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編集とライティング

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フリーランスになりたてのころから書き留めていたお仕事関連の葛藤や学びについての記事たちをこのマガジンにまとめました。稚拙なものばかりですが、いつかの私と同じような迷いを抱えている…
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記事一覧

「平和で最強な編集部」づくり|心理的安全性とアウトプットの質について

「平和で最強な編集部」づくり|心理的安全性とアウトプットの質について

こんにちは、こんばんは。
編集者・ライターをしている山越栞です。

このたび #リブセンスnote100本チャレンジ の一環として、編集部運営においての個人的な正義について書いてみようと思いました。

ちなみにリブセンスでは、転職ナビというサービスのマーケティングチームにてJOBSHILとJOBSHILBIZというウェブメディアの編集をさせてもらっています。SEO流入以外に、これからはソーシャル流

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狡猾なエッセイ

狡猾なエッセイ

好奇心で体重計に乗ってから、小さく後悔をした。

昨日一昨日と家族と過ごしてごちそうを食べ、ハメを外してきたこともあり、デジタルの画面は近ごろ見ていなかった数値をたたきだしている。

体重の推移を記録しているスマホアプリにデータが残らないようにし、キッチンに残っていた烏龍茶をペットボトルからそのまま飲んで、今日はそういう日だ、とノコノコと2階の自室に戻る。

気が済むまで布団で暮らそう

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2019年の振り返り

2019年の振り返り

こんにちは。いつもありがとうございます。

今年もこうして振り返りができることがうれしいな。一年のうちでいちばん、個人的なことを綴る大切なnoteです。

おかげさまで幸せな2019年でした。

例年なら今頃は、肌身離さず持ち歩くことにしてる手帳を買い替える時期なんだけど、この一年に起きたあれこれが大切すぎて「まだ新しくしたくない」なんて内心ゴネています。こんなことは初めてで、改めて今年の濃度に驚

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組織系フリーランスの生きる道

組織系フリーランスの生きる道

お前が死にたいと言って無駄に過ごした今日は、昨日死んだ奴が一生懸命生きたかった明日なんだ

という言葉は、あまりにも有名だ。

2chで広まったみたいだけど、元ネタは「カシコギ」という小説の一説だそう。

このあいだ家でてきとうなお味噌汁を作りながら考えごとをしていたら、ふとこの言葉が浮かんで「そうだよね、」とひとり納得してしまった。

✳︎

フリーランスでこのままやっていくことが、果たしてわた

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私がライティングをする理由

私がライティングをする理由

少し前に、こんな投稿をしました。

何度読んでも感情入りまくりの文章だなぁと思う。
でも私にとって、とても大切なおはなしです。

この『夢は、叶うよ。』は、私がSHElikesのライターコースを担当させてもらうことになったとき、ちょうど受講生の募集開始直前くらいの真夜中に書いたnoteでした。

すごく伝えたいことだったからです。

だから、ここで声を大にして私は言います。
夢は、叶うよ。
これは

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この世界に線を引くように、ことば

この世界に線を引くように、ことば

言葉はとっても不自由だ。

言葉を扱う仕事をしていながら、いつもそう思う。

だって、たとえば「君のことがすきだ」と言葉にしてしまったら、相手には「この人は自分のことが好きなんだ」ってことだけが伝わりすぎてしまう。

ちがうのに。その他もろもろのいろいろを含めて、「すき」じゃ足りてないときだってある。

ものを書く仕事をして、言語化することがいくら上手になったって、「この」感情をきちんとあますこと

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夢は、叶うよ。

夢は、叶うよ。

誰にだって「忘れもしない情景」が人生にはきっといくつかあるはずで、
私にとってはそのひとつが2013年の10月1日だったりします。

みんなが内定式というものに出席している日、私はいつもと変わらずに、大学で教職の授業を受けていました。

ワガママな希望ばっかり並べて、ひとつも貰えなかった内定。
先生になる予定なんてないのに、受けなきゃいけない教職の授業。

「これは自分で選んだ道なんだ」「ここから

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言葉が、とくいになりたい

言葉が、とくいになりたい

みんなはきっとぜんぜん覚えてないだろうけど、
私にはことあるごとにフラッシュバックする大事なだいじな思い出がある。

それは、生まれて初めて「あの言葉で救われた」って言われた高校生のときのこと。



あれはたしか、部長と副部長(わたし)以外のみんなが部活を辞めたいって言い出して、練習そっちのけで話し合いが発生して……

どうやら私は言うべきことが最終的に分からなくなって、
「だけど辞めても友だ

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誰にも縛られない場所で書くのは「これがわたしです」って表明するみたいで、ときにきびしい。

ひさしぶりにnoteをひらいた。
noteを書けないときはだいたい自分の文章が気持ち悪いと思っているときで、つまりは自分の心にも余裕がない。

誰にも縛られない場所で書くのは「これがわたしです」って表明するみたいで、ときにきびしい。



おもえばここ数か月「ちゃんとしてそう」って言われるのがこわいなと思う時期にさしかかっていたのかも。

本当は全然ちゃんとしていないのに、「すごいね」「えらいね

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「できなくてイケてない自分」を認めてからが勝負 -新社会人時代の後悔-

「できなくてイケてない自分」を認めてからが勝負 -新社会人時代の後悔-

リクルートスーツとそう変わらない格好で、東京の街を先輩に連れられて歩く新社会人さんたち。これから歓迎会なんだろうな。

がんばれー!と心から思うのは、きっとわたし自身の当時を振り返ってみて、辛かった思い出がたくさん蘇るからだ。

でもその辛さは、実はほとんどが必要のない感情だったんじゃないか、って今になって思う。

わたしの言葉が彼らに届くかはわからないけど、それはそれだ。

✳︎

ひとことでわ

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ライティングノウハウの「マイベスト」共有、はじめます。

ライティングノウハウの「マイベスト」共有、はじめます。

先日、夜中にインタビュー記事を書いていて、気晴らしにこんなことをつぶやいてみた。

自分の中で一番効率的だと思った方法をメモ的に記しただけのつぶやきに、色んな人から反応がきて、どきっとした。

決め手となったのは、直接お会いしたライターさんからの
「ああいう、記事作成のやり方って、他の人がどうやってるのかあまり知らないから参考になりました」
というひとこと。

そうなのだ。
私たちは、他のライター

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読了率について考える

読了率について考える

どうして、ライターになんかなってしまったんだろう。とたまに思う。

それはだいたい連日締め切りに追われているときなのだけど、ずっと、こんな思いをしなきゃいけないんだろうかと気が遠くなる。

かと言って、ライターをやめようとは微塵も思わないのだからまあそういうことなんだろうなと思う。



わたしがライターになったのは、多分「褒められたいから」だ。
ばかだなぁ生きづらいなと思うけど、そうな

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突然の課題と、フィードバック2.0

突然の課題と、フィードバック2.0

何の前触れもなく、「日本の暦」というテーマで記事を書かないといけなくなった。

しかも、締切は約1週間。
意外と短い気もした。

ことの発端はこれ。

裏を話すと、Chikenでの私は、「なんでも書けるから、なんにも書けない」状態に陥りかけていた。

おい何のためにChikenつくったんだよ、メディアのコンセプト思い出せ。って感じだけど、チキンな性格がすぐに治るのであればこの世はそれはそれでカオス

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わくわくすると言ってもらえて、うれしい― Chiken誕生秘話

わくわくすると言ってもらえて、うれしい― Chiken誕生秘話

先日、『Chiken』というメディアを立ち上げました。

といっても、私は3人いるメンバーのなかでいちばん歳下で、大したこともしていないし、仲間として引っ張り上げてもらった感じです。
編集会議で笑い転げるのが担当なのです。

でも、気持ちだけはやたらあるので、ちょっとここにしたためさせてください。

Chikenをはじめて、とってもうれしかったこと!

ちなみに、「チケン」とよみます。
「チキ

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