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#4 出版社の面接を攻略するには?|光文社新入社員の出版就活

面接で面白い話をしたいんです

モリー:俺まじで面接苦手で、出版就活で面接官にウケる面白い話って最後まで分かんなかった。てかそもそも、趣味が何もなかったの。今までサッカーに時間割きすぎた結果、人生に趣味を持つ時間がなくて。笑 趣味はサッカーですっていうとクソつまんない顔されちゃうから、苦し紛れに落語って言ってた。笑

KB:わかる。出版業界で趣味読書です、とかも言いづらかったな〜。

けーきち:僕の場合もう諦めてそれ(読書)しか言わなかったけれど。笑

おいも:KBちゃんはどうしてたの?

KB:本当は本も音楽も映画も好きだけど、それじゃ埋もれそうだし、体力なさそうに見えるのが嫌だったから、山登りって言ってたな〜。山登りも好きなんだけどね。でも、面白い話ってどういう話なんだろうか……。

おいも:聞いたことのない話かな〜。いい話でもみんなが話すような話題だと、あまり印象に残らないんだろうなって思ってた。

一同:確かに

モリー:シカマル、テラハの話は盛り上がったのか?

シカマル:テラハの話は、全然見なさそうなおじさんが「ほえええ」ってなってたのが常だったから、興味は持ってもらえてたはず。出版業界の人たちは、知らない話をすると「え、それなんなの?」って食いついて面白がってくれる感じがしたな。

おいも:確かに!他の業界の人と違って、聞いてくれる姿勢が強いよね。むしろ、他のとこでやったら「は?」って思われるようなアホな話でも、出版の人は結構聞いてくれる。面接官を信頼するのも大事かも!

モリー:けーきちくんはどういうことを話したら盛り上がった?

けーきち:小学校の頃に札幌にいて、そこにくすみ書房っていう割と有名な本屋さんがあったんだけど、その話をしたら営業の人が食いついてくれて、「あ~くすみ書房あったよね~」みたいな感じで話が盛り上がった。

シカマル:確かに、さっきは、知らないことを話すと面白がってくれるみたいなことを言ったけど、逆にお互い知っていることをもとに話すっていうのも結構盛り上がるね。そのツールとして「御社の発行したこの本をこないだ読みました」っていうのは使えると思うんだよね。

モリー:確かに。みんな知ってることじゃなくて、2人がちょうど知ってるくらいの共通の話題がちょうどいいんだろうね。天気の話してもしょうがないもんね。

おいも:知ってると知らないだと、面白みはあるけど、知ってる側が延々と話すみたいな感じになるにはなるしね。お互い知ってるものでも、1から10話さないで、例えば「くすみ書房っていうのがあったんです」っていう話をしたら、相手が「あ、知ってる」ってなるのを待つとか。なのかな?全部話そうとすると…ああなんか自分も反省してきた…。

モリー:伝えかたとかのコツとかは何かある?

KB:外から見たこのコンテンツの分析とかの一般論じゃなくて、自分的に一番熱い!って話をするのが、他とは違う伝え方に繋がるんじゃないかな~と思うんだけどね、どうかな~。

モリー:そうだね~。俺は漫画のコンテンツとかだったら割と時系列に行っちゃって、「ここが良くて」とかあんま面白い話ができなかった後悔がある……。

おいも:ESもよく体験が重要ですっていわれるけど、実体験を書くことが重要なんじゃなくて、それを書くことで他の人との違いを表すのに、一番わかりやすい例だから、なのかな?

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久住邦晴(くすみ書房・店主)
『奇跡の本屋をつくりたい くすみ書房のオヤジが残したもの』ミシマ社

くすみ書房が気になった方は、ぜひこちらの書籍を読んでみてください。

緊張しまくるんです

モリー:俺、人事部のネタにされるくらい、面接では尋常じゃなく緊張してて。どうしてたみなさん?

KB:確かに! 最終面接一緒だったけど、まじ緊張で真っ白になってて心配したよ。

おいも:緊張してない人はいないんじゃない?表に出るか出ないか、かな?

シカマル:何だろう、俺はきらびやかな経験がなかったから。笑 「なんかこいつすごいこと喋ってるっぽい」って思われないと勝てないんじゃないか?っていうのがあったの笑 だから、自信ありげに見えるように振る舞うことに注力してた。

けーきち:それはどうしたの?

シカマル:どうしたのかな?どうしたのかということについては俺の体験記を読んでくださるといいと思うんですけど。笑 何だろうね、ノーパンで行く人がいるって聞いたことがあって、俺ではないけど、これ太字にしてください。大事な局面でノーパンだと、自分を客観視できるみたいなことを言ってる人がいてた。別にノーパンで行けとは思わないけど。

KB:あ〜〜私、ノーパン戦術的なの使ってた。このハンバーガーの下着(▼画像参照)で行ったことが何回かあって笑 厳しいこと言われても、私はハンバーガーなんだよな、って思って客観的になれたよ。

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出典:https://www.walkerplus.com/article/110693/

一同:wwwwww

KB:あとは、私もともと、考えるときに、「う~ん」て目を上に逸らして考える癖があったの。面接練習してる時、それはキョロキョロしてるみたいだからやめた方がいいって言われて、それからは考えてる時もずっと目を逸らさないようにしたのと、春日ばりに胸を張るよう意識していた。笑

おいも:確かに。目は大事かも。スイミングのコーチやってた時、大人のレッスンの時はしっかり説明をすることが多いんだけど、大人は自分で集中を切っちゃったりするんだよね。それをされないために、「見てますよあなたを」って言う目で、会員さんを見ながら説明してた。そしてそれを面接でもやったの。めっちゃ目をひん剥いて見てた。多分、じっと見られたら緊張すると思うんだよ。だから逆に、相手を緊張させてやる、という感じだった。

けーきち:まあ、「めっちゃ緊張しちゃう、目が合うのなんて耐えられない」みたいな人もいると思うから、そういう人はいわゆるみんなを野菜と思うとか、目じゃなくておでこを見るとかするといいのかな。

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おいも:光文社は面接がたくさんあったから緊張した笑

シカマル:わかる。緊張で心臓やばくない?

一同:やばい。

けーきち:あーでも、光文社の面接だと、1回目の面接が長いときは、2回目の面接前に待ち時間がほぼなくて、もはや緊張する間もなかった。笑

おいも:まあ少しくらい緊張してても大丈夫なんじゃない?私は緊張してなさそうに見えすぎてちょっと困ったよ。

モリー:それは俺結構怪しいと思っていて。面接は仕事ができる人をとるためのものじゃん。そこに緊張してる人と、してない人が来たら、緊張してない人の方が仕事できそうに見えると思うのよ。

一同:あ~。

けーきち:モリーくんは多分緊張してるキャラと体育会っていう経歴でうまいことマッチしてたんじゃないかな。自分のイメージ戦略として、緊張してるように見えても大丈夫かっていうのは考えた方がいいかもね。

モリー:俺はなんとか緊張しているモリーを、可愛げとしてまあしゃあないに持ってこうとしてたのか。

シカマル:うまくいってたんだよそれ!

希望の配属にならなかったらどうします?

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シカマル:出版社の面接ではよく、「希望の配属にならなかったらどうする?」って聞かれるよね。

おいも: 出版社って編集しかしていないと思っていたもん……。

モリー:俺はむしろ営業が向いているって言ってた。

けーきち:僕も、子供の頃から、書店のありがたみを感じてたから、営業もやってみたいな〜〜。

おいも: 本屋はネタになるから通っておくといいよね。別の会社で推しの本屋の話をしたら盛り上がった。付録ファイリングがあってよかったんだよね〜〜。

KB: 男性陣、女性誌に配属になったらどうする、についてはどう?

シカマル:「俺の本質は乙女」って書いたから毎回聞かれたよ。笑 「今知識はないけど興味があるから、今後成長していきたいっ!」て言ってた。熱望はしていないけど、実際に作っている方々の目の前で熱意がないと宣言するのは違うかな。

けーきち:いろんな部署があるから、それぞれの仕事内容を把握することが大事だね。営業と一口に言っても、書店営業と広告営業ではまた違うし。

面接の服装どうしよう

KB:一次・二次は「あなたらしい服装で来てください」って言われていたけど、それでスーツを着た人いた?

けーきち:スーツは見なかったな〜

おいも:少数派だったけどいるにはいたかな。私は他の面接がある日は着替えたてた。

けーきち:大変だ〜。

KB:「ファッションポイントは?」って聞かれて、何て答えてた?

けーきち:「ファッションには気を遣わないのでいつも通りの格好で来た」と答えた。

おいも:けーきちくんらしい。

モリー:俺は「何色にも染まってないので染めてください」みたいな。S社に私服で行ったとき、「季節感を意識しました」と言ったら、ひどい空気になったから。で、どうしようと思って、白シャツにしたんだ。

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▲モリーの白シャツ姿。
 就活が終わってからもデフォルト。

KB:笑 私服かスーツか、迷うなら私服の方がいいんだろうな〜。

シカマル:俺は普通に一張羅ですと言った。一番お気に入りなんですって。私服かスーツかだったら、私服が良い説をKBさんから詳しく聞きたい!

KB:流石になんでこの服か、って理由づけしていくでしょ。笑 スーツだと理由を考えなかったり、面白い理由づけをしにくそうだなって。

おいも:KBさんはどんな服装をしていったの?まさかハンバーガーの下着をアピールした?

KB:いや。笑 最終面接は「最終面接に相応しい格好で来てください」って言われてたんだけど、その部分を完全に見落としてて、「あなたらしい服装」で行ってしまった。とっさに、「今さら取り繕っても仕方ないですし、実際に働いたらこんな感じってのを想像してもらえる格好で来ました!」って言ったような。一緒に受けた2人は流石にスーツだったよ。

モリー:最終面接で一緒になった身としては、「あの文面で私服で来るんだ、こいつ、できるぞ。。」って思っていたよ。

KB:流れ弾にあたってしまったね。ごめん。


この回のまとめ

面接で面白い話をするには
出版社の人はちょっと変な話でも聞いてくれるから、フックになるいいエピソードは臆さず話すと良さそう。好きなことを語る時は、一般論ではなく、自分ごと化して話すことで、自分がどういう人間かをあわせて伝えたい!
緊張してしまう
自分のキャラ的に、緊張が可愛げに繋がらないと判断したら、緊張していても、緊張していないように見えるテクニック(目をしっかり見る、胸を張る、など)を使いましょう。ノーパンは最後の手段ということで。
希望の配属にならなかったらどうします?
まず、出版社には、編集以外の仕事もたくさんあることは知っておきましょう。意外とやってみるとそっちの方が向いていたりもするかもしれない、なんて思えると気が楽かもしれません。
面接の服装どうしよう
服装は、その会社の人に、より自分のことをわかってもらうための手段だと考えるといいと思います。光文社では、ファッションポイントをよく聞いてくれるので、服装は自己PRのチャンスだと思いましょう!

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