関口シンゴ

コーヒー好きのギタリスト / プロデューサー 【 https://…

関口シンゴ

コーヒー好きのギタリスト / プロデューサー 【 https://www.instagram.com/shingo.sekiguchi/ 】

マガジン

  • ブログ

    日々の記録。

  • エッセイ

    日々のゆるいエッセイ📓

  • お知らせ

    近況情報などをこちらでまとめています📓

  • 100円記事

    ギターや音楽に関する有料記事📓

最近の記事

tender tour 2024

昨年末に久しぶりのソロアルバム『tender』をリリースして、今年は実に9年ぶりのソロのライブツアーをすることになりました。9年ってなかなかすごい数字ですよね。クリスマスもお正月もお盆休みも9回やってるわけですから。 あまりに久しぶりすぎてライブに向けてどう準備したらいいかわからなくなるくらいです。散々他のライブはやってきているはずなんですけれど。 有り難いことに久しぶりのツアーにもかかわらず、前回の時よりも沢山の場所で演奏出来ることになりそうです。この9年間の間にSNSで

    • 『tender』

      8年9ヶ月ぶりのソロアルバム『tender』が12月6日にリリースになりました。前作『Brilliant』をリリースした時には次の作品がこんなに先になるとは思いもよらなかったけれど、結果的にはこのタイミングでリリース出来てとてもよかったのではと思っています。 時間をかけて作ったせいか、今までで一番後悔の少ない作品になっているというか。もちろん出したばかりだからというのもあるけれど、たぶん「ああしておけばよかった」というようなことは今後も出てこない気がします。 (今までの作品

      • 自営業者の休符

        自営業者にとってお休みを取ることは仕事をすることと同じくらい重要なことだと思う。音楽において休符が音符と等しく大切なことのように。 とあやしい名言調に書いてしまいましたが、2年ほど前に体調を崩したことのある身からするとこれは本当に切実な話。多くの自営業者(に限らずなんですが、自分が自営業しか経験がないので)はそんなに仕事がない状態からスタートしているので、どうしても休まずに頑張ってしまうことが多いのではないかと思う。 自分は体からのSOSサインがわりと早く出るほうだけれど

        • 暑中見舞い2023

          暑い日が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。 数年前の日記を読んだら「今日は35度!」と書いてあったんですが、もはや40度くらいじゃないと日記に書かれることはないので慣れというのは本当に怖いなと思います。 ここ数ヶ月で自分のソロアルバムの制作が進んで、ほぼ完成が見えたかなという具合なので楽しみにしていただきたいんですが、まだなんだかんだと細々調整はしていくので気長に待っていただけたら幸いです。 先日お陰様で無事に41歳になりまして、さてここからの時間の使い方をゆっ

        tender tour 2024

        マガジン

        • ブログ
          6本
        • エッセイ
          50本
        • お知らせ
          3本
        • 100円記事
          9本

        記事

          映画『1秒先の彼』の劇伴音楽

          今日7月7日公開の映画『1秒先の彼』の劇伴音楽を担当させてもらいました。監督は山下敦弘さん、脚本は宮藤官九郎さん。 山下監督とは2018年公開の『ハード・コア』で初めてご一緒させてもらい(この時はOvallの3人で担当)、その後の短編『idle time』『モダンラブTOKYO』に続く4度めの作品。 山下監督の作品には空間や無音がとても意味を持っている静かな側面と、大胆に(時には面白おかしく)音楽をぶつけていくような動的な側面とのコントラストがあって、音楽を作っていく(映

          映画『1秒先の彼』の劇伴音楽

          Ovall 日比谷音楽祭 2023.6.3

          Ovall 4人編成で久々のライブは亀田誠治さん主催の「日比谷音楽祭」 日比谷公園は4月のさかいゆう君以来だったけれど、今回は気持ちのいい晴天で緑が一番綺麗な季節。 サウンドチェックの時にシールドがちょっと調子悪くて別のに交換したんだけれど、その時にシールドをストラップに一度通すのを忘れてそのままジャックに挿していた。(ストラップにくぐらせることで引っ張られても抜けにくくなるのです) アンコールのLa Flamme の最後のギターソロでステージ前で弾いていたら、なんか音が

          Ovall 日比谷音楽祭 2023.6.3

          花の咲く頃

          花の咲く頃は全く散歩に最適な季節だ。 僕は普段からもっぱらこまごまとした住宅地を歩き回ることを専門としているので、散歩道に美しい景色はとくに求めていない。 それでも桜があちらこちらで咲き始めると、嬉しくなって散歩のコースを少し変更して沢山の花の景色を楽しんでいる。 毎年この時期に感じるのは「こんなにいろんな場所に桜があったんだ」という小さな驚きである。残念なくらい植物の知識に乏しい自分には(とても残念だ)、春にならないとどの木がどんな花を咲かせるのかいまいちよくわかっていな

          花の咲く頃

          さかいゆう野音 2023.4.8.

          ゆうくんやOvallのメンバーとはもう15年来の付き合い。 自分たちの道を歩きつつ、たまに交差してはお互いが歩んできた道のりを確かめ合う。 そんなことが出来る仲間はこの歳になると本当に限られてきて、とても貴重だなぁと思う。 「同じ時代を生きる」というのはこういう感覚なのかと、ゆうくんの後ろでギターを弾きながら感じる。打ち上げの席でふとぼんやりとした時に「結構歩いてきたなぁ」と。 またお互いの道に戻って、次に再び交差する時を楽しみに。 雨。 でも思い出に残る雨。 結果的

          さかいゆう野音 2023.4.8.

          1997年の夏の陽射しとギターアンプ

          先日、ギター マガジンの取材で久しぶりに池袋の楽器屋さん(ロックハウスイケベ池袋)に行ってきた。学校が池袋にあったこともあり、ギターを始めた中学時代からとても頻繁に通っていた楽器屋さんだ。非常に懐かしい気持ちに満たされながら店内を眺めていたが、アンプのコーナーである鮮明な記憶が蘇った。 たしかあれは中学3年生の時だったと思う。 バンドで秋の学園祭への出演が決まり(前の年は演奏がまとまらず、途中で僕のストラップピンが引っこ抜けてギターが落ちてオーディションも落ちた)、夏休みに

          1997年の夏の陽射しとギターアンプ

          今月のマスター❷

          今月のマスター❷

          Chill Coffee Music について

          僕が「コーヒーを飲む時に聴きたい曲」というテーマで選曲しているSpotify プレイリスト"Chill Coffee Music" スタートしたのが2019年7月、ということ3年半が経ちました。少しずつ曲を追加して、2023年1月現在で211曲約12時間分の曲があります。 当初は自分が聴きたい曲をただ選んでいましたが、大体コーヒータイムに聴くような曲が多かったのでこのような名前をつけました。ちなみに写真は2018年にフランスに行った時にカフェで飲んだエスプレッソの写真です。

          Chill Coffee Music について

          今月のマスター ❶

          今月のマスター ❶

          天敵

          今年も夏フェスの季節が終了した。 昨年と一昨年はライブがかなり少なかったけれど、今年はだいぶ戻ってきた感じで素直に嬉しい。 もちろんまだまだ気が抜けない状況ではあるのだけれど。 フェスといえばもうこれは完全に虫との戦いである。 虫というか、僕の場合はほとんど名指しでブヨだ。 もし自分のプロフィールに「天敵」という欄があればそこには間違いなく「ブヨ」が入ることになる。 「彼ら」には何度か痛い目(というか痒い目、ものすごく)を見させられているが、やはり2009年の朝霧jamに

          コーヒー道

          先日、図書館でコーヒーについての分厚い本を借りてきた。 コーヒー好きではあるが、ただ飲むのが好きなだけで詳しくはないという気楽なスタンスを貫いてきて早20数年。 40歳にもなったので(関係ないけれど)、ここいらで少し知識もつけておいた方がいいかなと思って、自分の夏の課題図書としてその本を手に取ってみた。 なるほど、わかってはいたがコーヒーは奥深い。 だって豆の種類から始まり、原産国、農園、焙煎方法、挽き方、抽出方法… 様々な要因の重なりで味が決まってくるので、そのひとつ一つ

          コーヒー道

          ターニングポイント

          先日40歳になった。 やはり40歳というのは大きな節目なのだと思う。 以前もこのエッセイで触れたかもしれないが、村上春樹さんのとある短編に出てくる「35歳を人生の折り返し地点と決める」という話が好きなのだが(主人公が水泳をやっていて、35歳で「人生のターンをする」という考え方を持っている。そして35歳になって人生の後半の1日がスタートするところから物語が始まる)、実際には現代の日本人男性の平均寿命を考えると40歳というのがわかりやすいターニングポイントになるのかもしれない。

          ターニングポイント

          架空の可能性

          最近、1日10分くらいピアノを練習している。 子供が習い始めた時に使うような楽曲集(超初心者向けのクラシックや童謡などが載っているやつですね)をただ弾いているだけなのだが、 何を隠そう音楽の仕事をしているにも関わらず全然ピアノが弾けない。 こんなことを書くと仕事が減るかもしれないけれど... 毎回ピアノや鍵盤のレコーディングには本当に(ほんとーーーに)時間がかかっている。 なんとなく毎日練習するようになり、少しずつ 「なるほど、こういう感じで弾くのかぁ」 と以前よりは鍵盤と

          架空の可能性