今週は『マッキンゼー 勝ち続ける組織の10の法則』を読んで心に残ったところの備忘録メモです。
特に印象だった3つを記載しておきます。これ以外にも金言たくさんだったので是非ご一読ください。
❶チームワークは才能を凌駕する
第4章の「どのように最高のパフォーマンスを上げる経営トップチームを創ればよいか?」に出てくる一説。
最高のパフォーマンスを上げるチームは
・共通の目標を持ち
・お互いに才能を補完し合いながら
・優れた業績を達成する
(オールスターレベルの個人が集まるだけでは勝てない。全員が力を合わせてオールスターになるチームであれ)
「❶チームワークは才能を凌駕する」については別記事ですがちょうど読んでいた下記の記事も似たようなことを言及しており、自分の強みでチームを補完できるようなポイントをもう少し考えてみる契機になりそうです。
❷組織のビジネス上の意思決定の質は人材の定着度に影響し、意思決定にはデータよりも対話が重要
まず、組織の意思決定には3つのタイプがある。
・5年間、多様な業種にわたり1048件の重要な意思決定(新製品投資、M&A、設備投資など)を対象とした調査を行った。
データ分析の質と粒度(詳細な財務モデル、感度分析など)、対話の堅牢性(適切な参加者による質の高い議論への関与など)をマネージャー陣から収集
・この情報をパフォーマンス指標と組み合わせて分析した結果、対話のほうがデータの6倍相関性があった
・このことは、データが重要でないということではなく、むしろ質の高い分析は、解釈し、評価し、意味を引き出す「質の高い対話」なしには、本来の価値に比べると意味がなくなることを意味している。
そのため、質の高い対話を行うためにバイアスを回避する方法などを導入しながら対策を行う必要がある。
❸強い文化は他社に模倣が困難
組織文化は本質的にコピーしづらいもの。自転車に乗るように、文化は読むだけでは意味がなく、体験する必要がある。
強い文化がmoatになりうる。
他の資産(戦略や技術的な強み)は時間と資金があれば模倣される。
「組織文化は戦略を簡単に打ち負かす」(ピータードラッカー)
従業員エンゲージメント調査も必要だが、それ以上に組織文化に目を向けよう。
900以上の学術研究から、業績向上をもたらすことが証明された組織の文化的要素は以下。
「❸強い文化は他社に模倣が困難」について、バリュー(行動規範)へのフィット感を採用面接などでも見ていますが、模倣のしにくく、競争力の源泉になる最たる例というのがなぜかというのが読み進める中での事例等でよくわかりました。
何度か読み直して咀嚼していきたい、そんな名著です。
それでは今週はこの辺で。
📓この記事について
株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川が、マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。オードリーのオールナイトニッポン 📻 で毎週フリートークしているのをリスペクトしている節があり、自分も週次更新をしています。
タイミーは、すぐに働けてすぐにお金がもらえるスキマバイトアプリです。