母趾球が使えないことで起きる身体機能の低下!
今回のテーマとして…
母趾球が機能しないことで起こる身体機能の低下について。
「母趾球に体重を乗せることを意識してます」
そう言われる方も多いですが、母趾球で支持できているわけではなく、母趾球を潰しているだけの状態の方が多いです。
そんな方の特徴だったり…
母趾球が機能しないことで起こる全身の機能低下について解説をします。
母趾球が使えない人の特徴
母趾球荷重をしている人も母趾球で支持できていない人が多いです。
外反母趾や扁平足の方など、足の母趾球に対して体重が乗っている状態になっている方が多いですが、母指球筋が使えているわけではなく、母趾球を潰している状態になっているケースがほとんどです。
外反母趾や扁平足の方に多い状態として…
膝関節OA・股関節の痛み・脚の捻れに繋がっている方が非常に多いです。
外反母趾や扁平足の方は、母趾球を潰している状態になっており、母趾球で支持できているわけではないため、母趾球が機能しないことで様々な身体症状や機能低下に繋がります。
一般的な特徴や評価方法として…
足底を全面接地した時に、足趾が地面から浮いている様な状態の方は母趾球が機能してないことが多く、足趾が全面接地はしているけど、母趾のMP関節を軸として抵抗を掛けた時に抵抗に負けてしまう状態。
加えて、MP関節が90度に近い可動域まで伸展方向に動いてしまう形になっていれば母趾球が機能してない人の特徴であり判断基準としても活用できます。
母趾球が使えない人が多いですが、母趾球でしっかり支持できないことが様々な問題になることは理解して頂けたと思います。
母趾球が機能する条件について
歩行をする時に、「母趾球を意識して歩いてます」って言われる一般の方が非常に多いですが、8割くらいの方は母趾球を意識すると余計に足部が悪い状態になりやすくなります。
母指球がしっかり機能する条件として、母趾球に単純に力を入れて踏ん張ればいいわけではなく母趾球が機能する条件を知っておく必要があります。
母趾球で支持する条件としては、足底の3点支持が必要であって、後足部の回外と前足部の回内の動きの組み合わせが大切になってきます。
外側縦アーチが低下した状態で母趾球に荷重するだけの方が非常に多いです、その状態が続くことで外反母趾や扁平足など、足部の剛性が低い状態になってしまいます。
まずは、母趾球で荷重する以前の問題として、母趾球を持ち上げる感覚が本人に分かってもらうことが大切になってきます。
そのため、まずは母指球だけに荷重をする前として、この3点に均等に荷重を行える様になることが重要になってきます。
そして…
母趾球で支持できるためには、「母趾MP関節からの動きが重要」
【母趾MP関節の動きの筋肉】
・短母趾屈筋
・母趾外転筋
・母趾内転筋
これらの筋肉が作用することがカギになります。
足趾の動きを行おうとすると、IP関節からの可動になることがほとんどのため、母趾球から支持できるためには、MP関節からの動きが出せることが重要になってきます。
このMP関節からの動きを担う筋肉は足部の内在筋の筋肉になるため、そういう面から考えても足部内在筋が機能することは重要になります。
母趾球が使えないことで起こること
そして、今回1番伝えたいことです。
母趾球が使えないことで起きる身体機能低下です。
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