身体管理学協会ニュース(2023年9月15日発行)
◉今週のごあいさつ
先日、「週1~2回の運動でも心血管系に対する健康効果は毎日運動する場合とほぼ同じ」という内容の研究成果を目にする機会がありました。
その内容を見ると
心臓に対して
・「頻度」という点で、推奨されているものだけが全てでは無いこと。
・運動パターンよりも量の確保が大事であること。
・どんな運動でもしないよりはした方が良い。
とあり、これらのことは指導の選択肢を拡げる考え方の一助になるものだと思いました。
その上でその方に合った実践方法・継続方法をお伝えできるようになっていけると良いのではないかと思います。
◉身体管理指導士®養成講座
詳細が決まり次第、このnoteやホームページなどでお知らせいたします。
◉内科系身体管理の視点
【第34回:「自律神経の働きを整える」】
こんにちは、理事の神谷です。
このnoteを読みくださっている皆様へ、身体管理を指導するトレーナーに必要な内科系関連の情報を、最近のトピックス等を交えてお伝えします。
前回は自律神経の乱れによる不調についてのお話でしたね。
今回は自律神経を整える方法について、その基本的な考え方をお伝えします。
自律神経は、これまでもお伝えしてきた通り随意的な、または直接的なコントロールはなかなかできません。
そうなってしまうと手立てが無いようにも思えますが、その働きが本来あるべき状態に近づくように、整うように働きかけることは可能と考えられています。
その基本的な考え方を3つご紹介します。
① 生活習慣を整える
生活習慣を整えると一言で言っても、やるべきこと見直すべきことは多岐にわたります。
何から手を付ければ良いか・・・となる前に、まずは「栄養」「休養」「運動」「楽しみ」「社会参加(つながり)」の5項目について、自分自身のそれぞれを見直してみることからスタートするのが良いでしょう。
例えば栄養であれば、食べているものの偏りがないか・身体にとって大事な5大栄養素を中心に食べることが出来ているか、夜遅くに多くの食事を摂っていないか・・などです。
昨今はさまざまな健康情報が溢れているため、「あれが良いぞ」「これが良いぞ」がたくさんありますが、まずは人間にとって大切な5大栄養素をバランスよく食べることから始めるべきです。
② 適度な運動
日々の生活の中で、緊張や不安・怒り・イライラなど身体が強張りやすくなることがあると思います。
その場はどうにか乗り越えることが出来ても、これが続くと交感神経の活動が高まり、自律神経の働きがバランスを欠いた状態になりやすいと考えられています。
結果、血管が収縮している時間が長くなり、血流の悪化によって肩こりなどの不調につながってしまい、体調を崩す要因の一つになってしまいます。
ストレッチや軽運動は筋肉のこわばりを軽減し、血流を促し、不調の解消に一役買ってくれます。
③ 心身のリラックス・ケア
過度なストレスが良くないのは言うまでもありません。
が、一方で適度なストレスは心身にプラスの影響もありますので、上手く付き合うことが必要です。
(他者に迷惑をかけないように)楽しいことをすること、没頭できること、仲間との良質なコミュニケーション、新しい経験、深呼吸など、心身の快活に保つことをご自身の中に持つことが大切だと思います。
特別な何か一つではなく、必要なことを偏らずにまんべんなく行っていくことを大事にしていきたいですね。
◉編集後記
9月も半ばを過ぎるというのに、私が住む東京はまだまだ暑い日が続いています。
今日も移動があり、暑い中20分くらい歩いたのですが、一気に汗が噴き出ます。
私は暑いときには「早く涼しく(寒く)ならないかな~」と思い、寒いときには「早く暖かくならないかな~」と考えてしまいます。
日本は四季があり、その季節それぞれに良いところがあって、私はそれが好きです。
四季を楽しむ余裕を心身ともに持ち、日々を過ごしたいと思います。
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