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通うことが楽しくなるデイサービスとは? | 株式会社元気広場 施設長インタビュー

静岡を中心にサービスを拡大しているデイサービス元気広場

機能訓練や認知症予防などを通して、自分らしい生活を過ごすためのサポートする同社は、利用者からもスタッフからも厚い支持を受けているといいます。

今回は静岡みんなの広報は、リハビリ介護の最前線で働く方々にお話を伺い、元気広場が利用者からもスタッフからも厚い支持を受ける理由を探りました。

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高齢者のためのフィットネスジム

元気広場清水銀座 松本将施設長

「リハビリ介護の施設」と聞くと、一人で歩くことも難しい高齢の方を想像されるかもしれませんが、施設には元気な方が多いです。「高齢者のためのフィットネスジム」といったイメージでしょうか。

私の勤める清水銀座店は規模も小さく、サービスの形態も3時間利用のみです。お客さまは運動をして帰るだけ。年齢は幅広く、60代から90代ぐらいまでいらっしゃいます。

運動の内容は原則的に他の施設と同じですが、各個人で負荷の調整はしています。利用される方々の体の状態に合わせた運動量を設定して、無理なく運動、機能改善できるメニューをご提案しています。

いろんな専門性を持ったスタッフがいて、高い専門性を持って運動のサービスを提供しています。

サービス内容もさることながら、明るい雰囲気が人気の理由だと思います。お客さまもスタッフも、笑顔で元気な方が多いです。

私がとくに大切にしているのはコミュニケーションです。親しみを込めてお友達感覚で話をします。遠すぎず、それでいて、なれなれしく思われない雰囲気や話し方を心がけています。みなさん「孫みたいだ」と言って、かわいがってくれます。

病院に勤務するつもりだったが…

私は理学療法士として入社しました。理学療法士とは、起き上がる、歩くなどの日常生活の基礎動作を改善するお手伝いをする仕事です。

そして3年ほど前に施設長に就任しました。今はお客さまの機能改善をお手伝いする仕事をしつつ、施設の管理をやらせてもらっています。

もともとは病院に勤務するつもりで理学療法士の資格を取得しました。しかし、大学時代の恩師が元気広場の顧問をしていて、「理学療法士の活躍の場は他にもあるのではないか」と教えてくださったことをきっかけに入社を決めました。

元気広場では常葉大学健康科学部の先生を講師に迎え、月に一度、リハビリの講習を行っています。リハビリや介護の知識を学べる場があることが、専門職として非常にありがたいです。

普通だったら外に研修を受けに行かなければ学べない知識も、先生が講義のように教えてくださいます。勉強会以外にも、トレーニングの効果や課題などを共有し合う事例検討会があります。

総合病院のような大きな施設であれば、脳梗塞のリハビリ、整形外科疾患のリハビリのように、専門性が細かく分かれていて、スタッフは特定の分野の知識だけを特化させられます。ただし、他の業務知識を身につける時間は限られます。

元気広場のデイサービスを利用される方々はいろんな悩みを抱えていらっしゃるので、対応する私たちスタッフも様々な知識を身につけられます。その点で、リハビリの専門職種としては学びは多い職場ですし、自己研鑽を積める環境だと感じます。

私と同じように考えるスタッフも多く、去年リハビリの専門職種として入社した社員は、まさに「幅広い知識を身につけたくて元気広場を選んだ」と言っていました。

それ以外でも先生が、「近くに寄ったから」という感じで様子を見に来てくださったり、「悩んでることあったら気軽に声かけてください」とフランクに言ってくださるので相談がしやすいです。

社長との距離が近いのも魅力です。

全体会議以外でも、社長や役員の方々が定期的に施設を回ってきてくれます。直接相談しやすいですし、会社の目指しているものが見えやすい。そんな環境が、社員同士の連携のしやすさにつながっているのではないかと思います。

お客さまの卒業が嬉しい

学んだ知識や技術が役に立ったと思える瞬間が嬉しいです。

もっとも嬉しいのはお客さまの“卒業”されること。つまり、元気広場を利用しなくなる時です。

もちろん、会社としては利用者減となってしまいますが(笑)、デイサービスに来なくて大丈夫なくらい体が回復した証拠です。

機能改善を促す専門職として、自分の仕事に自信がつきます。中には「また働いてみようかな」と言ってくださるくらい回復された方もいらっしゃいます。

運動への意識が高い施設

元気広場春日 池ヶ谷友之施設長

春日は大型の店舗になるので、スタッフもお客さんもものすごく多いです。そして、みんな元気。お客さま個人の席もありますが、座っている方はほとんどいません。みなさん各トレーニング機器で一生懸命に運動されています。

小型店舗との大きな違いは一日利用の枠があることです。一日利用の方には、歩行が困難だったり認知症を患っているような、介護度の高い方がいらっしゃいます。またお風呂や食事の時間もあり、生活の大半を施設で送るイメージです。

運動に対するスタッフの意識も高いです。お客さまを尊重しながら、楽しく体を動かして機能改善をしていただくところに重きを置いています。

以前、歩くことすら困難で、玄関先で靴を履く際によく転んでしまうという方がいらっしゃいました。

本人のやる気も相まって、順調に歩行機能を回復していきました。うちに来るまではちょっとした距離を歩くのすら難しかったのが、自宅から100m先の畑まで歩けるようになったそうです。その後、施設の利用時間も介護度の高い一日コースから半日コースに変更となりました。

松本施設長も言っていましたが、そのように機能改善のお役に立てたと思える瞬間が嬉しいですね。

介護に関わって人生観が変わった

私はもともと総務希望で入社しました。選んだ理由も、転職を考えていたタイミングでたまたま求人を目にしたから。

まったく違う業界から転職してきて、知識も経験もまったくないところからのスタートでした。

しかし、入社後は現場で経験を積みたいと思い、介護スタッフとして関わらせていただくことになりました。

私の場合まったく別の業種からの転職でしたので、デイサービスって何? 運動特化型は他の介護施設と何が違うの? って基礎の基礎のところから学んでいきました。

専門のスタッフと話をすると、病気の知識やお客さまへの対処法など、いろんなことを教えてくれます。非常に勉強になりますし、知識を得られるのが純粋に楽しいです。知識がなかったからこそ、経験者のお話が新鮮に見えてくるのだと思います。いつも刺激をもらっています。

施設に勤め始めると、人生観というか、介護や老いへの考え方が変わりました。ここで学べる知識は、仕事のためだけではないと思うようになったんです。

自分の家族だっていつまでも元気ではないでしょうし、私自身、いつかは老いる——そんなふうに、自分の将来に重ねて考えるようになっていきました。ここで学んだ知識はきっと自分の人生にも役に立つはずです。

元気広場で働くスタッフの様子

意見の出やすい職場

介護やリハビリと聞くと、世間では苦しいとか大変といったネガティブなイメージがあります。もちろん、そういった側面がないとはいいません。

しかし、その中でもスタッフたちは自分らしく、無理なく仕事ができる環境が整っていると感じます。だからだと思いますが、元気広場はスタッフの定着率が非常に高い

業務の効率化を意識しているのが大きいかもしれません。たとえば、スタッフから「ここは改善できるのではないか」という意見が出たら、積極的に検討、採用するようにしています。たとえそれがうまくいかなかったとしても、次の手、また次の手という形で改善を試みます。

業務の効率化は、ただ単純にスタッフが楽をしたいという、会社本位の考えではありません。

現場の業務改善をお客さんへのサービスに結びつけて、スタッフの負担を軽減するとともに、お客さまの満足度を上げるように意識して取り組んでいます。

たとえば過去に、「スタッフのスケジュールに余裕がない」という課題がありました。

そこで、あまり人気のないプログラムを減らしたり、準備体操を動画に差し替えたりして、スケジュールに余裕をつくりました。空いた時間はお客さまへとスタッフのコミュニケーションの時間に還元しました。

このようなノウハウは別の施設とも共有しています。自分の施設でも使えそうなノウハウを聞いたら、実際にその方法を取り入れている施設に赴いたり、施設長から話を聞いたりして、積極的に取り入れるようにしています。

課題が出た時、「ここは変えた方がいいのでは?」という意見が出やすい雰囲気も元気広場で働く魅力だと思います。

チャレンジできる職場

元気広場籠上の湯 遠藤良平施設長

籠上の湯は施設も新しいですし、設備も充実しています。そしてなにより、温泉が供給されているところが特徴です。

施設が大きいので受け入れられる人数も多くなります。お客さまは今ちょうど200名ぐらい。スタッフは30名ぐらいです。スタッフは20〜40代が中心で、子育てをしながら働いているスタッフも多くいます。

子育てや体力などの理由で毎日働けなくても、多めに働きたいスタッフや土日に仕事を入れたいスタッフがバランスを保っています。

籠上の湯浴室の様子

そういったライフスタイルや個性、長所の違いを活かしていきたいと考えます。みんな平等に同じ能力を持っている必要はなく、むしろ個性があったほうがいい。

話が得意なスタッフ、せかせか働きたいスタッフ、技術や経験を積みたいスタッフ、いろいろな特性を持ったスタッフたちが互いの得意を活かして、足りない部分を補える関係でありたいと思っています。

元気広場はスタッフの意見が反映されやすい環境です。

決まったプログラムはある中でも、自分たちが気づいたこと、改善したいことがあったら、なるべくプログラムに反映させたいと考えていますし、会社もチャレンジしやすい環境を支援してくれています。

もちろん根拠や再現性は必要ですが、その点で、自分たちが勉強してきたものを発揮させやすいと感じます。

実際に自分が採用したプログラムが功を奏した例もあります。

もともと体に麻痺がある方がいらっしゃいました。その方は杖がないと歩けず、また一度座ると立ち上がれないほどに足腰が弱っていました。

そこで、ケアマネジャーさんからのご提案もあり、立ち上がって歩くまでの一連の動きを連続で行うトレーニングを取り入れてみました。

たとえば、腰の動かし方に難があれば、そこだけ抽出して短期集中で練習、最後は一連の動作を通しでやってみて……という地道なトレーニングを繰り返し続けていたら、最終的には一人で床から立ち上がれるようになりました。

ご本人も喜んでくれて、チャレンジした甲斐がありました。

お客さまと接する遠藤施設長

意見のすり合わせに苦戦した過去

入社当初、私は機能訓練指導員という形でリハビリサポートをメインにやっていました。

そこからステップアップして課長職となり、現在は施設長として、主にスタッフの雇用やお客さまの集客、労務管理のような経営に関わる業務をしています。

施設長になって8年くらい経ちます。最初はルールや意見をすり合わせることに苦戦しました。自分の想いはあるんですけど、うまくかみ合わなくて。

でも続けていくうちに、自分の想いばかりを優先させるのではなく、「みんなはどうしたい?」と周りの声を聞けるようになってきたと感じます。

会社の方針、自分の進みたい方向、みんなが思っていることをマッチさせてやっと足並みが揃うんです。自分の意見が反映されると前向きに働けますし、「相手の話も聞いてみようかな」となるのだと思います。

元気広場への入り口はいろいろ

元気広場は職員全体の年齢が若いので、上を目指せるスキルアップ、ステップアップがしやすくもあります。管理者や施設長だって目指せます。

施設長としては、与えられたルールに沿ってやるだけではなく、経営陣と意見を交換しながら、自分がリーダーとして施設の運営を考えていくイメージです。

仕事を任せてもらえたから、経験値が違います。自分の考えた方法で集客がアップしたり、売り上げが出たりしたら一気に自信になります。

挑戦と成長のしやすさが他社さんと違うところなんじゃないかなと思います。

元気広場は努力がしっかり報われる会社です。頑張った分、チャレンジした分、ちゃんと評価されます。会社に入りながら自分の経験や能力を発揮したいよって方もいらっしゃると思います。活かせる能力は全面的に押し出していきます。

前職で経営に関わっていたのなら、弊社でもその能力が活かせるかもしれません。入り口は様々だと思います。総務希望で入社したけど、介護に挑戦してみたら意外とはまって現場にも関わるようになった池ヶ谷施設長のような人もいます。

とくに努力が報われなかった経験があったり、「本当にこのままでいいのかな?」と今の仕事にモヤモヤを抱えている方がいらっしゃれば、ぜひチャレンジしてみてください。

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