歩行に特化した「大腰筋」の作用
大腰筋って股関節の筋肉でもあって、体幹の筋肉としても作用しているめちゃくちゃ大切な筋肉になるんですが…
同じ筋肉でも…
歩行の時に使うのか、立ち上がりの時に使うのか、スポーツで使うのかによっても運動療法で考えることも変わってきます。
今回に関しては…
歩行に特化した大腰筋の働きについて考えていけるコラムにしています。
では…
本題へ。
歩行における理想的な体幹
歩行がどういった動作かを簡単に表現すると…
重たい上半身をスムーズに下半身を使って、前に進める動作
これが歩行です。
簡単に解説をしていますが…
上半身の質量:70%
下半身の質量:30%
人間のカラダ全体の質量を100%とした時に、質量のほとんどは上半身にあります。7割の重さが上半身に集中しています。
そのため…
歩行中に体幹がどの位置にあるか。
歩行中に体幹をコントロールできるか。
下肢ばかりに着目されやすい歩行ですが…
なんだかんだで、体幹部分がどういった状態にあるかによって下肢の状態がほぼ全て決まっていまうとも言えます。
では…
理想的な体幹ってどういう状態か??
ピラティスのニュートラルポジションではありますが、基本的には立脚初期〜立脚後期にかけて、立脚期を通して、ニュートラルポジションを大きく崩さない様な状態で歩行を行うことができれば、支持基底面に対して真っ直ぐ荷重が行なえ、立脚後期になるにつれても、体幹部分を屈曲させたり伸展させたりすることなく、安定させた状態で体幹を前方に運べます。
このニュートラルポジションを崩す要因になるのが、「胸椎の可動性低下」「股関節の可動性低下」。何らかの原因によってこの様なことが起こると、体幹部分を崩すしかない状態になります。
股関節の可動域低下や股関節の可動性を作る上で必要になってくるのが、「大腰筋の役割」になってきます。
歩行に関して言うのであれば…
体の後面にある大殿筋とかよりも大腰筋の方が役割としては重要なんじゃないかと思ってますし、実際に歩行に特化した大腰筋の運動療法をしっかり行うことによって、歩行のエネルギー効率もかなり上がることも経験します。
では…
大腰筋に絞ったテーマで解説をしていきます。
歩行に特化した大腰筋の作用
歩行の際に…
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