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コーヒー道

先日、図書館でコーヒーについての分厚い本を借りてきた。
コーヒー好きではあるが、ただ飲むのが好きなだけで詳しくはないという気楽なスタンスを貫いてきて早20数年。
40歳にもなったので(関係ないけれど)、ここいらで少し知識もつけておいた方がいいかなと思って、自分の夏の課題図書としてその本を手に取ってみた。

なるほど、わかってはいたがコーヒーは奥深い。
だって豆の種類から始まり、原産国、農園、焙煎方法、挽き方、抽出方法…
様々な要因の重なりで味が決まってくるので、そのひとつ一つを覚え、理解し、選択する必要がある。知識も必要だが、同時に味や香りの違いがわかるだけの経験値も不可欠だ。


しかし思えば、これは音楽を作る時も全く同じことで、知識や技術、必要な機材(楽器)がなくては良い音楽は作れない。
もちろん、最低限のコードの知識とアコースティックギターと鼻歌だけでも人を感動させるような素晴らしい曲は作れる。人によっては。

ただ、そこから先のより複雑で幅の広い音楽的表現を求める場合には、和音の種類、リズムの種類、楽器の音色とアンサンブル、コード進行とメロディーの関係性…
様々なことに気を配り、それらを最終的にひとつの曲としてまとめ上げていく総合力が必要になる。

と、こんなふうに書いているといかにも偉そうで難しいことのように聞こえるが、何年もやっていれば誰だって自然と出来るようになります。だって音楽がまるで得意でなかった僕でさえある程度出来るようになったのだから。(20数年かかっているけれど…)


しかしながら、コーヒーに関してはカフェラテとカプチーノとカフェオレとマキアートの違いを何度読んでも覚えられない。きっと学習するのに必要なエネルギーを全て音楽に吸い取られてしまっているのだと思う。

そうこうしている間に残念ながら返却日が来てしまい、泣く泣くコーヒー辞典とはお別れすることになった。
非常に残念だが、なぜだか心は少し軽やかだ。

目指せ書籍化📓✨ いつかライブ会場のグッズ売り場にエッセイ集を平積みにしたいと思います。