運動療法に活かす神経生理学
今回は、運動療法を生理学的な観点から解説をします。
実際に自分自身も運動療法を行う際に、何となく運動指導をするというより、こういう体のメカニズムを考えながらアプローチをします。
実際に、マガジンを購読して頂いてる方は、理学療法士だけではなく、インストラクターやトレーナーなど様々な方がいるので、なるべく全員が理解できる様に簡単にシンプルに解説をします。
今回紹介する内容を意識するだけでも…
エクササイズ・トレーニング指導を行う際に、より目的に合った運動療法が提供できて、効果も得られやすいため是非最後まで読んで参考にして頂ければ嬉しいです(*´∀`)
実際に自分自身も活用しまくっていることを紹介します。
では、本題に入っていきます。
ホールドリラックスと運動療法
エクササイズ・トレーニングを行う際に、皆さんも感じている部分かもしれないですが、関節の可動域が狭いことや代償が出ることで目的のエクササイズ・トレーニングにすらならない。
例えばですが…
大殿筋を働かせるエクササイズをヒップリフトで行いたいけど、大腿直筋や縫工筋など股関節伸展制限があることによってフルレンジでエクササイズが行えない。
スクワット運動をする時に、ハムストリングスが硬すぎて、ヒップヒンジをしても骨盤後傾して結果としてヒップヒンジすら行えずに目的とするエクササイズにならない。
こういう様々な場面を通して…
体の柔軟性が低下していることによって、やりたいことが出来ないケースって臨床上やレッスンを行う際に多いと思います。
そんな時に…
活用できる方法の1つ目として、「ホールドリラックス」。
専門家の方であれば誰もが知っている方法だと思いますが、臨床の中で上手く活用出来ている方も多くはないのではないでしょうか?
正直な所、硬い部分に対してグリグリとマッサージとかするより、「相手の筋収縮を利用する」方がクライアントの体への負担も少ないですし、効果も得られることが多いと臨床上とても感じています。
実際にどういったものかの解説をします。
ホールドリラックスがどういったものかですが、簡単に解説をすると、「筋肉を最大収縮させた後の最大弛緩する特性」を利用するということ。
運動療法を行う前に、ホールドリラックスを利用することで関節可動域域が拡大します。その後に運動療法を行うことで、しっかりとした目的とする部分に対してアプローチをすることが可能になりやすいです。
【ホールドリラックスのメリット】
このホールドリラックスのメリットとして…
体を細かく触りわけたりしなくても再現性が高くて、理学療法士などの専門職ではなくても、インストラクターやトレーナーの方にも活用出来る手法という点が大きいです。
ピラティスやヨガのインストラクターの方も多いので、今までエクササイズやレッスンの中でのストレッチしか行ってなかった方は、是非エクササイズの前に少しホールドリラックスを加えてあげて見て下さい。
【関節角度を変える】
ホールドリラックスの一工夫ですが…
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