は上司の課題であり、自分の課題は、仕事で結果を出すことです。

「あらゆる対人関係のトラブルは、自分の課題に踏み込まれたり、他人の課題に踏み込むことにより起きる」と考え、他者の課題にも介入せず、自分の課題にも介入させないということです。あなたのことをよく思わない人が
いたとしても、それはあなたの課題ではありません。

「自分のことを好きになるべきだ」「これだけ尽くしているのだから好きにならないのはおかしい」と考えるのも相手の課題に介入した見返り的発想ということになります。

他人を変えることはできないので、自分が変わる。それに伴って、他人も変わることがあります。

「課題の分離」が対人関係のスタート地点なのです。

○共同体感覚

共同体感覚とは、他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることです。アドラーの考えとしては、対人関係の最終目的地としているところです。

<課題の分離ができていない場合>
課題の分離ができず、周囲の評価ばかりを気にしてしまうというのは、実はこれは自分のことが気になって仕方がないという証拠です。自分にしか関心を持たない自己中心的なライフスタイルから「わたしは相手に何をやって与えられるか」を考えて、共同体感覚に切り替えていきます。

<縦の関係から横の関係へ>
●縦の関係
ほめたり、ほめられたりする関係。ほかの人を「ほめてはいけない」のです。ほめるという行為には能力のある人が、能力のない人に下す評価という側面が含まれているからです。

アドラー心理学では、縦の関係を否定し、全ての人間関係を「同じではないけど対等」という横の関係にするよう提唱します。ほめるのではなく、自分で解決する援助をします。これを「勇気づけ」といいます。

そして横の関係から出てくるのは評価ではなく「ありがとう」という感謝や尊敬や喜びです。感謝の言葉を聞いたとき、自分は共同体に貢献できたと知り、自らの価値を実感でき、勇気が持てるのです。

ちなみに、共同体に貢献できない人は価値がないということではありません。人は生きているだけで誰かの役に立っているし、自分の価値を実感できるのです。

○共同体感覚を得るためには

「共同体感覚」という言葉は説明しましたが、どうやったらこの感覚を得ることができるのでしょうか?

1 自己受容
ありのままのできない自分を受け入れて、できるように進んでいくこと
cf.自己肯定
出来るか分からないのに「私はできる」と暗示をかけることで自分をポジティブに捉えようとすること

「あなたは素晴らしい存在で、そこにいるだけで価値のある」

そんなあなただから、周囲の評価を必要以上に気にする必要はないのです。あなたの存在自体に価値があるので、評価されようと行動する必要はありません。まずはこの「自己受容」を認識しましょう。

2 他者信頼
他人を信じるとき条件をつけないこと
cf.信用:条件付きの態度

無条件で信じたら裏切られるのではないかと思いますが、裏切るかどうかは相手の課題。自分は無条件で信じることによって、深い関係が築かれます。もちろんここでも「勇気」が必要です。あなたにできることは相手を信頼することしかありません。信じることで世界は敵から仲間になります。

3 他者貢献
仲間に貢献しようとすること

ただし、これは自己犠牲をすることではありません。「他者がわたしに何をしてくれるか」ではなく、「わたしが他者になにをできるか」を考え、
実践することによって、自分の共同体感覚が得られるのです。相手に評価されることが重要なのではなく、あなたが「みんなに貢献した」と思えることが重要なのです。

深い、深いですここ。
これは「自分の強み」を見つけるためにもとても重要なことな気がします。もし、自分には何も価値がない、何も提供できるものなんてないんだと思っていたしても、「わたしが他者になにをできるか」を考え、実践し、「みんなに貢献した」と思えるいいのだと。自分の強みって自分と向き合うことも大事ですが、相手が必要としていることを探すことも大事なのです。


というわけでザックリですが「嫌われる勇気」に書かれている内容を紹介させて頂きました。これを読んで実際に本を購入し読んでみたいなと思った方がいてくれると僕も嬉しいです。

それではこれで終わります。
ここまで読んで頂きありがとうございます。

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