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【呼吸の運動療法】呼吸パターンを変えるために必要な体幹筋群の理想的な使い方とは?

人間の身体機能のベースとして、まず整えるべきなのが「呼吸」になります。この呼吸機能がある程度正常なパターンで呼吸ができないと体幹・肩関節・股関節の機能低下にも直結します。


今回は、この呼吸機能に対する運動療法として、獲得したい呼吸機能の考え方から実際のアプローチ方法までお伝えしていきます。


今回のコラムは、動画をベースとした投稿にしていますので、今後も動画の方が見やすいなら動画をベースとしたコンテンツにしていこうと思います。


獲得したい呼吸機能について

動画でシンプルにお伝えしていますのでご覧ください。


呼吸の概要的な部分としては、、

スクリーンショット 2022-09-03 22.49.16

横隔膜が8割。外肋間筋が2割。

そのくらいの割合で安静時呼吸は行っています。


そのため、、

腹式呼吸を意識するとか、胸式呼吸を意識するとか、どちらが良い悪いではなくてどちらも呼吸においては重要になってきます。

ですが、やっぱり呼吸の比率としては横隔膜が呼吸の8割を占めるため、横隔膜を使った腹式呼吸がある程度の正しいパターンで出来ることは重要になります。


そして、、

上記の動画でも解説していますが、腹式呼吸で横隔膜が上下移動をすることで腹圧を高めることができ、腹圧を高めるためには横隔膜の上下移動は当たり前に必要になってきますが、、


それと合わせて、、

体幹周囲筋群を遠心性に収縮できる様な機能が必要になります。

スクリーンショット 2022-09-03 23.07.06

横隔膜が収縮することで横隔膜が下方に下がります。
横隔膜が下方に下がると腹部が360度拡張して腹圧が高まります。

その時に腹部に掛かる空気圧に抵抗する力として、体幹周囲筋群が遠心性に収縮することが必要になります。

この抵抗しあう力が作用することで、腹部の内圧を高めることができて体幹周囲が安定して、腹式呼吸が適切にできた状態になります。


なので、肋骨が外旋したままになっている方は非常に多いですが、その状態であれば横隔膜が適切に下方に移動することができずに、仮に下方に移動ができたとしても、腹部周囲の筋群を遠心性収縮で使うことが出来ない状態になっているため、腹圧を高めることが出来ない状態になります。


そういう呼吸のメカニズムを理解した上で、呼吸の運動療法をすることで呼吸機能を改善することや横隔膜をしっかり機能させることが考えた運動療法を行うことができます。


呼吸の運動療法について


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