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CMO ESSAY|どこまでもいける

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仕事をする中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねたいと思っています。現在CMO(Chief Marketing Officer)として働いているのでマーケティングに関する…
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スタートアップで「確率思考の戦略論」を実践してみた話。市場構造を方程式で表してみたら事業成長に貢献するアクションが明確になった。

このnoteは「モバイルアプリマーケティングアドベントカレンダー2021」の21日目の投稿になります。 記事にもし参考になる部分がありましたら、ぜひハッシュタグ「#アプリマーケアドベント 」を付けてシェアをお願いします!🎉 自己紹介株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川と申します。広告代理店出身で、デジタル領域とマス広告領域の両方を経験した後に、3社の事業会社を経験してきています。 タイミーは、すぐに働けてすぐにお金がもらえるスキマバイトアプリです。 課題|市

2024/7/22週|上場した週🌻。 『ごきげんになる技術』を読んだ。

今週は勤めております株式会社タイミーのグロース市場への上場という一つの節目のイベントがありました。 大変僭越ながら、自分自身も東証で鐘を鳴らすという機会をいただきまして、、 入社当初から現在に至るまでの、うまくいかないこと・苦戦すること・悩むことの数々が去来しつつ、、他方で、それら自体が濃い学びに転換されてきたここ4 ~ 5年のプロセスの価値を再認識ができたり(このnoteに書いてきたようなこと)、何よりこれまで一緒にやってきた社員やお力添えいただいている関係者の皆さまとこ

2024/7/15週|現代における人生戦略の考え方、に関するmemo

先週の 2024/7/8週|ハイデガー哲学で考える、今を生きるためのヒント💡 という記事にて、どう生きていくかについて、ハイデガーの哲学からの学びをまとめました。 最近、マーケティング関連の記事というよりは「どう生きるか?」のような記事が続いていますが、、現代において "どう生きるか" (大袈裟にいうと人生戦略)は自分自身もそうですし、周りで「生きづらさ」のようなものを感じている人も多い中で、ほぼ全ての人にとって重要なテーマになりうるのではないかと考えておりまして。 この

2024/7/8週|ハイデガー哲学で考える、今を生きるためのヒント💡

最近内省するというか、立ち止まって、俯瞰して考える時間が取れています。自分自身を客観視したり、思いっきり目の前のことに主観的になってみたりを行き来しているわけですが、自分自身を客観視・相対化する際に有効なことの一つは、やはり本ですね。 先人が考えに考えたモデル・フレーム・論理をお借りすることで、自分では到底考えられない水準で物事を捉えることができます。 最近読んだもので個人的に刺さった本を紹介しておきます。 個人的に刺さったポイント①自分は本来的に生きられているのだろう

2024/7/1週|挫折を克服する6つの効果的な方法

起きている事象を捉え、学び、立ち直り、より強くなるための方法についての下記記事を読みました。紹介されている6つの方法をメモしておきます。 悩んだりしがちな時に読み返してみると良いかもしれません。 挫折を克服する6つの効果的な方法 1.責任を認め、受け入れる ・責任を受け入れることは、核心的な問題を認める第一歩。 ・責任を受け入れることは、自分の非を認めることではない。 ・非難は障壁となり、障壁は挫折よりも乗り越えるのが難しい。 ・成功者は自分を責めず、挫折を認め、責任

2024/6/24週|丸くなるな、星になれ。

ありがたいことにこのnoteのスキ数の合計が3,000を超えたとのことです。お読みいただいている方、スキを押してくれている全ての皆さんに感謝申し上げます。 丸くなってはいないか?という問いに直面さて、今週のタイトルの『丸くなるな、星になれ。』というのはサッポロさんの黒ラベルのブランドメッセージで、秋山晶さんのコピーで、個人的にとても好きなコピーです。 自分はどちらかというとジェネラリストタイプなのかもしれないとここ数年自己認識をしていたり、ジェネラルに幅広い職能やマネジメ

2024/6/17週|ナシーム・ニコラス・タレブの著作から - 人生に活かせる考え方

何度でも読み直したい本シリーズというものがあるとすると、自分の場合は渋沢栄一さんの『論語と算盤』が真っ先に思い浮かぶのですが、同様によく読み直しているのが、ナシーム・ニコラス・タレブの著作です。『まぐれ』『ブラック・スワン』『反脆弱性』などですね。 自分の価値観/考え方は間違いなく影響受けていると思います。 今日は過去の著作で述べられているポイントを自分なりに要約してみて、そこから職業人生に学べそうなことを(自分のためにも)整理してみたいと思います。 いくつかの主張タレブ

2024/6/10週|反省を学びに転換しておく

この半年くらいで、仕事を進める中で色々個人的な反省もあったので、そこからの学びをmemo的に残しておきます。どこかでまとめ直す前提で..😅 学び❶新方針を打ち出すのは短期間でやりきる何か新しいことをやる時には、 - 短期間で、前提にとらわれずにこれまでを自分なりに評価する - 方針を打ち出すこと これを最優先でやることが重要ですね。 一見簡単に見えますが、やろうとすると慣性の法則ではないですが、色々それを進めるスピードを弱める要素というのはあるものだなというのも感じますの

2024/6/3週|半期の人事評価面談の際に参照可能なテンプレート

今週は、半期の人事評価面談の際に参照可能なテンプレートをまとめました。 -- 半期評価ディスカッション・テンプレート1.目標と進捗状況を確認するレビュー期間の初めに設定した目標に対する従業員の進捗状況について話し合う。 達成、未達成の目標を特定する 次期の目標を調整する必要があるか、新たに追加する必要があるかを判断する。 2.総合的な職務遂行能力/スキルの評価従業員の中核の職務の遂行状況をレビューする 従業員の長所や優れていた点について話し合う 従業員の功績とチ

2024/5/27週|顧客理解を効果的に高めるために必要なスキルセットとは

MarkeZineのBrazeさん(カスタマーエンゲージメントプラットフォーム)のPR記事上でタイミーのマーケティングの考え方についても少し触れさせていただきました。 どんな価値を提供できているのかを直接知る大切さと、それを支える "質問する力" 上記記事の中で「顧客理解」について少し話させてもらっています、ここでは少しだけその部分を補足しておきたいと思います。 マーケティングの仕事は性質上、どちらかというと「1対多」でする仕事が多いと思います。(広告出稿とかはその最たる

2024/5/20週|バリュー(行動規範)による評価をする際に一貫性を保つ上でのポイント

企業において人事評価をする際に、社員に求める行動規範(バリュー)が評価の要素に含まれることがあると思います。 行動規範をどの程度体現できていたかを、等級別に定義、設定したとしても、どうしても抽象的な表現になるので、被評価者と評価者の間の主観となり、評価づけにばらつきが発生することはよくあると思います。 こうした時に、どのように評価を運営するべきかについて調べておいたものをまとめておいておきます。参考リンクは下部に。 すべてを同じ物差しで測るのはできないとは思うのですが、評価

2024/5/13週|「得意冷然、失意泰然」

最も読み返す本を座右の書とするのであればそれは自分の場合は『論語と算盤』 by 渋沢栄一 となります。 本書では、儒教の経典である「論語」に基づく道徳心を持ちつつ、「算盤」に象徴される経済活動を行うことの重要性を説かれており、道義を伴った利益の追求と、公益を優先する精神の両立が大切さが主張されています。 経済合理性を追求する「算盤」の価値観を、「論語」の思想でバランスを取ろうとしており、経済と道徳の調和を図ることで、持続可能で多様性のある社会を目指す渋沢さんの思想が説かれ

2024/5/6週|小さなクリエイティビティとメンタルは密接に繋がっている

あまり考えたことのなかったクリエイティビティとメンタルの関係が気になって購入した『なぜ、クリエイティブな人はメンタルが強いのか?』を読んで、クリエイティビティとメンタルヘルスの関係性について新たな視点を得ることができました。 本書で、特に注目すべきは、「リトルC」という概念です。 誰もが日々発揮できる小さなクリエイティビティこそが、メンタルヘルスの鍵を握っていると著者は説きます。 リトルCを含めた概念の説明部分を一部引用します。 "クリエイティビティ" というと特別な才

2024/4/29週|自分の考えを整理するためのジャーナリングのベストプラクティス

自分の考えを整理し、自己認識を深めるための効果的なジャーナリング(頭に浮かんでくる考えや感情を紙などに書いていくこと)のベストプラクティスについて調べましたのでメモ程度に残しておきます。 意図を設定する。 日記を書き始める前に、日記を書くことで何を得たいかを考えてみましょう。感情を処理したいのか、決断を明確にしたいのか、目標を設定したいのか。明確な目的を持つことが、書くことの指針になります。 一貫した習慣にする。 規則正しい習慣を身につけるために、毎日同じ時間に日記を書く