今日一日を振り返る

　去年末よりいくつかの法を学んでいるので考え方や文章が難くなる。タイトルを決めて書き出したはいいものの、やはり個々の抱える問題を追究すると善悪好し悪し問わず社会へ還元されるのであって、教育や自由意志、法に収束する。　1500字程度

　建設業の現場出勤が確定する前々日まで、応援に行く気が乗らない要因として、今自分が為すべきことは一現場の応援という単純労働ではなく、最大多数の最大幸福、つまり例外なく組織構成要員各位の幸福や願いを築き上げることに従事することを優先した方が価値が高いと認識していた為であり、誰かが勝手に最大多数の幸福を実現してくれるのであれば、私は現場以外で仕事の一切に関わることなく、現場労働だけでいい。

　他力本願や下駄を履かせてもらって幸福になったとしても、自らの意志の不在、鍛錬の結果でない限り欲だけが増大し、気付かぬうちに他者を犠牲にする。そして幸福の現実化が他者によって与えられた者ほど、他者によって西へ東へと右往左往し、幸福感も繁栄もすべて足元から瓦解する。国家、社会、会社、人間関係も同様。

　とはいえその一現場の仲間たちは親子で一班を形成しているが、建設業界の平均や中央値と比べても、他業界と比べても経済的・社会的立場が著しく低い。これは私の組織の問題であるとともに、業界自体の問題でもある。

　私は貧富清貧老若男女問わず個々人の多様性、一人一人の存在の織り成す美しさにしか興味がないので、他者が彼らに対して何と言おうとも、私自身による実体験として彼らの長所も願いも理解しているので悪い風評や伝聞に興味がない。私自身に対する悪評や伝聞についてもあまり関心がなく、それらに関わることと、私がここに存在することを認めたり支えてくれる者たちや、これから出逢うものたちとどちらの方を大事にするべきかは言わずもがなである。

　彼らはただ不器用な面が受け入れられなかっただけで誠実な人たちであり、知恵者や法の守護者たちには特にご理解いただけるだろうとおもうが、経済的・社会的環境が悪い者ほどネガティブループに嵌まり、人間関係や仕事の出来、投機的などただ生への欲求の権化と成っていく。これは軽・重犯罪を犯す者ほど弱者であると裏付けされる事実である。仮にネガティブループから抜け出すために転職や転勤をしたとしても、環境が同じであった場合は自由意志から発する願いを諦めて人や社会、国家を悪と見做したり、人からの見栄えや評価を気にすることになる。

　例えば経済高度成長期において、商売や恋愛、生き方においても騙される方が悪いという考えが主流であり、どの業界においても知恵なき者ほど搾取される時代であった。そのために義理人情の体現者としてヤクザや棟梁、血筋による縁を大事にする風潮が現れた。
　ねずみ講が悪いとされるのは一般人からみて、ヤクザと同様に下流の者ほどチンピラ的資質、その組織の掲げる理念と真逆に解釈している行為者による弊害である。これは搾取するされるという誤った弱肉強食の理を真実だと受け入れていることにほかならない。ただチンピラ的資質というのは正される機会に恵まれなかった弱者であり、その類の者が社会から生み出される背景への対処として、国家や力ある者らは教育に力を入れ始めた。一億総中流の考えの本には窮鼠猫を嚙むという諺や戦法の背水の陣、特攻や自害があるように、追い詰められた者は追い詰めた者たちに直接・間接問わず多大なる影響を及ぼすことがある。

　ただただ人間社会に生きるすべての者は、それぞれが他者を害することなく自分自身の自由意志に従って生きたいと願っている。それは目の前にいきなり現れる魔法のような四次元ポケットから出てくるものではなく、自ら四次元ポケットの道具を創り出してゆくことに価値がある。