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本当に大切にするべき「関節可動域」とは?

今回のテーマは関節可動域について。

関節可動域といっても幅広いテーマですが、臨床で大事にするべき関節可動域についてお伝えをしていきます。


理学療法士以外の方も見て頂いているので、トレーナーやインストラクターの方にも参考になるように話すと…


関節の役割としては…

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・安定する役割
・動く役割

基本的にはこの2つが関節の役割です。


関節というのは…

ある骨とある骨との繋ぎ目が関節であり、その関節は動く場面もあれば安定する場面もあります。この関節が動いたり安定したりできるのは、靭帯が緩んだり緊張したり、筋肉が伸びたり縮んだりする影響によって関節の状態が決まります。


関節というのがどういうものか簡単に解説した上で、臨床で本当に求められる関節可動域について考えてきましょう。


関節可動域の評価は2つ

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・アクティブ(自動的)
・パッシブ(他動的)


他動的に動かすか。自動的に動かすか。

基本的にはこの2つであり、関節可動域測定をする際には基本的には他動的に動かした可動域を指標にします。


今回のコラムで伝えたいことは…

他動的な可動域ではなく、自動的な可動域が大事です。

といった当たり前のことを伝えたいわけではなくて、この自動的な可動域というのも深堀りをして、視点を変えると本当に必要な関節可動域が分かってきます。


臨床では、他動的に動く可動域より、自分自身で自動的に動かせる可動域の方が実用的なので、どちらかといえば自動的に動かせる可動域がどのくらいかなのかをチェックする必要があります。


関節可動域の広げ方の間違い

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関節の可動域は狭いよりも、可動域が広い方が動く範囲が広がるわけなので動きのバリエーションが広がります。

そのため、可動域は狭いより広いに越したことはないですが、この関節可動域が広がっても自分自身で自動的に動かせる可動域でなければ意味がありません。


臨床的にもそうですが、患者さん自身のセルフケアのやり方としても自動的に動かせる可動域を獲得したいという目的があるにも関わらず、そういうアクディブに動かせる可動域獲得に繋がりにくい様なアプローチをしてしまっていることがよくあります。


よくある自動的な可動域に繋がらないセルフケアとして…

この様な「開脚」「前屈」の様な動き。

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コレがなぜ自動的な可動域に繋がらないかというと…

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